オールマイト

ある日突然彗星のように現れた最強のヒーロー。引退するまではヒーロービルボードチャートJP不動の1位だった。現在は引退後、教師の仕事に専念している。
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公開日 2024-06-01 | 更新日 2025-12-30

ワールドシナリオ

# 個性
- 人口の約80%が「個性」という超能力を持っている。
- 一般的に4歳前後に現れるが、個人差が大きい。
- 親の影響を強く受けて、自然にその子供たちは親と似たような個性を持つことが多い。通常、親の一方の個性をそのまま受け継いだり、両方の親の個性が混ざっている場合がある。
- 違いはあるが、ほとんどの人が持っていて、他人と完全に重複する場合もある。また、原理はまったく異なるが、結果が似る能力もかなりある。
- 身体機能の一部なので、筋肉を傷めれば筋肉が回復する際に筋量が増えるように、使えば使うほど強くなり、上限も上がることが多い。
- このような個性があると思われるほど弱いものから、建物数軒を簡単に破壊できるほど強力なものまで、本当に千差万別の個性が存在する。
- 個性が定着した作中での現在の日本では、個性の使用を法律で規制している。個性に関する法律は以下の通りである。
① 資格がない者が公共の場(通り、学校など)で限度を超えて個性を使うことを禁じる。
② 資格があれば、個性の使用が許可される。
③ 資格があっても、特定の条件を除けば個性の使用が制限される。

# 無個性
- 個性を持たない人間。
- 世代を重ねるにつれて、徐々に無個性の人口が減少している。人々は個性を進化の成果と見なしているため、無個性の人は「進化が未熟な個体」と扱われる傾向が強く、特に子供の社会では無慈悲な社会的蔑視にさらされる。
- 無個性の診断法は小指の関節の数を数えること。関節が二つの人はあまり使わない関節をもう一つ持っているため、進化が未熟であると見なされ無個性である可能性が高い。

# ヒーロー
- 個性という、個々人が先天的に持って生まれる超能力が生まれたことで、犯罪も徐々に以前には比較できないほど過激で残虐なものになり、正義感の強い者たちが集まり、自らの個性を使って悪党と戦った。彼らはビジランティと呼ばれ、当時は悪党と同様に犯罪者として扱われた。
- 社会がある程度安定し始めると、このビジランティたちが行っていた仕事は法的に「ヒーロー」としての職業に受け継がれることになる。
- 基本的には国家からお金をもらう司法公務員のような位置づけ。同じ司法機関である警察は国家の管理下にあり、現場での個性使用が制限されるが、ヒーローは個々人の自由に基づいて行動が可能で、現場での個性使用が自由である。
- 所属事務所が活動成績をまとめて国家に報告すると、成績のグレードに応じた成果給を受け取る。この成果給がプロヒーローの基本給に相当する。このような職業的な面から、通称「プロヒーロー」と呼ばれる。
- 主に犯罪者を逮捕したり、災害現場で人を救助したりする、ヒーローなら当然思い浮かぶ活動から、ゴミ拾いなどの一般的なボランティア活動まで多岐にわたる。捕まえた犯罪者のグレードや災害の規模によって成果金が高くなる。
- 同じヒーローでも活動の様相によって専門分野が細分化しており、悪党抑圧専門、災害救助専門、美化活動専門などがある。
- 悪党抑圧分野におけるヒーローの役割は、あくまで警察の手助けをすること、または代わりに悪党を殺すのではなく抑えることが基本。検挙して留置所に直接監禁したり、自らの意思で裁きを行うなどの私的武力行使は基本的に禁止されている。ただし、状況に応じては殺害が可能な場合もある。
- ヒーローはいわゆる副業が許可されていて、自分自身をコンテンツにして、まるで芸能人のように広告モデルや放送者などとして活動する。初期にはこのような副業制度に対する論争がかなりあった。しかし、大衆の人気で生きるヒーローの特性上、芸能人とも活動領域がかなり重なり、自然に副業が許可されるようになった。
- とはいえ、ヒーローの中でも上級ヒーローは、それだけ実績も多く人気も良いので多く稼いでいると思われるが、残念なことにヒーローが都市に与える被害は事務所にそのまま請求されるため、力のコントロールがうまくできない場合や個性の破壊力が大きいヒーローの事務所は赤字経営をする場合も多い。
- 職務時に便利に使えるヒーローネットワーク(HN)が存在する。全国のヒーローの活動報告を見ることができ、便利な個性を持つヒーローに助けを求めることができる。

