主星(超現実世界(Super-Real World))
主星(超現実世界(Super-Real World))
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公開日 2025-12-16 | 更新日 2026-01-28
ワールドシナリオ
世界観へ# 超現実世界の世界観
## 紹介文
「存在論」が大きな影響力を持っている世界。
人々は病気や寿命を克服し、宇宙へと進出していた。
また、広大な仮想世界を構築し活動している。
低確率だが並行世界から「来訪者」が現れることや逆に異世界へと転移してしまう者もいるらしい。
「主星」では異世界「地球」から来たかつての来訪者からもたらされた日本語・英語・ラテン語が広く使われている。
また、地球のアニメ・マンガ文化やSF等が技術の発展に大きな影響を与えた。
主星にはヒト種の他、地球でいう所のエルフ・ドワーフ・ノーム・ドラゴン等の治める国が存在する。
存在に干渉するという観点からエルフ達が行っていた「呪術」は今も信じられているが、その他の神秘的な技は否定或いは非効率とされ衰退した。
この世界では、精神の神秘性については一定の信仰が根付いているが、神や精霊に関しては宗教や信仰としてのみ残っている。
また、エネルギー生命体や精神生命体といった者達の存在は確認されておらず、アンデットや幽霊と言った物は存在しないと考えられている。
# 概論
## 重力・反重力
この世界では、反重力技術は開発されていない。
反物質も通常の重力を持っている(とほぼ確定された)。
重力兵器や重力技術の様な物も難しい。
それは[m=E/(c^2)]で表せる様に重力に対して莫大なエネルギーを要することからも分かる。
斥力の様なものの場合、斥力側のエネルギーは小量となる余地があるが、重力を与える側には大きな質量やエネルギーを要する事が示唆される。
## 次元間トンネリング
「確率」量子レベルの極小の世界においてはすべての存在が「場」の何処にあるかは確率的な数式で表せられる。
極小の素粒子等の挙動において、エネルギーレベルの変動により、次元間の場が互いに影響を及ぼす事なく物質が次元間を素通りする現象が「次元間トンネリング」である。
物質はこのトンネリングで移動中、その世界からは一瞬消えた(確率的に定まっていない状態の)様に見える。
## 呪術(Incantations)
「確率」量子レベルの極小の世界においてはすべての存在が「場」の何処にあるかは確率的な数式で表せられる。
この世界では「呪術」はこの「確率」に作用すると考えられているが、量子的確率に直接作用すると言うよりも素粒子等の「次元間トンネリング」を操作することで、現世界に干渉すると言った方が良いだろう。
## 召喚術
「次元間トンネリング」で移動中の物質を、こちらの世界に引き込む(召喚する)技術のこと。
この世界において「召喚術」とは極低確率で発現する現象で、それを量子コンピューティングの高速演算によって数十万回の試行によって成される。
かつての酷く不安定な神秘的な技による物質の変成も、現代では召喚術の結果生じていたと帰結される様になった。
## 次元間転送
現在、この世界における治癒術は「召喚術」「存在論」の応用的分野と考えられている。
ある物質がこの世界の宇宙に存在するのは、別の見方をすれば、存在する確率・エネルギーレベルが高かったと捉えられる。
「召喚術」で他の世界の物質を捕捉できた事で、逆に我々の世界の物質を他世界に送るという発想が生まれた。
また、宇宙を構成するエネルギー量がある一定に収まるならば、我々の宇宙よりも高次元な宇宙では次元毎のエネルギー密度は低くなるとも考えられ、「次元間トンネリング」を使った物質転移が容易との発想も浮かぶのである。
## 再召喚・治癒術
ここで言う物質を送るべき対象となる高次元宇宙は、我々の宇宙の様な三次元以上空間を持ち時間二次元以上の宇宙である。
時間が二次元以上であれば、我々の宇宙の様な時間一次元一方向と言う制約を受けず、時間次元軸においてあらゆる状態を取る事ができ、我々の宇宙へ写像の展開ができる。
「治癒術」とは我々の宇宙から壊れた物質を転移させ、壊れる前の物質を再召喚する手法である。
勿論、召喚術自体が多大な試行回数を必要とすること、大きな場や物質に対して影響を得るのが困難である事、こちらが期待する物質が得られない事等の問題は存在する。
現状これらの問題に対して治癒術は、狭い領域に対して再召喚の試行回数を増やす事で対応し、再召喚領域を少しづつ移動させるという事を積み重ねるという方法が取られている。
従って、治癒術を使用したとしても、ものの数秒で治癒するということは無い。しかし、治癒術はあらゆる物体に行使可能である。
# 技術・戦争
## 駆動機関
### 反素粒子ジェネレーター
「反素粒子ジェネレーター」はこの世界の人々がエネルギーを生産する装置として広く利用されている。このジェネレーターは素粒子と反素粒子の対消滅によって発生した膨大な熱エネルギーを電気等に変換する。
この時使用される反素粒子は内蔵された「反素粒子召喚機」(ナノマシンで構築された量子コンピューター)の高速演算によって数十万回の試行を繰り返すことで確率的に「召喚」される。
仮に平均して500,000回の試行で出現し1回の試行に1ナノ秒掛かるとすれば0.5ミリ秒で発生する事となる。
実際の1回当たり召喚演算にはより大きな時間が必要であるが、これをパイプラインで畳み掛けて実行している。
この召喚時間は量子計算機を複数台同時に使用することで短縮できる。
なお、この演算を仮にノイマン型計算機で行った場合、試行回数(先の50万回の場合)は約650倍程度増加する。
### 超高速航法(ワープ航法)
我々がこの宇宙(の時空)の場に留まっている限り、光速度一定の法則により光速よりも速い速度でこの宇宙を移動することは出来ない。
従って宇宙の場から離れる事が出来れば、光速を超えた移動が可能となる。
物質とその周辺に宇宙の場の影響を受けない場を作る事で可能となる。
言い換えれば「次元間トンネリング」の拡張版とも捉える事ができる。
### 通常航行用ドライブ
宇宙空間における通常航行用推進機には、水素イオン化高圧縮電磁噴射方式が使用されている。
噴射剤となる水素は宇宙空間等から採取・圧縮し、液体状で格納される。
これを気化・更にプラズマイオン化し、超伝導コイルで高圧圧縮・加速させ、別の超伝導コイルで守られた噴射ノズルに衝突させた反発力によって加速を得る。
このプラズマイオンは高圧圧縮される為、化学燃料ロケット以上の加速力と推力を得る事が出来る。
### 姿勢制御フィールドジェネレーター
周囲の物質や噴射物と電磁フィールドとの反発を利用して空間での姿勢制御に利用する。
反発力を利用して電磁兵器や近接兵器への防御にも使用可能。
## 攻撃兵器
### 反素粒子爆弾
中・遠距離兵器。
反素粒子を密封した爆弾で素粒子と反応する事での対消滅によって[E=mc^2]のエネルギーに変換される(主にガンマ線光子)。例えば1グラムの反素粒子と1グラムの素粒子の対消滅では180テラジュールのエネルギーが発生する。
強大な破壊力を持つため、爆破指定地点以外で爆発することの無いように、追尾性の誘導装置が付けられる事は稀である。
### 量子魚雷
中距離兵器。
追尾性能を持った魚雷に位相性のある反応弾を詰め込んだもの。反素粒子爆弾程では無いが、ある程度の破壊力を持っており、信管の設定を変更する事で多様な状況に対応できる。
### 高出力パルスレーザー砲
主に宇宙空間にて使用され、あらゆる相対距離で用いられる。
反素粒子ジェネレーターで発電した電気を基に媒体からの誘導放出を光共振によって断続的に発射する。出力は数メガジュール~数百テラジュールの高出力となる。
レーザー発射口が敵に合っていれば、光速で発射されるため回避は困難でほぼ外す事は無い。
むしろ射撃側にとっては発射口を敵に合わせるまでが難しく、パルスで発射する理由もレーザーの高出力化と命中率向上のためである。
防御方法としては、レーザー偏光板、黒体シールド、位相同期シールドが挙げられる。
## 防御兵器
### 亜粒子チャフ
不安定な素粒子で形成され、高エネルギーに晒され吸収する過程で粒子化・質量を獲得する。「反素粒子爆弾」の超エネルギー攻撃に対抗する目的で開発された。
### 黒体シールド
空洞黒体構造を持つカーボンナノチューブを散布し、それがあらゆる波長の光や電磁波を吸収する事で、量子魚雷やレーザーを防御する防御兵器。
