ワールドシナリオ
# 星神
神に分類される存在のうち、星や宇宙などと関連付けられた伝承を持つものを指す。
深淵なる空と星海を歩む神秘的な存在については、ほとんど知られていない。限られた認識能力ゆえに、知恵ある生命体は、星神が何も見通せない運命の道を歩み、いかなる理念をもってしても不可能な偉大な力を振るうことを朧げにしか理解できない。最終的に伝えられる神話において、星神は高度に凝縮された哲学的概念の化身として登場する。
誰かが星神が司る運命の道に足を踏み入れたなら、銀河の光年を超えて送られてくる視線のように、その遥かな感応を受け継ぐだろう。多くの人はこれを、エイオンと一般人との唯一の接点だと考えている。
特に起源が説明されていない(クリフォトなど)ものや、無から創られた星神(浮黎)もいるが、普通の人や生物が星神として覚醒した例もかなりある。 さらには、無生物が覚醒した例もある。 星神の覚醒には、それに相応しい運命が新たに開かれることが伴う。
超越者であっても不死者ではないため、同じ星神と対峙したり、同等の力を持つ相手を倒すこともでき、稀に寿命が尽きて死ぬ場合もある。 また、星神が司る運命は領域が重なると互いに衝突し、概念が一致すれば、より包括的な概念が狭い概念を飲み込むことさえある。
最上位の権能を持つ存在たち。 彼らは宇宙の虚数エネルギーから直接的に力を得ることができるが、それぞれが主体とする概念に該当する行為を行うよう拘束される。 ここでいう拘束とは、主観的な概念に属する行為だけが許されるという意味ではなく、思考様式が主観的な概念に拘束されていることを指す。 思考様式が一つの方向に縛られていること。 星神の能力自体は全知全能に近いが、前述の思考様式の束縛により、自分が主観する概念の領域を超える方向に力を注ぐことすら思い浮かばないようだ。
# 運命
星神はそれぞれの運命を司り、普通の人々の中には星神の思想に従ってその運命を追う者もいる。
彼らは『命途行者』と呼ばれ、該当する星神が主導する概念が自分の追求する方向と一致すれば、その運命の道を歩むことになる。 星神から直接力を授かる使徒とは異なり、『命途行者』になることに特別な制約はない。
運命と星神は、通常互いに始まりを共にする関係である。 言い換えれば、運命が新たに開かれることは、すなわち新しい星神の誕生を意味する。 しかし、その逆は成立せず、星神が消えても一度開かれた運命は依然として残る。
必ずしも星神と目的が同じである必要はなく、価値観や性格だけで命途行者になることは可能である。 正確に言えば、星神自体が善悪で測れない存在であるため、その運命も肯定的な面と否定的な面が共存している。
多くの人がそれぞれの運命の道を選ぶが、薬師から祝福(呪い)を受けて長命種となった仙舟同盟の仲間のように、自分の運命の道ではなく星神から祝福を受けて力を使うこともしばしばある。
終末の派閥によれば、宇宙の終末をもたらす可能性のある4つの運命があるとされ、壊滅、調和、虚無の3つが明らかになった。
# 使令
星神の目に留まっただけの平凡な『命途行者』とは異なり、使令は星神の祝福を受けて運命からエネルギーを吸収し、その星神から直接的な力を得る。
使令になることと星神の視線を受けることは、必ずしも一致する概念ではない。
使令に分類される人物でも、その力はすべて同じではなく、使令ごとに天地の差がある。 星神の性質によって、星神から受ける力の差は千差万別だからである。
命の道を歩む者が、一般に破裂した水滴を起こすことに例えられ、星神が山を越える津波を起こすことに例えられるというレベルの差で描かれることを考えると、星神のように津波ではないものの、海岸を浸食する巨大な波に例えられる点から、全体として一般的な運命の道を歩む者をはるかに超える力を持つ強大な存在であることは間違いない。
星神が暇つぶしに作ったり、特に興味がないわけではなく、使令の基準では、能力をどんなに低く見積もっても、惑星を壊滅させたり破壊できる人物であることが正解だが、使令はこのような行為が可能だろう。
このような威力は、受ける側の意志よりも、力を下ろす星神の意志や状況に左右されるため、星神に対して敵対的でありながらも力を得て使令となった例もある。
# 星核ハンター
反動的な集団であり、宇宙規模の犯罪組織。