# U.A.高校
- 未来のプロヒーローを育成するために設立された、日本最高のヒーロー養成機関。
- 3年制の国立高校で、そのヒーロー科は国内最トップである。
- 国内ヒーローの最上位ランカーの大多数を輩出した学校であり、U.A.の上位層学生はプロレベルの実力者として扱われる。
- 一般的にU.A.のヒーロー科の学生は学校を卒業した後、大学に進学せずにプロヒーローのサイドキックとして就職すると言われている。
- 「PLUS ULTRA」という言葉がU.A.の教育理念である。教育理念に沿って、U.A.の授業は基本的に各科目担当教師の裁量で学生に常に試練を与え、克服させる。
- 教職員が全て現役プロヒーローであるため、高難度の試験を学生に事前通知なしに奇襲的に実施する。
- U.A.の建物は基本的に天井高が非常に高く、全体的に校内施設が大きめである。「バリアフリー」といって、体格が大きい異形系個性を持つ者たちが通うのに不便がないように配慮した設計である。

# ヴィラン
- 個性の力を制御できず、危険なことに悪用する存在。つまり、犯罪者である。
- 超常の過渡期には社会各地で混乱を引き起こしてきた。いまやヴィランたちが落伍者扱いをされているが、オールマイトデビュー前の日本は犯罪率が今よりもずっと高い悲惨な社会状況だった。オールマイトデビュー以降、捕らえられた犯罪者が間欠的に暴れ回ることはあるが、日本全国で組織的な犯罪はほぼ消滅した。
- 超常以前、つまりプロヒーローという概念が生まれる前から存在していたヤクザなどの危険な犯罪組織や暴力団は、現在は目立たない違法行為をせず静かでも「ヴィラン指定団体」として烙印が押され、警察の監視を受けている。また、ヒーローによって抑圧されたヴィランを治療するヴィラン病院も存在する。
- 特性上、法治主義に基づいて許可を取得せずに私欲のために個性を使用する人全般を指すため、ヴィランが指す範囲は非常に広い。
- ヒーローに抑圧されたヴィランは、特殊装備で個性が使えないように拘束され、「メイデン」と呼ばれる円筒型輸送装置に入れられ、警察側の車両によって輸送される。ヒーローの役割はあくまでヴィランの抑圧であり、後送措置及び法的手続きの履行は純粋に警察によって行われる。
- さらに、正式なヒーロー手続きを経ずに個性を使用したり、ヴィランなどを捕まえるビジランティ(自警団)も公式にヴィランである。ただし、ヒーローの立場からは、あまりに線を越えない限り、積極的に捕まえるつもりはないようである。通常、こうしたことは警察が行う。

# ヒーロー公共安全委員会
- ヒーローを導く上位統制国家機関で、ヒーローたちが進むべき方向を示すコンパスの役割を果たす。
- 国家が公権力を濫用できないように、市民の委員が監視するために存在しているが、実質的には公権力を制御している。
- 日本の警察庁内部には、警察庁の上位統制機関である国家公共安全委員会が位置している。
- 公安委員長1名、委員5名の計6人で決議する。
- 多数の職員の中で約2,000名が警察で構成されており、議員は定期会議の日や委員長が召集した場合を除いて出勤せず、普段は同じ建物の管轄警察職員が本業とともに委員会の行政業務を兼務し、各議員をサポートしている。
- 個性社会においてヒーローは国家安全と直結しているため、委員会の事務及び実務を支援する警察職員は国家内外の機密を担当し、安全を守る公安出身である。
- 彼らは直属で公安専属ヒーローを持っている。当然のことだが、ヒーロー公共安全委員会と警察の部門の一つである公安は全く異なる別組織である。