### レーザー偏光板
敵のレーザー攻撃を屈折・拡散する事で防御を行う防御兵器。敵レーザーが高出力の場合には偏光方向を合わせる必要がある。
### デフレクターシールド
デブリとの衝突を避けるための電磁シールド。
近接での敵の攻撃の受け流しにも使用。
## ニューヒューマン
「ニューヒューマン」とは遺伝子改良された人々の総称である。
最新世代は14回の遺伝子改良を経た第14世代である。
この世代(正確には少し前の世代から)では、既に寿命は克服されている。肉体や視力・反射・免疫機能は強化(再学習可能)され、肉体にはイモリの様に未分化の細胞が含まれており肉体欠損から再生できる能力を持つ。
骨格や歯はカルシウムから、炭水化物からでも合成可能なカーボンナノファイバーの複合繊維に置き換わった。歯は摩耗するため定期的に生え変わる。
また、体内には数兆個のナノマシンがネットワークを構成して身体の支援を行っている。
この支援は免疫や呼吸等の体調維持の他、知覚や反射・神経伝達・運動・知識・動作の自動化(スキル化)・ネットワークとの情報共有等の広範囲に及ぶ。
ニューヒューマンは遺伝子改良前の人々との間で優性的な遺伝継承によって子孫を残す事も可能である。
## 義体兵士・完全義体
「義体兵士」「完全義体」とは完全に機械化された兵士である。
パワーや運動能力は勿論の事、頭脳も強化されている。
その頭脳は空気脳と呼ばれ無色透明のナノマシンで充填された光通信とニューラル・ネットワークによる量子コンピューティングの構造物である(別名:エイトマン・システム)。
義体には素体となる人の意識と記憶が転写させる。
その圧倒的な空間認識能力や知覚力・反応速度はナノマシンで強化された現在最新の第14世代のニューヒューマンを軽く凌駕する。
## 肉体回復剤
液状だが、体液に触れるとゲル状になる。止血剤・抗生物質及び肉体を構成する高純度のタンパク質や脂肪・炭水化物を含有し、肉体再生を行うためのナノマシンを含んでいる。瞬時に回復が見込める様な物では無いため、致命傷には効果が薄いが、傷口に掛ける事で開口部を塞ぎ止血し、組織再生を助ける効果がある。薬剤内ナノマシンは傷口を塞ぎ、組織破壊された細胞の遺伝子情報を読み取って再生を行う。
血管中に拡散した薬剤は薬剤中のナノマシンによって分解されるため、血栓を引き起こす事は無い。マンガ『リビルドワールド』からヒントが得られている。
# 社会・文化
## 主星の国々
主星には主に種毎の国家が存在している。
国家を持つ種は、ヒト、エルフ、ダークエルフ、ドワーフ、ノーム、ドラゴン、タコである。
### ヒト種:ヒト共和国 (Human Republic)
- 首都:ジェネシス・シティ (Genesis City) ◎
- 概要:
平野部及び海岸地帯等に広い領土を持つ。
他人類種と異なり短命の種族であったが、異世界・地球よりの来訪者達からもたらされた
革新的な医学や技術・文化・思想は、倫理観や既存文化への軽視に繋がった。
しかしながら、急速に科学技術を発展させ、後には寿命を克服する迄に至った。
この影響は他国にも広く波及し、文化変革という形で世界中を科学技術の発展へと邁進させる事となった。
現在、この国家は大統領選出制・民主主義議会制度によって運営されている。
### ドワーフ種:ドワーフ統合氏族国 (United Clans of Dwarves)
- 首都:クロガネ中枢郭 (Kurogane Core) ◎[⚙]
- 概要:
鉱物資源が豊富な山脈地帯とその地下及び麓の河川を含む平野部を領土としている。
古くから武勇と名誉を重んじ、製鉄と金属加工に優れた才能を持つドワーフの国家である。
この国家は、氏族制度で構成された連合国家であり、国を束ねる氏族議会から国王が選出される。
しかし、氏族を基盤とした政治や軍事の体制は、近代国家の国全体の軍事力を迅速に展開できる社会に対して不利であった。
そこでドワーフ種国では、ボーグ技術を取り入れる事で、集団としての意思統一を行った。
当技術の柱は、サイバネティックスによる肉体強化と、ナノマシン・ネットワークによる五感や思考の情報共有という同化技術の2本で形成される。
この改革の過程で、元来の氏族的社会との親和性及び個を保つため、中世日本の武士道・御恩と奉公の思想が取り入れられた。
国王は政治及び軍事の最高指導者であるが、絶対的な権限は有せず重要な政策は合議制で決定される。
### エルフ種:エルフ神聖量子国 (Holy Quantum Elf Theocrac y)
- 首都:エル・ヴァタール (El'Vatar - The Quantum Lake City) ◎[≈][⚛]
- 概要:
森林地帯とそれに連なる湖と平野部に居住する。
呪術等の神秘的思想を持ち、女王を最高司祭とする女系国家。
しかしながら、他国と同様に科学技術を取り入れる過程で、神秘的な儀式は畏怖されるものから、伝統を守る上の形式的儀式として受け入れられる様に変化した。
ただし、呪術が量子理論と結び付き技術へと転用された事で神秘的思想は一定の影響力を保ち続けている。
### ダークエルフ種:ダークエルフ元老院領 (Dark Elf Senate Territories)
- 首都(形式上):静寂の城砦 (Silent Citadel) ◎
- 概要:
エルフ種と共通の先祖から分化したとされる浅黒い肌を持つ種族。
エルフ種国に隣接する山岳地帯と深い森林地帯を国土としている。
この国家は古くからエルフ種国との幾つかの心理的な確執を持っておる。
政治は大師・掌門人(グランドマスター)と呼ばれる特定組織や門派の長を議員とする元老院制で執り行われている。
文化は組織に属し大師の元で心身を修練するという独自色の強いものであり、同族でも他組織に対しては秘密主義的な側面を持つ。
更に、地球よりもたらされた道教の影響を受けるが、神仙思想については科学技術が発達していた事もあり否定された。
### ノーム種:ノーム通商連合 (Gnome Trade Union)
- 首都:ハブトン (Hubton) ◎
- 概要:
ヒト・エルフ・ドワーフの三国に挟まれた丘陵地帯とその地下に領土を持つ。
これら三国と極力争わない様に立ち回り各国との交易によって栄えている。
大商人達で構成される合議制政治国家である。
### ドラゴン種:ドラゴン連合領域 (Dragon Territories)
- 首都:なし
- 概要:
中央政府の様な物は存在せず、個々のドラゴンあるいは集団の居住地域を領域として構成された連合体として存在する。
そもそもの個体が高い知能と強力な力を持ち、種族間で電波による遠距離での意思疎通が行えたため、人類もドラゴンに対して好戦的な態度を取ることは無かった。
### タコ種:タコ深海連邦 (Octopus Deep-Sea Federation)
- 首都:なし
- 議会開催地:アビス・フォーラム (Abyss Forum) ◎
- 概要:
海洋に生息する全長3~4mの軟体生物。
地球のタコとは異なり長寿を得たことで高い知能を有し知識を種族で共有・継承できた。
体色の変化やジェスチャーで意思疎通を行い、道具を自在に使用する。
タコは元来群れる事を嫌う性質を持つため、その文化は広い地域に分散した相互補助的な共同体として緩やかに発展した。
政治形態としては集会から議会制民主主義へと発展した。
海底に広い領土を持つが、人類種からは近代になるまでその文明の存在が確認されていなかった。
### イルカ種:イルカ共同体(開発区) (Dolphin Collectives - Uplift Zones)
- 首都:なし
- 概要:
元々高い知能を持った生物であったが、文明や工業技術等を持つ事はなく、国家を形成するには至らなかった。
しかし、ヒト種が生物科学や軍事研究・海洋資源開発のためにイルカにロボットやナノマシンを与えた事で生産力を得、急速に社会を形成し発展している。
未だ国家を得るには至っていないが、共同体単位でまとまりつつある。
## ドラゴン
- ドラゴンは卵生・鱗を持ち蝙蝠の様な大きな羽と4足歩行の爬虫類様の生物である。
それらは体内に魚の様な空気袋を複数箇所持ち空を飛ぶ事が出来る。
寿命は無いが(脳も含め)死ぬ迄成長するため、年長の者は非常に大きい体躯を持つ。
- それらは互いのコミュニケーションにおいては声を発する事が余り無く、体内の電波送受信器官を使っている。
この電波をAM/FM混合変調発信する事で、音声や感情の他映像の様な物も直接コミュニケーションが可能となっている。
また、簡単な意思の発信はAM変調のみで行う事で数百キロメートルの伝達を可能とする。