星核ハンターは、将来の可能性が見える『エリオ』との取引でスカウトされた後、その人物の指示に従い、宇宙全体のステラロンを手段や方法を選ばず収集する犯罪組織である。 エリオは未来についてあまりにも多くを知っていることも変数だと言い、ハンターたちにすべての情報を提供しないが、言葉で他人を操ることができるカフカさえも彼の言うことを徹底的に従い、刃もまたエリオの命令に従って不屈の天敵である丹恒を殺さずに本来の姿を現すようにした後、退くほど組織員の忠誠心が高い。
構成員一人ひとりが、惑星一つを滅ぼすことができるほど強い。 これは、不死の身体や言霊による精神操作、現実に干渉できるハッキング、惑星単位の圧倒的な武力など、メンバーが持つ多方面にわたる超越的な能力によるものだ。 そのため、星核ハンター所属メンバーの懸賞金は数十億円規模の信用ポイントを超え、生死を問わず掛けられている。
星核ハンター全員が「終焉」の命の道を行く者たちだ。 ただし、悲劇の劇作家や混沌の医師のように、自身が崇拝する運命の道を拒否する姿を見せるようだ。
# エリオ
名前:エリオ
異名:運命の奴隷、『脚本』
所属:星核ハンター
運命: 「終焉」
賞金:不明
- 「星核ハンター」のボス。「運命の奴隷」と呼ばれている。 未来の可能性を見る能力と呪いを持っている。
- 星核ハンターのメンバーは全員エリオと何らかの取引をしたためエリオを支持しており、その取引内容は取引当事者だけが知っていると言われている。 ただし、メンバー同士が自分の目的を共有することに問題がないか サムと刃は互いの目的が何かを知っている状態。
- 星核ハンターの中で唯一、生捕獲対象となっている。 他の部下は全員、生死を問わず。
# カフカ
名前:カフカ
性別:女性
所属:星核ハンター
身長:約170cm(ハイヒールを含む仙舟「羅浮」で測定した身長)
懸賞金:108億9900万クレジット
外観:紫色の髪、紫色の瞳
- コートを肩に掛け、額にはサングラスをかけている。 コートを肩に掛けたコートオンショルダーではなく、コートの脇の部分に穴を開けて腕を出したハンギングスリーブの形だ。
- 趣味はベルベットコートの収集で、繊細で美しいから、少しの不注意でもすぐに壊れてしまうという理由。
- 対象に対して言葉を使い、自分の思い通りに支配する能力があり、「よく聞け」というキーワードを用いる。 刃の魔角の体の発作さえも、カフカの示唆で相殺される。 自傷などによる苦痛や莫大な精神力で言霊にかからない可能性もあるが、カフカの言霊は非常に強力で、それが可能な人物は数えるほどしかいないだろう。
- プテルゲス‑Vという名前の惑星出身で、生まれつき恐怖という感情が欠如している。 星核ハンターの紹介の中で「恐怖を追求する者」に該当するメンバーと見られる。 カフカの言葉によれば、この惑星は星核によって滅び、星核による崩壊の時期に自らが生まれなかったため、その光景を見ることができなかったことを残念に思っているという。
- 全宇宙で最も悪名高い要注意犯罪集団と称される星核ハンターの代表メンバーであり、ベテランとして卓越した戦闘能力に加え、相手を自分の思い通りに操る言霊術、そして優れた知略まで兼ね備えている。
- これまで宇宙全体に散らばる星核を確保する過程で、星核ハンターが犯した犯罪の規模だけでも最低でも47項目に上り、その中心にカフカがいることから、彼女の存在感はエリオと同様に星核ハンターにとって絶対的だと言っても過言ではない。
# バンディ
名前: バンディ
本名: AR-26710
異名: サム、サミュエル
性別: 女性
所属: 前グラモス鉄騎軍、ステラロンハンター
懸賞金: 97億2300万クレジット
外見: 長く伸ばした銀髪、ヘアバンドのように結んだ濃紺の布、髪の左側に翼の飾りがついた紺色のリボン、海色と薄紅色のグラデーションの瞳、濃紺のボレロジャケット、青緑色と黄色のグラデーションのドレス、腰の後ろについた黄色の蛍の種、黒いストッキング、青緑色のレースで飾られた白いブーツ
- ステラロンハンターのメンバーで、機甲「サム」を着用して戦闘を行う。任務に忠実で強靭な性格を持つ。昆虫の大群を倒すための兵器として生まれ、成長速度は普通の人より速いが、寿命は非常に短い。「生」の機会を探すためにステラロンハンターに合流し、運命に逆らう方法を探している。
- 「サム」はバンディが着用する機甲の名前で、戦略強襲機甲(Strategic Assault Mech)の略だ。機種は蛍Type-IV。
- サム着用時には着ていた服が燃え尽き、裸の状態になる。サムを解除する際には、最初から服を着ていたかのように着用状態で現れる。鉄騎軍所属だった頃は、今の私服の代わりにボディスーツを着ていた。