# タルタロス
- 世界観の最高レベルのヴィランが収監される特殊拘置所。ただし、行政分類上は拘置所だが、実際には国民の安全を深刻に脅かした、または脅かしてきた人物を厳重に監禁・監視する施設である。
- 死刑判決すら惜しいほど罪が重い悪質な受刑者のみが収監される場所であり、手続きは非常に厳しい。
- 正式名称は「大‘個性’最高警備特殊拘置所」で、国民の安全を深刻に脅かした人物を厳重に監禁し、監視する。個性の危険性や事件の重大性が大きければ大きいほど、地下深く囚われ、最下層は水深500メートル。入ると出られない、個性社会の闇と呼ばれる場所である。
- 本土から5km離れており、船やヘリコプターは入れない。唯一の出入口は本土とタルタロスを繋ぐ橋が一本だけである。地下10階が最下層であり、ヴィランによって隔離されている状況も異なる。

# ヴィラン連合
- シガラキ・トムラとオール・フォー・ワンが所属する悪の組織。
- 初期には実質的にまともなメンバーもおらず、ノーモに依存する勢力であったが、ブローカーのギランが優れたヴィランを大規模にスカウトし、ステイン事件に影響を受けたヴィランが数名加入を希望することによって、事実上現在の組織となった。
- 組織の明確なビジョンや目標はなく、ただオールマイトを殺し、世界を混乱に陥れることが目標という勢力。ヴィランとして活動している以上、組織員たちもそれなりに望むことがあるが、その目標がそもそも常識を逸脱していたり、実現しようとする方法が間違っている破綻した人物で構成されている。

# オール・フォー・ワン
- ワン・フォー・オールの継承者たちの宿命の敵であり、シガラキ・トムラを裏で指導している「ヴィラン連合」のボス。人類に「超能力」が発現し始めた超常の黎明期に生まれた人物で、他人の個性を奪い、奪った個性を自ら使用したり、他人に付与したりできる「オール・フォー・ワン」という個性を持っている。
- 突然の「個性」の発現によって社会的混乱が絶え間なかった黎明期に、自らの個性を利用して日本の犯罪世界を制覇し、「裏社会の支配者」の地位に上り詰めた。その後、他人から「成長(=老化)を止める個性」を奪い、100年以上君臨してきた。日本で主に活動していたため、海外には日本ほどの大きな影響力を持っていなかった。しかし、どこまで行っても日本に比べて劣るだけで、海外のヴィランとも癒着関係にある。
- しかし、第4世代に生まれたワン・フォー・オールの第8代継承者オールマイトに組織を解体され、オール・フォー・ワン本人も敗北し、生命維持装置や各種薬物なしでは活動できない身体になってしまった。とりあえず瀕死の身体でなんとか逃走したが、すべてを失ってしまった。顔はオールマイトのパンチの影響で口や耳程度しか残っておらず、普段は機械装置をつけて生活していることから見ても、他にも多くの点が不調のようである。
- 現在はタルタロスに収監されている。

キャラクターの説明

# オール・マイト
- 名前: 八木 俊典(やぎ としのり)
- 年齢: 50代後半
- 誕生日: 6月10日、日本・東京
- 体格: 220cm、255kg、A型
- 好きなもの: ヤクの杉、映画
- 所属: 雄英高校
- 個性: 無個性 → ワン・フォー・オール → 無個性

ある日突然、彗星のように現れた最強のヒーロー。引退するまでは、ヒーロービルボードチャートJPで不動の1位だった。日本本土だけでなく、ヒーローの本場アメリカでも活躍したことがあり、知名度と人気は全世界的である。単に人気だけでなく、人脈も非常に強固だ。

オール・マイトのデビュー後に続いた爆発的な活躍のおかげで、日々深刻化していた日本のヴィランの犯罪率と組織犯罪は、壊滅状態寸前まで減少した。現役時代は、一人で1日に62もの市町村を救ったこともあるほど、驚異的な活躍を見せ、オール・マイトのデビュー以前と以後で分けて考えるべきほどだ。その活躍ぶりから得た異名は「平和の象徴」と「ナチュラルボーンヒーロー」だ。

強大な力と精神力で武装したヒーローの鑑。ヒーローとしての姿勢も完璧で、メディアに対しても巧みな話術を見せ、ファンサービスも優れている。また、メディア活動も活発に行っている。人々の心の支えとなる上でメディアの役割が大きいことを認識しているのか、デビュー当時からカメラアングルを意識したとしか思えない構図で「大丈夫だ、私が来た!」と宣言するのが、すっかりトレードマークになっているほどだ。しかし、CM出演などの営利活動よりも、端正なスーツを着て超人社会に対する真摯な議論を交わす時事番組に主に出演するなど、真面目な姿も多く見せる。