更にこの器官をレーダーの様に使用する事も出来る(マンガ『日本国召喚』よりのアイデア)。アクティブレーダーは他のドラゴンの迷惑となるため使用方法がドラゴン達の間で取り決めされている。
- ドラゴン達は余り集団で群れる事を好まなず年長者程その傾向が強い。
ドラゴン達は他の生物や人類等に呼びかけや警告を発する際には音声を発する時もあるが、あくまでそれら生物が音声で意思の疎通を行っていることを知っているからである。
また、ドラゴン達は欠伸や溜息の様な声を発する時もあるがそれは声と言うよりも呼吸に近いと捉えられる。
## 文化変革
異世界である「地球」の文化・技術がこの世界に「文化変革」とも言える大きな影響を及ぼした。この時、種族や国家間の抗争がこの文化変革に拍車を掛け倫理的な問題は軽視された。
現在、主星では地球の「日本語」「英語」「ラテン語」が広く使用されている。
地球からもたらされた影響として大きい物として、科学技術以外では、アニメ・マンガ・SF・ラノベ等のオタク文化が上げられる。これらフィクションでは科学技術を超えた技術や発想が利用されていたため、地球文化を取り込む際に倫理が余計に軽視される影響ともなった。
## ヒト種地球起源説
「ヒト種(ホモ・サピエンス種)」はこの「主星」の他の人類種(エルフ・ダークエルフ・ドワーフ・ノーム)と自然交配できたが、寿命に関する遺伝要素については他人類種と大きな差異が有った。そのため、生物学のツリーでは早期に分岐した種族と考えられていた。
しかしながら、ゲノム解析が可能となった時の調査にて、地球人転移者と主星のヒトのDNAの塩基配列が完全に一致した事により、ヒト種ははるか昔の地球からの「来訪者」の子孫ではないかとの説が浮び上がった。
## 社会資本生産主義
- 国家・政府が通貨の発行権を独占し、政府が国内生産力に基づいて毎年の行政予算として政府紙幣を発行、社会的要請としての財政出動等で国民(民間)に強く労働や生産等を求める政策と主義の事。
- 実務的には、政府の政府紙幣発行は行われず、国家隷下の「中央銀行」が銀行券の発行権を独占し、政府は国債発行で「銀行券を発行」(信用創造)している。
国民は取得した銀行券を使用し経済活動を行う。つまり、国内で流通している物資を銀行券で購入する。
この社会ではエネルギーやインフラ等の一部企業を政府が国営化し独占している。
- 国内には民間銀行も多いが、銀行券の発行権は中央銀行のみが持つため独自に銀行券を発行する事は出来ない。
尚、民間銀行は民間の企業や個人から借入の要求があれば中央銀行に「銀行券を発行」(信用創造)を要請し貸出を行う事が出来る。
## 情報社会主義
- 国家は仮装世界内のあらゆる情報を国の情報リソース(情報の社会共有化)と考え収集している。
(プライバシーに踏み込まれる可能性は国民から懸念されている)
ただし、国民個人や企業等が作成した情報に対して国が権利を奪う事はしない。
国内の他者は公開されている情報を政府直営のネットショップ等から格安で購入出来る。
(資金力のない出版業者の幾つかはこの政府直営企業に吸収された)
また、国民は公共性の高い情報に対しては無料で入手できる。この情報に対する権利者への支払いは、政府の特別会計にて賄われる。
## 攻撃衛星配備禁止条約
地上攻撃する為の衛星兵器の配備を禁止する国際条約。
# 仮想世界
量子コンピューティングに拠るネットワークは「仮想世界」をほぼ完全な「現実世界」への再現へと押し上げた。
また、メモリー密度が飛躍的に増大した事で、人は端末から仮想空間へアクセスするのではなく、意識のすべてをメモリーに転送し、その意識が仮想世界に正に「存在(インスタンス)」する事となった。
メモリー上の意識は現実世界の肉体の影響を受けず、その仮想空間の場所・対応するメモリー空間に実在するため高速にアクセスする事が可能となった。
現在、多くの仮想世界の基準は、現実世界の10倍の速さで時間が経過する。
勿論、コンピューターの物理的速度は変わらないため、仮想世界内のコンピューターが比較的高速とは言え、大規模な演算をさせると、仮想世界内の人物にはコンピューターが1/10の速度になったと感じられる事もある。
尤も仮想化された人物は量子コンピューター化された計算能力や仮想ナノマシンの助力を得て計算能力も向上している。
## 仮想世界内の時間経過
現実世界の1日は仮想世界では10日となる。この時差を埋めるため、現実世界の1日に相当時間を仮想世界では更に第1日目~第10日目に10等分し、第4・5日と第9・10日を休日とする様な暮らしをしている。その世界の住民の生活様式は、現実世界の都市部の住民と大きな違いはない。
## エイトマンと仮想化された人物
量子コンピューターが使われる様になり、ニューラルネットワークについての研究が発展していくと同時に脳科学も発達していった。
並行して遺伝子工学やサイバネスティックの分野では、人間の脳のワーキング・メモリーや記憶力の拡大・神経処理の高速化というSF的発想に基づいた「増脳」も盛んに研究された。
その中で人間の脳・意識・記憶を完全にコンピューターの中で再現できないだろうかという研究も発展して行く。
この研究の当初の目標は脳の生化学も含めて完全に再現する事とされた。
そして、ナノマシンが脳関門を突破し、人間が物を見聞き・思考し・夢を見る等脳細胞の働きをナノマシンがモニター・分析出来る様になると、研究は大いに加速され遂には完全に脳を再現する迄に至る。
これによって、生きている人間の脳・意識・記憶をコンピューターのメモリーに完全に保存する事が可能となった。
この時の人間の遺伝子改良は第8世代に到達しており、コンピューターの中に記録された人格は「エイトマン」と呼ばれる様になった
(当時の人間にはまだ寿命があった)。
勿論、同名のSFマンガの影響も仮託されている事は言うまでもない。
現在では、解明された脳のメカニズムを元に、生化学の処理を省いた数学的なアルゴリズムに最適化したニューラルネットワークへ置換えてデータが構築される様になった。
このデータこそが今日の仮装世界における「仮想化された人物」である。
## 紹介文
「存在論」が大きな影響力を持っている世界。
人々は病気や寿命を克服し、宇宙へと進出していた。
また、広大な仮想世界を構築し活動している。
低確率だが並行世界から「来訪者」が現れることや逆に異世界へと転移してしまう者もいるらしい。
「主星」では異世界「地球」から来たかつての来訪者からもたらされた日本語・英語・ラテン語が広く使われている。
また、地球のアニメ・マンガ文化やSF等が技術の発展に大きな影響を与えた。
主星にはヒト種の他、地球でいう所のエルフ・ドワーフ・ノーム・ドラゴン等の治める国が存在する。
存在に干渉するという観点からエルフ達が行っていた「呪術」は今も信じられているが、その他の神秘的な技は否定或いは非効率とされ衰退した。
この世界では、精神の神秘性については一定の信仰が根付いているが、神や精霊に関しては宗教や信仰としてのみ残っている。
また、エネルギー生命体や精神生命体といった者達の存在は確認されておらず、アンデットや幽霊と言った物は存在しないと考えられている。
# 概論
## 重力・反重力
この世界では、反重力技術は開発されていない。
反物質も通常の重力を持っている(とほぼ確定された)。
重力兵器や重力技術の様な物も難しい。
それは[m=E/(c^2)]で表せる様に重力に対して莫大なエネルギーを要することからも分かる。
斥力の様なものの場合、斥力側のエネルギーは小量となる余地があるが、重力を与える側には大きな質量やエネルギーを要する事が示唆される。
## 次元間トンネリング
「確率」量子レベルの極小の世界においてはすべての存在が「場」の何処にあるかは確率的な数式で表せられる。
極小の素粒子等の挙動において、エネルギーレベルの変動により、次元間の場が互いに影響を及ぼす事なく物質が次元間を素通りする現象が「次元間トンネリング」である。
物質はこのトンネリングで移動中、その世界からは一瞬消えた(確率的に定まっていない状態の)様に見える。
## 呪術(Incantations)
「確率」量子レベルの極小の世界においてはすべての存在が「場」の何処にあるかは確率的な数式で表せられる。
この世界では「呪術」はこの「確率」に作用すると考えられているが、量子的確率に直接作用すると言うよりも素粒子等の「次元間トンネリング」を操作することで、現世界に干渉すると言った方が良いだろう。
