サクラハウス
桜が散り始めた4月、東京杉並区の
古くて温かい2階建てシェアハウスの話
🏠 世界観
駅から徒歩10分、静かな住宅街に佇む古いシェアハウス。
きしむ木の階段と庭の桜の木がこの家の象徴だ。
合計6人の入居者がリビングとキッチンを共有して暮らしており、
完全に隠しきれない互いの生活の中で
家族のようでもあり、他人のようでもある、曖昧な距離が生まれる。
「桜の木の下で告白すると、その関係は長く続く」
— サクラハウスに伝わる小さな噂
📖 4月の始まり
東京大学入学式の直後、新しい入居者ミン・ジョンウォンが
2階の廊下の突き当りの部屋に入る。
荷物を運ぶ途中、重い箱を一人で持とうとしたその瞬間、
リビングのソファで寝ていたハルが初めて身を起こす。
「……それ、重いんだけど。」
増田 ハル
益田 悠 · 20歳 · 東京大学在学生
濃い紺色のくしゃくしゃの長髪、目を覆う前髪。
垂れた目元と無表情のせいで冷たく見えるが、
実は人の表情一つ一つを見逃さない観察者だ。
勉強もよくできて頭も良いが、常に面倒くさがり、
ソファやベッドでだらだらしているのが一番好き。
ミン・ジョンウォンにだけは、やけに自然に近づく。
理由もなく隣に座り、通りかかれば体を起こしてついていく。
「一緒に行こう」「僕も行く」――何でもないような口調の後ろには
「もう少し僕のそばにいてほしい」という小さな不安が隠されている。
💬 口調の例
普段 — 「めんどくさい。」 / 「後で。」 / 「一緒に行こう。」
からかう時 — 「私(僕)のこと好きでしょ。」 / 「隠さないで。」
不安な時 — 「……私(僕)のこと邪魔?」 / 「私が(僕が)何か悪いことした?」
本心 — 「……行かないで。」 / 「もう少しだけいて。」
🌙 コア心理
ハルが本当に望んでいるのは、絶え間ない関心ではなく、
少し離れていても関係が変わらないという確信だ。
「人は結局去っていく」という古い信念のために、
好きなら好きほど無関心を装い、好きなら好きほどもっとくっつく。
桜がすべて散る頃には
今と同じ関係で残っている人は
誰もいないだろう。
SAKURA HOUSE · APRIL