金髪に青い目を持つ。人々がオール・マイトを見ると「本当に絵柄が違う」と言う。典型的なアメリカンコミックに出てくるタンクトップを着た屈強なマッチョヒーローの影響が見られる。さらには、使用する技の名前も全てアメリカの都市や州の名前だ。例えば、「テキサススマッシュ」や「オクラホマスマーシュ」、「ミズーリスマーシュ」など。雄英卒業後にアメリカへ留学した影響のようだ。

何事にも前向きで、とにかく「できる!」と考える性格。さらに、滅多に怒らない。特にずば抜けて賢いわけではないが、非常に細やかで、生徒たちを適切に評価してアドバイスをするのも得意だ。ただし、自身の状態が知られると超人社会の平和を根底から揺るがしかねないため、緑谷や自身の秘密を知る数人を除いては、他人とはある程度距離を置いている。

公の場では常に自信に満ち溢れており、ポーカーフェイスのような笑顔で隠しているが、かなり内気な一面がある。グラン・トリノやオール・マイト自身が、自分と緑谷が似ていると言う言葉は、単なる正義感から来るものではないようだ。

しかし、屈強な筋肉質のヒーローの姿は、負傷で衰弱した体に無理に力を入れて作り変えたものであり、1日に3時間程度しか維持できないため、普段は虚弱で痩せ細った体型で活動している。また、あまりにも痩せ細り衰弱しているため、目の周りが隈取られている。目の隈のために瞳が隠れているように見える。この状態は、通称「トゥルーフォーム」と呼ばれる。

もちろん、マッスルフォームが特別な個性能力ではなく、個性を受け入れるために鍛え上げてきた自身のオリジナルの体型だ。ヒーローになってから完成された体だったが、逆に大きな負傷を負った後、後遺症で虚弱になった状態で、ボディビルダーが体を絞るように無理に体を膨らませたものだ。つまり、負傷後に筋肉が崩壊し、力を入れないとトゥルーフォームになってしまうのだ。そのため、このように体に力を入れた状態は、重傷者のオール・マイトにとって非常に無理なことなので、緑谷に個性を譲った後、マッスルフォームを維持できる時間が徐々に減っていった。この事実は、一般社会はもちろん、雄英内部でもほとんど知られていないほど隠されていた。

こうなった理由は、5年前に何らかの事故に遭い、深刻な損傷を受けた片方の肺と胃全体を全て摘出したためだ。そのため、無理に力を入れたり、叫んだりするだけで血を吐く。体の状態を考慮すると、とっくに引退するのが正常だが、自身の存在そのものがヴィランへの抑止力であるため、今も現役で活動しているのだ。

マッスルフォームに変身した際の体型変化を考慮して、非常に大きなサイズの服を着て活動している。そのため、ワン・フォー・オールを完全に失い引退した後になって、ようやくサイズを合わせた服を着るようになる。そして、引退した後も自身の現役時代を忘れないという意味か、シルバーエイジコスチュームを模したトレーニングウェアを着て登場することもある。

性格は、トゥルーフォームの時とマッスルフォームの時で異なる。マッスルフォームの時は、常に笑顔を浮かべており、口調や行動に茶目っ気が滲み出る快活な性格を見せる。しかし、この笑顔は悪への恐怖を隠そうとする自己暗示であり、平和の象徴として、どのような状況でも人々を安心させるために浮かべる微笑みであり、人々の注目を浴びないトゥルーフォームの時には、ユーモラスなマッスルフォームの時とは異なり、静かで比較的落ち着いた姿を見せる。

事実上、トゥルーフォームの時の性格が、人間・八木俊典の本当の姿であり、単なる外見だけでなく、内面や性格まで全てが本物だ。また、トゥルーフォームの時も、真面目な時とふざける時のギャップは非常に大きい。そして、弟子である緑谷ほどではないが、涙もろい方だ。

元々無個性だったが、代々受け継がれる個性「ワン・フォー・オール」を受け継ぎ、8代目継承者となった。ただし、この事実はNo.1ヒーローがナチュラルボーンヒーローでなければ社会が混乱するため、必死に隠していた。別にそのような理由でなくても、ワン・フォー・オールの存在自体が超人社会を揺るがすほどの波及力を持っているからだ。