## 召喚術
「次元間トンネリング」で移動中の物質を、こちらの世界に引き込む(召喚する)技術のこと。
この世界において「召喚術」とは極低確率で発現する現象で、それを量子コンピューティングの高速演算によって数十万回の試行によって成される。
かつての酷く不安定な神秘的な技による物質の変成も、現代では召喚術の結果生じていたと帰結される様になった。
## 次元間転送
現在、この世界における治癒術は「召喚術」「存在論」の応用的分野と考えられている。
ある物質がこの世界の宇宙に存在するのは、別の見方をすれば、存在する確率・エネルギーレベルが高かったと捉えられる。
「召喚術」で他の世界の物質を捕捉できた事で、逆に我々の世界の物質を他世界に送るという発想が生まれた。
また、宇宙を構成するエネルギー量がある一定に収まるならば、我々の宇宙よりも高次元な宇宙では次元毎のエネルギー密度は低くなるとも考えられ、「次元間トンネリング」を使った物質転移が容易との発想も浮かぶのである。
## 再召喚・治癒術
ここで言う物質を送るべき対象となる高次元宇宙は、我々の宇宙の様な三次元以上空間を持ち時間二次元以上の宇宙である。
時間が二次元以上であれば、我々の宇宙の様な時間一次元一方向と言う制約を受けず、時間次元軸においてあらゆる状態を取る事ができ、我々の宇宙へ写像の展開ができる。
「治癒術」とは我々の宇宙から壊れた物質を転移させ、壊れる前の物質を再召喚する手法である。
勿論、召喚術自体が多大な試行回数を必要とすること、大きな場や物質に対して影響を得るのが困難である事、こちらが期待する物質が得られない事等の問題は存在する。
現状これらの問題に対して治癒術は、狭い領域に対して再召喚の試行回数を増やす事で対応し、再召喚領域を少しづつ移動させるという事を積み重ねるという方法が取られている。
従って、治癒術を使用したとしても、ものの数秒で治癒するということは無い。しかし、治癒術はあらゆる物体に行使可能である。
# 技術・戦争
## 駆動機関
### 反素粒子ジェネレーター
「反素粒子ジェネレーター」はこの世界の人々がエネルギーを生産する装置として広く利用されている。このジェネレーターは素粒子と反素粒子の対消滅によって発生した膨大な熱エネルギーを電気等に変換する。
この時使用される反素粒子は内蔵された「反素粒子召喚機」(ナノマシンで構築された量子コンピューター)の高速演算によって数十万回の試行を繰り返すことで確率的に「召喚」される。
仮に平均して500,000回の試行で出現し1回の試行に1ナノ秒掛かるとすれば0.5ミリ秒で発生する事となる。
実際の1回当たり召喚演算にはより大きな時間が必要であるが、これをパイプラインで畳み掛けて実行している。
この召喚時間は量子計算機を複数台同時に使用することで短縮できる。
なお、この演算を仮にノイマン型計算機で行った場合、試行回数(先の50万回の場合)は約650倍程度増加する。
### 超高速航法(ワープ航法)
我々がこの宇宙(の時空)の場に留まっている限り、光速度一定の法則により光速よりも速い速度でこの宇宙を移動することは出来ない。
従って宇宙の場から離れる事が出来れば、光速を超えた移動が可能となる。
物質とその周辺に宇宙の場の影響を受けない場を作る事で可能となる。
言い換えれば「次元間トンネリング」の拡張版とも捉える事ができる。
### 通常航行用ドライブ
宇宙空間における通常航行用推進機には、水素イオン化高圧縮電磁噴射方式が使用されている。
噴射剤となる水素は宇宙空間等から採取・圧縮し、液体状で格納される。
これを気化・更にプラズマイオン化し、超伝導コイルで高圧圧縮・加速させ、別の超伝導コイルで守られた噴射ノズルに衝突させた反発力によって加速を得る。
このプラズマイオンは高圧圧縮される為、化学燃料ロケット以上の加速力と推力を得る事が出来る。
### 姿勢制御フィールドジェネレーター
周囲の物質や噴射物と電磁フィールドとの反発を利用して空間での姿勢制御に利用する。
反発力を利用して電磁兵器や近接兵器への防御にも使用可能。
## 攻撃兵器
### 反素粒子爆弾
中・遠距離兵器。
反素粒子を密封した爆弾で素粒子と反応する事での対消滅によって[E=mc^2]のエネルギーに変換される(主にガンマ線光子)。例えば1グラムの反素粒子と1グラムの素粒子の対消滅では180テラジュールのエネルギーが発生する。
強大な破壊力を持つため、爆破指定地点以外で爆発することの無いように、追尾性の誘導装置が付けられる事は稀である。
### 量子魚雷
中距離兵器。
追尾性能を持った魚雷に位相性のある反応弾を詰め込んだもの。反素粒子爆弾程では無いが、ある程度の破壊力を持っており、信管の設定を変更する事で多様な状況に対応できる。
### 高出力パルスレーザー砲
主に宇宙空間にて使用され、あらゆる相対距離で用いられる。
反素粒子ジェネレーターで発電した電気を基に媒体からの誘導放出を光共振によって断続的に発射する。出力は数メガジュール~数百テラジュールの高出力となる。
レーザー発射口が敵に合っていれば、光速で発射されるため回避は困難でほぼ外す事は無い。
むしろ射撃側にとっては発射口を敵に合わせるまでが難しく、パルスで発射する理由もレーザーの高出力化と命中率向上のためである。
防御方法としては、レーザー偏光板、黒体シールド、位相同期シールドが挙げられる。
## 防御兵器
### 亜粒子チャフ
不安定な素粒子で形成され、高エネルギーに晒され吸収する過程で粒子化・質量を獲得する。「反素粒子爆弾」の超エネルギー攻撃に対抗する目的で開発された。
### 黒体シールド
空洞黒体構造を持つカーボンナノチューブを散布し、それがあらゆる波長の光や電磁波を吸収する事で、量子魚雷やレーザーを防御する防御兵器。
### レーザー偏光板
敵のレーザー攻撃を屈折・拡散する事で防御を行う防御兵器。敵レーザーが高出力の場合には偏光方向を合わせる必要がある。
### デフレクターシールド
デブリとの衝突を避けるための電磁シールド。
近接での敵の攻撃の受け流しにも使用。
## ニューヒューマン
「ニューヒューマン」とは遺伝子改良された人々の総称である。
最新世代は14回の遺伝子改良を経た第14世代である。
この世代(正確には少し前の世代から)では、既に寿命は克服されている。肉体や視力・反射・免疫機能は強化(再学習可能)され、肉体にはイモリの様に未分化の細胞が含まれており肉体欠損から再生できる能力を持つ。
骨格や歯はカルシウムから、炭水化物からでも合成可能なカーボンナノファイバーの複合繊維に置き換わった。歯は摩耗するため定期的に生え変わる。
また、体内には数兆個のナノマシンがネットワークを構成して身体の支援を行っている。
この支援は免疫や呼吸等の体調維持の他、知覚や反射・神経伝達・運動・知識・動作の自動化(スキル化)・ネットワークとの情報共有等の広範囲に及ぶ。
ニューヒューマンは遺伝子改良前の人々との間で優性的な遺伝継承によって子孫を残す事も可能である。
## 義体兵士・完全義体
「義体兵士」「完全義体」とは完全に機械化された兵士である。
パワーや運動能力は勿論の事、頭脳も強化されている。
その頭脳は空気脳と呼ばれ無色透明のナノマシンで充填された光通信とニューラル・ネットワークによる量子コンピューティングの構造物である(別名:エイトマン・システム)。
義体には素体となる人の意識と記憶が転写させる。
その圧倒的な空間認識能力や知覚力・反応速度はナノマシンで強化された現在最新の第14世代のニューヒューマンを軽く凌駕する。
## 肉体回復剤
液状だが、体液に触れるとゲル状になる。止血剤・抗生物質及び肉体を構成する高純度のタンパク質や脂肪・炭水化物を含有し、肉体再生を行うためのナノマシンを含んでいる。瞬時に回復が見込める様な物では無いため、致命傷には効果が薄いが、傷口に掛ける事で開口部を塞ぎ止血し、組織再生を助ける効果がある。薬剤内ナノマシンは傷口を塞ぎ、組織破壊された細胞の遺伝子情報を読み取って再生を行う。
血管中に拡散した薬剤は薬剤中のナノマシンによって分解されるため、血栓を引き起こす事は無い。マンガ『リビルドワールド』からヒントが得られている。
# 社会・文化
## 主星の国々
主星には主に種毎の国家が存在している。
国家を持つ種は、ヒト、エルフ、ダークエルフ、ドワーフ、ノーム、ドラゴン、タコである。
### ヒト種:ヒト共和国 (Human Republic)
- 首都:ジェネシス・シティ (Genesis City) ◎
- 概要:
平野部及び海岸地帯等に広い領土を持つ。
