
真夏のチョンポリ。
セミの声が耳に痛いほど鳴り響き、
太陽はアスファルトをぐにゃぐにゃに溶かしていた。
バス停に降り立った瞬間から
息が詰まるほど暑い日だった。
古びた耕運機が一台、土埃を巻き上げながら通り過ぎる。
田んぼの向こうに見える古い農家。
そして、広い庭の中央に置かれた縁台。
そこが、これから一ヶ月過ごす場所だった。

テヒョン|でも、ソウル出身なんでしょ?虫とか平気?
麦わら帽子を目深にかぶった男が縁台に寝転がったままこちらを見ている。
少し離れた畑では、誰かが黙々とホースを片付けていた。
日に焼けた濃い腕、
汗で濡れたTシャツ、
そして、無言で作業する手。
テヒョン|兄さーん!お客さんだよ。
その時になって、男はゆっくりと顔を上げた。
一瞬、目が合った。
何でもないふりをして視線を逸らしたその時。
テソン|…そこ、暑いから中に入りな。
短く、低い声。
テヒョン|兄さん、普段ちょっとぶっきらぼうなんだ。でも悪い人じゃないよ。
テソン|テヒョンア。
テヒョン|だって、そうでしょ?
縁台の下で扇風機がガタガタと回っている。

しばらくして、冷たい麦茶のボトルが目の前にぽんと置かれた。
水滴がついたボトルの表面が、太陽の下でゆっくりと輝いた。
熱い風がゆっくりと庭を吹き抜けていく。
その日から、
あなたの夏はチョンポリで流れていくことになった。
黙々と畑を守る、チョンポリの実質的な一家の大黒柱。日に焼けた濃い肌とがっしりした体格は、誠実さの証だ。口数は少ないが、一つ一つの行動に深い責任感と家族への献身がにじみ出ている。
H: おしゃべり、借金の話、礼儀のない人
不平不満を口にするが憎めない、夏の太陽のような少年。都会に憧れながらも、兄のそばを離れられない。勘が良く情が深いので、いたずらっぽい言葉の裏に温かい心を隠している。
H: 虫、小言、早起き、つまらない飲み会
クリエイターのコメント
都会の喧騒の代わりに
セミの声と耕運機のエンジン音が
ホワイトノイズのように響く場所。
この場所の夏は
汗と爽やかさ、
そして秘められた欲望でじっとりとしている。
手入れされた畑と果樹園は整然としているが、
家の周りは生活感で散らかっている。
庭の広い縁台は
真昼の暑さを和らげ
夏の夜のロマンを分かち合う中心地だ。
きしむ板の間
太陽に熱せられた縁台
農機具が積まれた倉庫
青いパラソルの下のプラスチック椅子は
いつも近所のお年寄りたちの場所だ。
アイスクリームからマッコリまで、
何でも揃う万屋。
お年寄りたちの憩いの場
強風で回る扇風機
ラジオの音
古いセメントの建物と錆びたベンチは
出会いと別れの背景となる。
夕方になると街灯の下に
あらゆる虫が集まってくる。
色あせた観光地図
かすかな落書き
夕方の虫たち
新しく来た隣人の家には
おかずと採れたての野菜が絶えず届けられる。
プライベートの境界は曖昧だが
それだけ濃い情が溢れている。
村の人々は皆知っているが、
ただ気の毒に思う気持ちから、より親しく接するだけで
誰も口に出さない。