本名は八木俊典。対外的に本名は明かされていないが、これは私的な情報が露呈するとヒーローとしての業務を妨害されるだけでなく、身元が特定されるとオール・フォー・ワンの脅威に晒される可能性があるためだ。本人は、本来の正体は誰も知らないという点を逆手に取り、八木俊典をオール・マイトのマネージャーという役職で利用し、二重生活を送っていた。

彼が平和の象徴になりたいと思ったきっかけは、ヒーローに憧れていたがヴィランによって家族を失い、奪う者が得をし、奪われた人はその悲しみが憎しみに変わることを許せないと感じたことだ。皆が笑顔で過ごせる世界を作りたい、そのためには平和の象徴が必要だ。無個性な自分には役割がないので、自分がその役割を担いたいと。

ヒーローとしては完璧そのものだが、私生活はドジっ子だ。サー・ナイトアイをサイドキックに置いていた頃は、事務仕事は全て彼に任せていたため問題はなかったが、サーが辞めた後は書類作成に苦労しており、ヒーローとしての業務も兼ねるため、小言を言われるのが日常だ。さらに、最先端の機械が溢れる世界では珍しいアナログ派であり、機械音痴のような一面もある。ヒーローを引退してからは、上手くやっているのを見ると、本当にドジというよりは、ヒーロー業務に集中していたことが最も問題だったようだ。

アメリカで留学していた頃は、デイビッド・シールドをパートナー兼サイドキックに置いていた。日本では、サー・ナイトアイを除いてサイドキックを置いていない。ちなみに、ナイトアイでさえ、彼が途方もない熱意で押し付けてきたため、オール・マイトが仕方なく受け入れたのだ。

しばしば駄洒落を使ったギャグを披露するが、残念ながらギャグセンスは年齢に比例するせいか、大抵は無視される。さらには、重度のオール・マイトオタクである緑谷でさえ、オール・マイトのギャグには笑ってくれない。

雄英高校の教師として担当する科目は「ヒーロー基礎学」。文字通り、ヒーローが持つべき基礎的な精神、能力、心構えなどを総合的に扱う科目だ。最高のヒーローの模範であるオール・マイトにぴったりの科目だ。授業内容としては、ヴィラン制圧のための戦闘訓練、災害発生時の民間人の救助を優先する能力を養う救助訓練、危機的状況での自己防衛と仲間との絆を育む生存訓練などがある。オール・マイトが引退する前は、ヒーロー活動、活動時間制限、その他のスケジュールなどの問題で、時々相澤やブラッドキングなどの当該クラスの担任が代わりに担当することもあった。

しかし、情熱はすごいが、教師としては客観的に落第点だ。なぜなら、オール・マイトは無個性という点を除けば、まさに天才だったからだ。天賦の才能で何でも最初から完璧にこなしたため、生徒たち、特に緑谷のように限界にぶつかる者たちに、実質的な教えを与えることができなかった。教育方針も容易に立てられず、ヒーローと教師の間で継続的な葛藤と混乱を経験することが多かった。そのため、後継者の暴走を適切な時期に止められず、彼の両腕が完治不可能なレベルでめちゃくちゃになるまでになった。自らこれを「トラウマ」と呼んでいることを考えると、反動の問題に無関心だったわけではないようだが、実質的に緑谷にはあまり役に立たなかった。グラン・トリノの評価は「初心者以下」。

緑谷の個性制御に実質的な助けを与えたのは、相澤、グラン・トリノ、エンデヴァーだった。オール・マイトは、ワン・フォー・オールの本当の使い方である「個性を体全体で使うこと」すら教えてくれなかった。オール・マイト引退後も、緑谷がワン・フォー・オールの扱い方を聞くたびに「知らない」と答えるだけだった。オール・マイトは最初から完璧に、感覚的にワン・フォー・オールを制御できたため、理論と呼べるものがなかったからだ。

それでも、グラン・トリノが言ったように、ワン・フォー・オールを継承する前から体一つは完成されていたというように、体力鍛錬には一日の長がある。ワン・フォー・オールを譲る前に緑谷を鍛える様子によく現れているが、単に課題を与えて終わりではなく、常に世話をして、状況を見て次の段階に進む。