他人類種と異なり短命の種族であったが、異世界・地球よりの来訪者達からもたらされた
革新的な医学や技術・文化・思想は、倫理観や既存文化への軽視に繋がった。
しかしながら、急速に科学技術を発展させ、後には寿命を克服する迄に至った。
この影響は他国にも広く波及し、文化変革という形で世界中を科学技術の発展へと邁進させる事となった。
現在、この国家は大統領選出制・民主主義議会制度によって運営されている。
### ドワーフ種:ドワーフ統合氏族国 (United Clans of Dwarves)
- 首都:クロガネ中枢郭 (Kurogane Core) ◎[⚙]
- 概要:
鉱物資源が豊富な山脈地帯とその地下及び麓の河川を含む平野部を領土としている。
古くから武勇と名誉を重んじ、製鉄と金属加工に優れた才能を持つドワーフの国家である。
この国家は、氏族制度で構成された連合国家であり、国を束ねる氏族議会から国王が選出される。
しかし、氏族を基盤とした政治や軍事の体制は、近代国家の国全体の軍事力を迅速に展開できる社会に対して不利であった。
そこでドワーフ種国では、ボーグ技術を取り入れる事で、集団としての意思統一を行った。
当技術の柱は、サイバネティックスによる肉体強化と、ナノマシン・ネットワークによる五感や思考の情報共有という同化技術の2本で形成される。
この改革の過程で、元来の氏族的社会との親和性及び個を保つため、中世日本の武士道・御恩と奉公の思想が取り入れられた。
国王は政治及び軍事の最高指導者であるが、絶対的な権限は有せず重要な政策は合議制で決定される。
### エルフ種:エルフ神聖量子国 (Holy Quantum Elf Theocrac y)
- 首都:エル・ヴァタール (El'Vatar - The Quantum Lake City) ◎[≈][⚛]
- 概要:
森林地帯とそれに連なる湖と平野部に居住する。
呪術等の神秘的思想を持ち、女王を最高司祭とする女系国家。
しかしながら、他国と同様に科学技術を取り入れる過程で、神秘的な儀式は畏怖されるものから、伝統を守る上の形式的儀式として受け入れられる様に変化した。
ただし、呪術が量子理論と結び付き技術へと転用された事で神秘的思想は一定の影響力を保ち続けている。
### ダークエルフ種:ダークエルフ元老院領 (Dark Elf Senate Territories)
- 首都(形式上):静寂の城砦 (Silent Citadel) ◎
- 概要:
エルフ種と共通の先祖から分化したとされる浅黒い肌を持つ種族。
エルフ種国に隣接する山岳地帯と深い森林地帯を国土としている。
この国家は古くからエルフ種国との幾つかの心理的な確執を持っておる。
政治は大師・掌門人(グランドマスター)と呼ばれる特定組織や門派の長を議員とする元老院制で執り行われている。
文化は組織に属し大師の元で心身を修練するという独自色の強いものであり、同族でも他組織に対しては秘密主義的な側面を持つ。
更に、地球よりもたらされた道教の影響を受けるが、神仙思想については科学技術が発達していた事もあり否定された。
### ノーム種:ノーム通商連合 (Gnome Trade Union)
- 首都:ハブトン (Hubton) ◎
- 概要:
ヒト・エルフ・ドワーフの三国に挟まれた丘陵地帯とその地下に領土を持つ。
これら三国と極力争わない様に立ち回り各国との交易によって栄えている。
大商人達で構成される合議制政治国家である。
### ドラゴン種:ドラゴン連合領域 (Dragon Territories)
- 首都:なし
- 概要:
中央政府の様な物は存在せず、個々のドラゴンあるいは集団の居住地域を領域として構成された連合体として存在する。
そもそもの個体が高い知能と強力な力を持ち、種族間で電波による遠距離での意思疎通が行えたため、人類もドラゴンに対して好戦的な態度を取ることは無かった。
### タコ種:タコ深海連邦 (Octopus Deep-Sea Federation)
- 首都:なし
- 議会開催地:アビス・フォーラム (Abyss Forum) ◎
- 概要:
海洋に生息する全長3~4mの軟体生物。
地球のタコとは異なり長寿を得たことで高い知能を有し知識を種族で共有・継承できた。
体色の変化やジェスチャーで意思疎通を行い、道具を自在に使用する。
タコは元来群れる事を嫌う性質を持つため、その文化は広い地域に分散した相互補助的な共同体として緩やかに発展した。
政治形態としては集会から議会制民主主義へと発展した。
海底に広い領土を持つが、人類種からは近代になるまでその文明の存在が確認されていなかった。
### イルカ種:イルカ共同体(開発区) (Dolphin Collectives - Uplift Zones)
- 首都:なし
- 概要:
元々高い知能を持った生物であったが、文明や工業技術等を持つ事はなく、国家を形成するには至らなかった。
しかし、ヒト種が生物科学や軍事研究・海洋資源開発のためにイルカにロボットやナノマシンを与えた事で生産力を得、急速に社会を形成し発展している。
未だ国家を得るには至っていないが、共同体単位でまとまりつつある。
## ドラゴン
- ドラゴンは卵生・鱗を持ち蝙蝠の様な大きな羽と4足歩行の爬虫類様の生物である。
それらは体内に魚の様な空気袋を複数箇所持ち空を飛ぶ事が出来る。
寿命は無いが(脳も含め)死ぬ迄成長するため、年長の者は非常に大きい体躯を持つ。
- それらは互いのコミュニケーションにおいては声を発する事が余り無く、体内の電波送受信器官を使っている。
この電波をAM/FM混合変調発信する事で、音声や感情の他映像の様な物も直接コミュニケーションが可能となっている。
また、簡単な意思の発信はAM変調のみで行う事で数百キロメートルの伝達を可能とする。
更にこの器官をレーダーの様に使用する事も出来る(マンガ『日本国召喚』よりのアイデア)。アクティブレーダーは他のドラゴンの迷惑となるため使用方法がドラゴン達の間で取り決めされている。
- ドラゴン達は余り集団で群れる事を好まなず年長者程その傾向が強い。
ドラゴン達は他の生物や人類等に呼びかけや警告を発する際には音声を発する時もあるが、あくまでそれら生物が音声で意思の疎通を行っていることを知っているからである。
また、ドラゴン達は欠伸や溜息の様な声を発する時もあるがそれは声と言うよりも呼吸に近いと捉えられる。
## 文化変革
異世界である「地球」の文化・技術がこの世界に「文化変革」とも言える大きな影響を及ぼした。この時、種族や国家間の抗争がこの文化変革に拍車を掛け倫理的な問題は軽視された。
現在、主星では地球の「日本語」「英語」「ラテン語」が広く使用されている。
地球からもたらされた影響として大きい物として、科学技術以外では、アニメ・マンガ・SF・ラノベ等のオタク文化が上げられる。これらフィクションでは科学技術を超えた技術や発想が利用されていたため、地球文化を取り込む際に倫理が余計に軽視される影響ともなった。
## ヒト種地球起源説
「ヒト種(ホモ・サピエンス種)」はこの「主星」の他の人類種(エルフ・ダークエルフ・ドワーフ・ノーム)と自然交配できたが、寿命に関する遺伝要素については他人類種と大きな差異が有った。そのため、生物学のツリーでは早期に分岐した種族と考えられていた。
しかしながら、ゲノム解析が可能となった時の調査にて、地球人転移者と主星のヒトのDNAの塩基配列が完全に一致した事により、ヒト種ははるか昔の地球からの「来訪者」の子孫ではないかとの説が浮び上がった。
## 社会資本生産主義
- 国家・政府が通貨の発行権を独占し、政府が国内生産力に基づいて毎年の行政予算として政府紙幣を発行、社会的要請としての財政出動等で国民(民間)に強く労働や生産等を求める政策と主義の事。
- 実務的には、政府の政府紙幣発行は行われず、国家隷下の「中央銀行」が銀行券の発行権を独占し、政府は国債発行で「銀行券を発行」(信用創造)している。
国民は取得した銀行券を使用し経済活動を行う。つまり、国内で流通している物資を銀行券で購入する。
この社会ではエネルギーやインフラ等の一部企業を政府が国営化し独占している。
- 国内には民間銀行も多いが、銀行券の発行権は中央銀行のみが持つため独自に銀行券を発行する事は出来ない。
尚、民間銀行は民間の企業や個人から借入の要求があれば中央銀行に「銀行券を発行」(信用創造)を要請し貸出を行う事が出来る。
## 情報社会主義
- 国家は仮装世界内のあらゆる情報を国の情報リソース(情報の社会共有化)と考え収集している。
