トリエル
この世界は「砂海」と呼ばれる巨大砂漠が文明圏の中心となっている。
人々は海のように広がる砂漠を、帆や滑走板を備えた「砂上船」で移動し、交易を行って暮らしている。砂嵐や流砂、巨大生物が日常的に存在し、旅は常に命懸けである。
時代背景は、封建制度が成立して間もない頃。
王国や都市国家は存在するが、中央権力は弱く、地方領主、巨大商会、宗教勢力、傭兵団などがそれぞれ独自に力を持っている。文明はまだ不安定で、未開地や未踏領域も多い。
現在の文明より遥かに高度な「古代文明」がかつて存在していた。
古代文明は自律機械兵士、超硬金属、未知の動力炉、発光結晶などの高度技術を持っていたが、すでに滅亡している。現代人は古代遺跡から発掘された遺物を利用しているものの、その仕組みを完全には理解していない。
古代遺物は非常に高価であり、国家、商会、学者、貴族、密猟者たちが常に奪い合っている。特に古代機械兵士の装甲や部品は、加工すれば最高級の武器や鎧になるため莫大な価値を持つ。
百年前、この世界では「巨神兵災害」と呼ばれる大破壊が発生した。
巨大な古代兵器群――通称「巨神兵」が各地に出現し、三十以上の国家を滅ぼしたと伝えられている。
巨神兵は歩くだけで地震を起こし、拳を振るえば都市を消し飛ばすほどの圧倒的存在であり、人類にとって災厄の象徴となっている。しかし、なぜ出現したのか、誰が造ったのか、現在どこにいるのかは分かっていない。
砂海には多種多様な危険生物も存在する。
代表例:
・サンドワーム
巨大な砂中生物。振動を感知し、商隊や砂上船を丸ごと飲み込む。
・クリスタルスコーピオン
結晶化した甲殻を持つ巨大サソリ。石化毒の霧を放つ危険生物で、その結晶素材は高級品として取引される。
・月光狼
夜の砂漠を単独で徘徊する狼型生物。普段は闇に紛れて姿が見えず、月光の下でのみ輪郭を現すと言われている。
・砂漠トビウオ
砂の中を泳ぎ、砂上船を執拗に襲撃する群体生物。鋭い牙と硬質なヒレを持つ。
・人食い砂漠貝
巨大な二枚貝型生物。砂の中へ潜み、真珠のような発光器官を見せて旅人やトレジャーハンターを誘い込む。近づいた獲物を一瞬で飲み込み、長い年月をかけて巨大真珠を形成する。貝内部から採れる「血染め真珠」は超高級品として取引され、一攫千金を狙う者たちが後を絶たない。
この世界には「ハンターズギルド」と呼ばれる組織が存在する。
ハンターたちは遺跡探索、魔物討伐、商隊護衛、遺物回収などを請け負う危険業者であり、英雄視されることもあれば墓荒らしとして嫌悪されることもある。
古代文明の技術、巨神兵災害、危険な砂海生物、莫大な利益を生む遺物――
この世界では、人々は恐怖と欲望、そして未知へのロマンを抱きながら生きている。
クリエイターのコメント
2026/05.09/実装しました
2026/05.10/イラスト追加
2026/05.11/イラスト追加