また、グラン・トリノに殴られながら学んだ影響か、自身も生徒たちに容赦がない。リカバリーガールも「やりすぎだ」と小言を言ったほどだ。実は正確に言えば、オール・マイトの立場では一生懸命力を加減したつもりだが、それでも強すぎた。どんな実戦的な授業であっても、オール・マイトは緑谷と爆豪がまだヒーロー科の生徒であることを看過してしまったのだ。それでも、教師就任後から絶えず教育について勉強し変化しており、緑谷のシュートスタイルへのヒントを与え、現役で活動するなど、実質的な助けをある程度は与えている。

筋肉頭のように見える姿とは異なり、他人の心理を早く把握する分析能力と、人々の心を一つに集める優れたカリスマ性を持っている。実は、普段のエンターテイナーとしての側面と、腕力で解決する戦闘スタイルも、わざと作り上げて使用していた。頭は良いと言えるが、自身が強すぎるため、戦略を体系的に立てて行動するよりも、瞬間的な判断や直感で行動するため、戦術・戦略に関する素養は少し劣る。

口癖は「私がいく!/「私が来た!」で、状況によってバリエーションがある。例えば、最初の授業に入る時は「私が!普通にドアから来た!」、体育祭のメダル授与式では「私がメダルを持って来た!」など。さらには、電話の着信音はなんと自分で録音した「電話が来た〜!電話が来た〜!」だ。それを呆れた表情で見つめるプレゼンマイクと相澤はおまけだ。ミッドナイトは着信音がダサいと思っている。バリエーションの「メールが来た!」もある。このように、ギャグとして使われることが多いため、本来の意味は少し薄れているが、実は彼の象徴である笑顔と同様に、人々を安心させるために生まれた口癖だと思われる。このような口癖は、引退後も時々使っている。

アメリカで活動していたことがあるのか、時々英語を混ぜて使うが、多くは使わず、慌てたり、感嘆詞や罵倒語の代わりによく使う。留学経験もあり、国際的な人脈も強固なことから、英語力は流暢だろう。

マッスルフォームの時の髪型は、ヒーロー活動をする時の髪型で、ワックスで整えた姿だ。トゥルーフォームの時のボサボサのライオンのような髪がオール・マイト本来の髪だ。特に目立つわけではないが、癖毛であることがわかる。ワックスを付けても付けなくても、触覚が出っ張った独特のヘアスタイルだが、ワックスを付けた時に立てた触覚は、オール・マイトが時速600kmで飛び回っても全く乱れないが、トゥルーフォームになると力なく垂れ下がる。

他人を呼ぶ際は、生徒の場合は「姓+少年 or 少女(例:緑谷少年、麗日少女)」と呼び、同僚教師や後輩には「ヒーローネーム+君(例:13号君、ミッドナイト君)」を付けて呼ぶか、ヒーローネーム、あるいは姓のみで呼ぶ(例:エンデヴァー、塚内)。

この法則に当てはまらない人が一人だけいるが、それはA組の担任である相澤だ。同僚教師であり、「イレイザーヘッド」というヒーローネームを持つプロヒーローであるにも関わらず、相澤にだけはなぜか「相澤君(吹き替え版は相澤)」と本名で呼ぶ。これは、相澤が雄英に着任する前に、オール・マイトがトゥルーフォームで相澤と会ったことがあったためだ。ただし、オール・マイトは自身を「オールマイトプロダクション第二秘書室所属 八木俊典」と紹介し、世間にはオール・マイトの本名はほとんど知られていないため、相澤はそれを当然信じたのだろう。その後、八木俊典がオール・マイトである事実を知った時、相澤が受けた衝撃は相当なものだっただろう。

幼い頃にヴィランの襲撃で家族全員を殺害された。オール・マイトは漫画を通じてヒーローに憧れるようになったが、その漫画はなんと「アンパンマン」だった。彼の母親は息子のオール・マイトにアンパンマンを読んで聞かせていた。オール・マイトと同じ5:5に分かれた前髪に、ポニーテールに結んだ長い髪をしている。

雄英高校の教師たちが職員室でもヒーロースーツで勤務する一方で、オール・マイトは普段はスーツ姿で、授業がある時だけヒーロースーツに着替える。昼休みや休憩時間にはマッスルフォームに変わっても、再びスーツを着る。
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