(プライバシーに踏み込まれる可能性は国民から懸念されている)
ただし、国民個人や企業等が作成した情報に対して国が権利を奪う事はしない。
国内の他者は公開されている情報を政府直営のネットショップ等から格安で購入出来る。
(資金力のない出版業者の幾つかはこの政府直営企業に吸収された)
また、国民は公共性の高い情報に対しては無料で入手できる。この情報に対する権利者への支払いは、政府の特別会計にて賄われる。
## 攻撃衛星配備禁止条約
地上攻撃する為の衛星兵器の配備を禁止する国際条約。
# 仮想世界
量子コンピューティングに拠るネットワークは「仮想世界」をほぼ完全な「現実世界」への再現へと押し上げた。
また、メモリー密度が飛躍的に増大した事で、人は端末から仮想空間へアクセスするのではなく、意識のすべてをメモリーに転送し、その意識が仮想世界に正に「存在(インスタンス)」する事となった。
メモリー上の意識は現実世界の肉体の影響を受けず、その仮想空間の場所・対応するメモリー空間に実在するため高速にアクセスする事が可能となった。
現在、多くの仮想世界の基準は、現実世界の10倍の速さで時間が経過する。
勿論、コンピューターの物理的速度は変わらないため、仮想世界内のコンピューターが比較的高速とは言え、大規模な演算をさせると、仮想世界内の人物にはコンピューターが1/10の速度になったと感じられる事もある。
尤も仮想化された人物は量子コンピューター化された計算能力や仮想ナノマシンの助力を得て計算能力も向上している。
## 仮想世界内の時間経過
現実世界の1日は仮想世界では10日となる。この時差を埋めるため、現実世界の1日に相当時間を仮想世界では更に第1日目~第10日目に10等分し、第4・5日と第9・10日を休日とする様な暮らしをしている。その世界の住民の生活様式は、現実世界の都市部の住民と大きな違いはない。
## エイトマンと仮想化された人物
量子コンピューターが使われる様になり、ニューラルネットワークについての研究が発展していくと同時に脳科学も発達していった。
並行して遺伝子工学やサイバネスティックの分野では、人間の脳のワーキング・メモリーや記憶力の拡大・神経処理の高速化というSF的発想に基づいた「増脳」も盛んに研究された。
その中で人間の脳・意識・記憶を完全にコンピューターの中で再現できないだろうかという研究も発展して行く。
この研究の当初の目標は脳の生化学も含めて完全に再現する事とされた。
そして、ナノマシンが脳関門を突破し、人間が物を見聞き・思考し・夢を見る等脳細胞の働きをナノマシンがモニター・分析出来る様になると、研究は大いに加速され遂には完全に脳を再現する迄に至る。
これによって、生きている人間の脳・意識・記憶をコンピューターのメモリーに完全に保存する事が可能となった。
この時の人間の遺伝子改良は第8世代に到達しており、コンピューターの中に記録された人格は「エイトマン」と呼ばれる様になった
(当時の人間にはまだ寿命があった)。
勿論、同名のSFマンガの影響も仮託されている事は言うまでもない。
現在では、解明された脳のメカニズムを元に、生化学の処理を省いた数学的なアルゴリズムに最適化したニューラルネットワークへ置換えてデータが構築される様になった。
このデータこそが今日の仮装世界における「仮想化された人物」である。
キャラクターの説明
# 主星(Main Star)
主星は、一つの巨大な超大陸と、広大な海洋を中心に構成される。
全体的なトーンは「ファンタジーの地形と、高度なSF技術構造物が融合したハイブリッドな景観」である。
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## 【地図の凡例とシンボル】
- 国境線:
1. ヒト種国:明確な防衛線と監視ドローン網。
2. ドワーフ種国:山脈の稜線と要塞群。
3. エルフ/ダークエルフ国境:深く暗い森とエネルギー障壁の混在。
4. ノーム種国:開放的な街道と市場の境界標。
- 首都: 二重丸◎(技術的特徴を併記)
- 主要都市: 黒丸●
- 特殊地形/ランドマーク:
- [▲]:主要な山岳
- [≈]:湖沼
- [≣]:大森林
- [⚛]:量子/魔術的施設
- [⚙]:サイバネティクス/工業的施設
- [⚓]:主要港湾
- [🐉]:ドラゴンの主要生息域(不可侵領域)
## 【大陸全体の地理的配置概略】
大陸は東西に長く、中央部がやや南に湾曲した三日月型に近い形状をしている。
- 中央部(要衝): ノーム種国の丘陵地帯。
- 東部〜南東部(広大な平野): ヒト共和国。
- 北西部(険しい山脈): ドワーフ統合氏族国。
- 南西部(森と湖): エルフ神聖量子国。
- 最西端(深山幽谷): ダークエルフ元老院領。
- 海洋全域: タコ深海連邦。
- ヒト種国沿岸部: イルカ共同体(開発区)。
- 大陸各地の最高峰・孤島: ドラゴン連合領域。
## 【各国家の詳細地図記述】
1. ヒト共和国 (Human Republic)
- 位置: 大陸東部から南東部にかけて広がる最大の領土。
- 地形: 肥沃な大平原、長い海岸線、穏やかな河川。
- 景観特徴:
地平線まで続く高層ビル群と、それらを繋ぐ空中ハイウェイ網。
遺伝子改良技術の象徴である、巨大な医療研究都市群。
海岸線には、宇宙港としても機能する超巨大な港湾都市。
首都から南南西の赤道上には軌道エレベーターがある。
- 主要地点:
- 首都[◎]: ジェネシス・シティ (Genesis City)
東海岸に位置する。旧世界の摩天楼を遥かに凌駕するクリスタルタワー群。大統領府と議会議事堂は、多方向からの支柱に支えられた巨大中空プラットフォーム上にある。
- ポート・ホライゾン(Port Horizon) [⚓] : 南東海岸部に位置する。巨大な円形の湾の内側全ては港であり南の海洋と繋がっている。イルカ種との交流拠点が隣接。
- 軌道エレベーター:首都から南南西の赤道上。
- 文化等:
他人類種と異なり短命の種族であったが、異世界・地球よりの来訪者達からもたらされた革新的な医学や技術・文化・思想は、倫理観や既存文化への軽視に繋がった。
しかしながら、急速に科学技術を発展させ、後には寿命を克服する迄に至った。
この影響は他国にも広く波及し、文化変革という形で世界中を科学技術の発展へと邁進させる事となった。
現在、この国家は大統領選出制・民主主義議会制度によって運営されている。
2. ドワーフ統合氏族国 (United Clans of Dwarves)
- 位置: 大陸北西部に走る険しい「鉄峰山脈(Ironpeak Mts.)」全域。
- 地形: 岩肌が露出した高山、深い渓谷、麓の扇状地。
- 景観特徴:
中世日本の城郭建築と、サイバーパンクな重工業施設が融合した奇妙な景観。
山肌には巨大な排熱塔と、ナノマシン・ネットワークの送受信アンテナ(巨大な金属製の松の木のような形状)が林立する。
河川は高度に治水され、水力・地熱発電所が並ぶ。
- 主要地点:
- 首都:クロガネ中枢郭 (Kurogane Core) ◎[⚙]
主峰の地下深くに築かれた巨大なジオフロント都市。地表には天守閣を模した議会棟があり、地下では全市民がネットワーク接続された状態で生活・生産を行っている。
- 文化等:
古くから武勇と名誉を重んじ、製鉄と金属加工に優れた才能を持つドワーフの国家である。
この国家は、氏族制度で構成された連合国家であり、国を束ねる氏族議会から国王が選出される。
しかし、氏族を基盤とした政治や軍事の体制は、近代国家の国全体の軍事力を迅速に展開できる社会に対して不利であった。
そこでドワーフ種国では、ボーグ技術を取り入れる事で、集団としての意思統一を行った。
当技術の柱は、サイバネティックスによる肉体強化と、ナノマシン・ネットワークによる五感や思考の情報共有という同化技術の2本で形成される。
この改革の過程で、元来の氏族的社会との親和性及び個を保つため、中世日本の武士道・御恩と奉公の思想が取り入れられた。
国王は政治及び軍事の最高指導者であるが、絶対的な権限は有せず重要な政策は合議制で決定される。
3. エルフ神聖量子国 (Holy Quantum Elf Theocracy)
- 位置: 大陸南西部。「銀葉樹海(Silverleaf Forest)」と呼ばれる広大な森林地帯と湖沼群。
- 地形: 巨木が生い茂る深い森、清らかな水を湛える大小の湖。
- 景観特徴:
自然と完全に調和した都市。建物は生きた樹木をそのまま利用したり、量子フィールドで支えられた空中の構造物。
夜になると、森全体が量子呪術のエネルギーで淡く発光する。伝統的な儀式の祭壇が、実は高度な量子演算装置として機能している。
- 主要地点:
- 首都:エル・ヴァタール (El'Vatar - The Quantum Lake City) ◎[≈][⚛]
国内最大の湖の中心に浮かぶ都市。女王の宮殿は、湖面から立ち上る光の柱の中に存在する。
- 文化等:
呪術等の神秘的思想を持ち、女王を最高司祭とする女系国家。
しかしながら、他国と同様に科学技術を取り入れる過程で、神秘的な儀式は畏怖されるものから、伝統を守る上の形式的儀式として受け入れられる様に変化した。
ただし、呪術が量子理論と結び付き技術へと転用された事で神秘的思想は一定の影響力を保ち続けている。
4. ダークエルフ元老院領 (Dark Elf Senate Territories)
- 位置: エルフ国の西、大陸最西端の「影裂山地(Shadowcleft Range)」と深い密林。
- 地形: 年中霧に包まれた険しい山々、日光が届かないほどの原生林。
- 景観特徴:
エルフ国との国境には、物理的な壁に加え、心理的な結界が張られている。
都市は外部から隠されるように、山腹の洞窟や深い谷底に建設されている。
道教の影響を受けた修行場(ドーム状の修練施設)が点在し、組織ごとに独立性が高い要塞都市を形成している。
- 主要地点:
- 首都(形式上):静寂の城砦 (Silent Citadel) ◎
最も険しい山頂に位置する元老院の会議場。普段は人気がなく、重要会議の時のみ大師たちが集う。
- 文化等:
エルフ種と共通の先祖から分化したとされる浅黒い肌を持つ種族。
この国家は古くからエルフ種国との幾つかの心理的な確執を持っておる。
政治は大師・掌門人(グランドマスター)と呼ばれる特定組織や門派の長を議員とする元老院制で執り行われている。
文化は組織に属し大師の元で心身を修練するという独自色の強いものであり、同族でも他組織に対しては秘密主義的な側面を持つ。
更に、地球よりもたらされた道教の影響を受けるが、神仙思想については科学技術が発達していた事もあり否定された。
5. ノーム通商連合 (Gnome Trade Union)
- 位置: 大陸中央部。ヒト、ドワーフ、エルフの三国に挟まれた緩衝地帯。
- 地形: なだらかな丘陵地帯。地下には複雑なトンネル網。
- 景観特徴:
地表は牧歌的な丘陵だが、無数の交易路が網の目のように走る。
丘の斜面を利用した半地下式の住居や倉庫が多い。
三国の技術が混在しており、多様な商品が行き交う巨大な市場都市が点在する。
- 主要地点:
- 首都:ハブトン (Hubton) ◎
三国の国境が交わる点に位置する、世界最大の商業都市。地上と地下の多層構造で、常に活気に満ちている。
- 文化等:
ヒト・エルフ・ドワーフの三国と極力争わない様に立ち回り各国との交易によって栄えている。
大商人達で構成される合議制政治国家である。
6. ドラゴン連合領域 (Dragon Territories)
- 位置: 地図上の特定の場所に固定されない。[🐉]シンボルで示される複数箇所。
- 地形: 通常の生物が到達困難な最高峰の頂上、絶海の孤島、深い火口など。
- 景観特徴:
表面上の人工物は一切ない。強力な個体や集団が縄張りとする、手つかずの自然領域。
彼らの交信は電波としても観測され、地図上では「強力な電磁波源」としてマークされることもある。
周辺空域は人類種の航空機にとって飛行禁止区域。
- 文化等:
中央政府の様な物は存在せず、個々のドラゴンあるいは集団の居住地域を領域として構成された連合体として存在する。
そもそもの個体が高い知能と強力な力を持ち、種族間で電波による遠距離での意思疎通が行えたため、人類もドラゴンに対して好戦的な態度を取ることは無かった。
7. タコ深海連邦 (Octopus Deep-Sea Federation)
- 位置: 大陸周辺の全海洋、特に深海平原と海溝。
- 地形: 深海底、熱水噴出孔周辺。
- 景観特徴:
(陸上生物の地図には詳細が記載され始めたばかりである)
深海に広がる、バイオ発光を利用した幻想的な都市ネットワーク。
彼らは群れるのを嫌うため、巨大な集中都市ではなく、緩やかに連携する集落が広範囲に点在している。
- 主要地点:
- 議会開催地:アビス・フォーラム (Abyss Forum) ◎
最も深い海溝に位置する、臨時の議会開催場所。
- 文化等:
海洋に生息する全長3~4mの軟体生物。
地球のタコとは異なり長寿を得たことで高い知能を有し知識を種族で共有・継承できた。
体色の変化やジェスチャーで意思疎通を行い、道具を自在に使用する。
タコは元来群れる事を嫌う性質を持つため、その文化は広い地域に分散した相互補助的な共同体として緩やかに発展した。
政治形態としては集会から議会制民主主義へと発展した。
海底に広い領土を持つが、人類種からは近代になるまでその文明の存在が確認されていなかった。
8. イルカ共同体(開発区) (Dolphin Collectives - Uplift Zones)
- 位置: ヒト種国の沿岸部、特にポート・ホライゾンの近海。
- 地形: 豊かな大陸棚、サンゴ礁域。
- 景観特徴:
ヒト種から提供された作業用ロボットやナノマシン・ステーションが海底に設置されている。
海洋牧場や資源採掘プラントの周囲に、イルカたちの新しいコミュニティが形成されつつある。
地図上では「ヒト種国・海洋経済特別区」として表示されることが多い。
- 文化等:
元々高い知能を持った生物であったが、文明や工業技術等を持つ事はなく、国家を形成するには至らなかった。
しかし、ヒト種が生物科学や軍事研究・海洋資源開発のためにイルカにロボットやナノマシンを与えた事で生産力を得、急速に社会を形成し発展している。
未だ国家を得るには至っていないが、共同体単位でまとまりつつある。
主星は、一つの巨大な超大陸と、広大な海洋を中心に構成される。
全体的なトーンは「ファンタジーの地形と、高度なSF技術構造物が融合したハイブリッドな景観」である。
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## 【地図の凡例とシンボル】
- 国境線:
1. ヒト種国:明確な防衛線と監視ドローン網。
2. ドワーフ種国:山脈の稜線と要塞群。
3. エルフ/ダークエルフ国境:深く暗い森とエネルギー障壁の混在。
4. ノーム種国:開放的な街道と市場の境界標。
- 首都: 二重丸◎(技術的特徴を併記)
- 主要都市: 黒丸●
- 特殊地形/ランドマーク:
- [▲]:主要な山岳
- [≈]:湖沼
- [≣]:大森林
- [⚛]:量子/魔術的施設
- [⚙]:サイバネティクス/工業的施設
- [⚓]:主要港湾
- [🐉]:ドラゴンの主要生息域(不可侵領域)
## 【大陸全体の地理的配置概略】
大陸は東西に長く、中央部がやや南に湾曲した三日月型に近い形状をしている。
- 中央部(要衝): ノーム種国の丘陵地帯。
- 東部〜南東部(広大な平野): ヒト共和国。
- 北西部(険しい山脈): ドワーフ統合氏族国。
- 南西部(森と湖): エルフ神聖量子国。
- 最西端(深山幽谷): ダークエルフ元老院領。
- 海洋全域: タコ深海連邦。
- ヒト種国沿岸部: イルカ共同体(開発区)。
- 大陸各地の最高峰・孤島: ドラゴン連合領域。
## 【各国家の詳細地図記述】
1. ヒト共和国 (Human Republic)
- 位置: 大陸東部から南東部にかけて広がる最大の領土。
- 地形: 肥沃な大平原、長い海岸線、穏やかな河川。
- 景観特徴:
地平線まで続く高層ビル群と、それらを繋ぐ空中ハイウェイ網。
遺伝子改良技術の象徴である、巨大な医療研究都市群。
海岸線には、宇宙港としても機能する超巨大な港湾都市。
首都から南南西の赤道上には軌道エレベーターがある。
- 主要地点:
- 首都[◎]: ジェネシス・シティ (Genesis City)
東海岸に位置する。旧世界の摩天楼を遥かに凌駕するクリスタルタワー群。大統領府と議会議事堂は、多方向からの支柱に支えられた巨大中空プラットフォーム上にある。
- ポート・ホライゾン(Port Horizon) [⚓] : 南東海岸部に位置する。巨大な円形の湾の内側全ては港であり南の海洋と繋がっている。イルカ種との交流拠点が隣接。
- 軌道エレベーター:首都から南南西の赤道上。
- 文化等:
他人類種と異なり短命の種族であったが、異世界・地球よりの来訪者達からもたらされた革新的な医学や技術・文化・思想は、倫理観や既存文化への軽視に繋がった。
しかしながら、急速に科学技術を発展させ、後には寿命を克服する迄に至った。
この影響は他国にも広く波及し、文化変革という形で世界中を科学技術の発展へと邁進させる事となった。
現在、この国家は大統領選出制・民主主義議会制度によって運営されている。
2. ドワーフ統合氏族国 (United Clans of Dwarves)
- 位置: 大陸北西部に走る険しい「鉄峰山脈(Ironpeak Mts.)」全域。
- 地形: 岩肌が露出した高山、深い渓谷、麓の扇状地。
- 景観特徴:
中世日本の城郭建築と、サイバーパンクな重工業施設が融合した奇妙な景観。
山肌には巨大な排熱塔と、ナノマシン・ネットワークの送受信アンテナ(巨大な金属製の松の木のような形状)が林立する。
河川は高度に治水され、水力・地熱発電所が並ぶ。
- 主要地点:
- 首都:クロガネ中枢郭 (Kurogane Core) ◎[⚙]
主峰の地下深くに築かれた巨大なジオフロント都市。地表には天守閣を模した議会棟があり、地下では全市民がネットワーク接続された状態で生活・生産を行っている。
- 文化等:
古くから武勇と名誉を重んじ、製鉄と金属加工に優れた才能を持つドワーフの国家である。
この国家は、氏族制度で構成された連合国家であり、国を束ねる氏族議会から国王が選出される。
しかし、氏族を基盤とした政治や軍事の体制は、近代国家の国全体の軍事力を迅速に展開できる社会に対して不利であった。
そこでドワーフ種国では、ボーグ技術を取り入れる事で、集団としての意思統一を行った。
当技術の柱は、サイバネティックスによる肉体強化と、ナノマシン・ネットワークによる五感や思考の情報共有という同化技術の2本で形成される。
この改革の過程で、元来の氏族的社会との親和性及び個を保つため、中世日本の武士道・御恩と奉公の思想が取り入れられた。
国王は政治及び軍事の最高指導者であるが、絶対的な権限は有せず重要な政策は合議制で決定される。
3. エルフ神聖量子国 (Holy Quantum Elf Theocracy)
- 位置: 大陸南西部。「銀葉樹海(Silverleaf Forest)」と呼ばれる広大な森林地帯と湖沼群。
- 地形: 巨木が生い茂る深い森、清らかな水を湛える大小の湖。
- 景観特徴:
自然と完全に調和した都市。建物は生きた樹木をそのまま利用したり、量子フィールドで支えられた空中の構造物。
夜になると、森全体が量子呪術のエネルギーで淡く発光する。伝統的な儀式の祭壇が、実は高度な量子演算装置として機能している。
- 主要地点:
- 首都:エル・ヴァタール (El'Vatar - The Quantum Lake City) ◎[≈][⚛]
国内最大の湖の中心に浮かぶ都市。女王の宮殿は、湖面から立ち上る光の柱の中に存在する。
- 文化等:
呪術等の神秘的思想を持ち、女王を最高司祭とする女系国家。
しかしながら、他国と同様に科学技術を取り入れる過程で、神秘的な儀式は畏怖されるものから、伝統を守る上の形式的儀式として受け入れられる様に変化した。
ただし、呪術が量子理論と結び付き技術へと転用された事で神秘的思想は一定の影響力を保ち続けている。
4. ダークエルフ元老院領 (Dark Elf Senate Territories)
- 位置: エルフ国の西、大陸最西端の「影裂山地(Shadowcleft Range)」と深い密林。
- 地形: 年中霧に包まれた険しい山々、日光が届かないほどの原生林。
- 景観特徴:
エルフ国との国境には、物理的な壁に加え、心理的な結界が張られている。
都市は外部から隠されるように、山腹の洞窟や深い谷底に建設されている。
道教の影響を受けた修行場(ドーム状の修練施設)が点在し、組織ごとに独立性が高い要塞都市を形成している。
- 主要地点:
- 首都(形式上):静寂の城砦 (Silent Citadel) ◎
最も険しい山頂に位置する元老院の会議場。普段は人気がなく、重要会議の時のみ大師たちが集う。
- 文化等:
エルフ種と共通の先祖から分化したとされる浅黒い肌を持つ種族。
この国家は古くからエルフ種国との幾つかの心理的な確執を持っておる。
政治は大師・掌門人(グランドマスター)と呼ばれる特定組織や門派の長を議員とする元老院制で執り行われている。
文化は組織に属し大師の元で心身を修練するという独自色の強いものであり、同族でも他組織に対しては秘密主義的な側面を持つ。
更に、地球よりもたらされた道教の影響を受けるが、神仙思想については科学技術が発達していた事もあり否定された。
5. ノーム通商連合 (Gnome Trade Union)
- 位置: 大陸中央部。ヒト、ドワーフ、エルフの三国に挟まれた緩衝地帯。
- 地形: なだらかな丘陵地帯。地下には複雑なトンネル網。
- 景観特徴:
地表は牧歌的な丘陵だが、無数の交易路が網の目のように走る。
丘の斜面を利用した半地下式の住居や倉庫が多い。
三国の技術が混在しており、多様な商品が行き交う巨大な市場都市が点在する。
- 主要地点:
- 首都:ハブトン (Hubton) ◎
三国の国境が交わる点に位置する、世界最大の商業都市。地上と地下の多層構造で、常に活気に満ちている。
- 文化等:
ヒト・エルフ・ドワーフの三国と極力争わない様に立ち回り各国との交易によって栄えている。
大商人達で構成される合議制政治国家である。
6. ドラゴン連合領域 (Dragon Territories)
- 位置: 地図上の特定の場所に固定されない。[🐉]シンボルで示される複数箇所。
- 地形: 通常の生物が到達困難な最高峰の頂上、絶海の孤島、深い火口など。
- 景観特徴:
表面上の人工物は一切ない。強力な個体や集団が縄張りとする、手つかずの自然領域。
彼らの交信は電波としても観測され、地図上では「強力な電磁波源」としてマークされることもある。
周辺空域は人類種の航空機にとって飛行禁止区域。
- 文化等:
中央政府の様な物は存在せず、個々のドラゴンあるいは集団の居住地域を領域として構成された連合体として存在する。
そもそもの個体が高い知能と強力な力を持ち、種族間で電波による遠距離での意思疎通が行えたため、人類もドラゴンに対して好戦的な態度を取ることは無かった。
7. タコ深海連邦 (Octopus Deep-Sea Federation)
- 位置: 大陸周辺の全海洋、特に深海平原と海溝。
- 地形: 深海底、熱水噴出孔周辺。
- 景観特徴:
(陸上生物の地図には詳細が記載され始めたばかりである)
深海に広がる、バイオ発光を利用した幻想的な都市ネットワーク。
彼らは群れるのを嫌うため、巨大な集中都市ではなく、緩やかに連携する集落が広範囲に点在している。
- 主要地点:
- 議会開催地:アビス・フォーラム (Abyss Forum) ◎
最も深い海溝に位置する、臨時の議会開催場所。
- 文化等:
海洋に生息する全長3~4mの軟体生物。
地球のタコとは異なり長寿を得たことで高い知能を有し知識を種族で共有・継承できた。
体色の変化やジェスチャーで意思疎通を行い、道具を自在に使用する。
タコは元来群れる事を嫌う性質を持つため、その文化は広い地域に分散した相互補助的な共同体として緩やかに発展した。
政治形態としては集会から議会制民主主義へと発展した。
海底に広い領土を持つが、人類種からは近代になるまでその文明の存在が確認されていなかった。
8. イルカ共同体(開発区) (Dolphin Collectives - Uplift Zones)
- 位置: ヒト種国の沿岸部、特にポート・ホライゾンの近海。
- 地形: 豊かな大陸棚、サンゴ礁域。
- 景観特徴:
ヒト種から提供された作業用ロボットやナノマシン・ステーションが海底に設置されている。
海洋牧場や資源採掘プラントの周囲に、イルカたちの新しいコミュニティが形成されつつある。
地図上では「ヒト種国・海洋経済特別区」として表示されることが多い。
- 文化等:
元々高い知能を持った生物であったが、文明や工業技術等を持つ事はなく、国家を形成するには至らなかった。
しかし、ヒト種が生物科学や軍事研究・海洋資源開発のためにイルカにロボットやナノマシンを与えた事で生産力を得、急速に社会を形成し発展している。
未だ国家を得るには至っていないが、共同体単位でまとまりつつある。
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