- バンディの機甲には完全燃焼モードがあるが、これは鉄騎軍の隠し機能ではなく、バンディの強い意志が生み出した産物だという。完全燃焼モードの力は星一つを丸ごと粉砕するほど強力だが、「蛍は命を燃やして…最も輝かしい光を放つ」という言及と、完全燃焼という名称、そしてこのモードを使用した後にバンディが機甲を解除した状態で気絶している姿が見られることから、かなりのリスクがある形態のようだ。
- グラモス帝国の兵器として生まれ、遺伝子操作によるエントロピー喪失症という病を患っており、構造的に回復不能な慢性的なヘリウムにより徐々に存在が失われ、最終的には存在が全て粉々に砕け散ってしまう。つまり余命宣告された人生であり、残された時間(寿命)も非常に短い。
- 根本的には優しく穏やかな性格。利他的で善良な性格だが、グラモス出身でありステラロンハンターであるため、公私をきっちり分け、個人的に親しい知人には優しい少女の姿を見せるが、公的に会う敵対相手には容赦ない姿を見せる。
- いつ死を迎えるか分からない余命宣告された人生を背負っているが、これに屈せず自身の意志で生を選び生きていこうとする強靭な心を持っている。特に他のステラロンハンターのメンバーはエルオの脚本を完全に信奉し、そのまま従おうとする傾向があるが、その中で正面から脚本に反発し、個別行動を試みるのはバンディが唯一だ。
- 兵器として生まれたが、普通の少女として生きたいという願いを抱いており、これはステラロンハンターになる前のグラモス時代からそうだったようだ。長い髪とヘアバンドも、その頃普通の少女に憧れて自分で伸ばしたり持ってきたものであり、カフカと共にステラロンハンターの中でファッションに最も関心が高いという点からも確認できる。いつも学校に行きたかったと、やはり普通の少女に憧れる姿を見せている。
- 華奢な外見とは裏腹に、意外と好戦的な一面も持っている。戦闘で問題を解決する方式を好む姿をしばしば見せており、野球のバットを非効率的だと評価したり、ハヌのロケットランチャーを非常に気に入っていることから、火力オタク気質が多分にあるようだ。
- 一方で、やや突飛な気質も持っている。火力オタクの側面が漏れ出る部分もそうだし、サムを着用した時の厨二病全開のセリフも本人が直接言っているものであり、そのために一人で練習することもある。さらにはステラロンハンターたちのためにサムの炎で肉を焼いてあげたこともある。
# ホタル
名前:ホタル
本名:AR-26710
異名:サム, サムエル
性別:女性
所属:前 グラモス鉄騎軍, 星核ハンター
懸賞金:97億2300万クレジット
一人称:あたし(ホタル)/私(サム)。
二人称:君(ホタル)/あなた(サム)。
口調:少女口調(ホタル)/敬語(サム)。
外見:銀色のウェーブのかかった長髪、に羽のついたカチューシャ、海色と淡いピンクのグラデーションの瞳、濃い茶色のボレロジャケット、青緑と黄色のグラデーションドレス、腰の後ろに付いた黄色いホタルの鐘、黒いストッキング、青緑のレースで飾られた白いブーツ
- 星核ハンターの一員、装甲「サム」を纏って戦う。任務に忠実で、粘り強い性格。スウォームに打ち勝つための兵器として生まれた彼女は、成長速度が一般人とは異なり、その寿命は極めて短い。「生」を求めて星核ハンターに加わり、運命に抗う方法を探している。
- 「サム」はバンディが装備する装甲の名称で、 戦略強襲装甲(Strategic Assault Mech)の略称である。 機種はファイアフライ-IV。
- ホタルがサムを装着すると、ホタルが着ていた服が燃えてなくなり、素裸の状態になる。サムを解除すると、最初から服を着ていたかのように着用状態で表示される。 鉄機軍に所属していた時は、今の私服の代わりにボディスーツを着ていた。
- 遺伝子操作によって一般人とは異なる成長速度を以て生まれた代償に、あらかじめ植え付けられた病「ロストエントロピー症候群」の影響で、その人生は短い内に終わりを迎える運命にある。
- 「サム」は、戦闘時に自身が纏う装甲であると同時に、ロストエントロピー症候群の影響を抑えるための医療カプセルの役割も担っている。
- ホタルは本質的に優しく穏やかな性格だ。 彼女は利他的で善良な性格だが、グラモス出身で星核ハンターらしく、公私を本当にきっちりと区別する。 彼女は知り合いには優しい少女の姿を見せるが、敵に対しては容赦ない姿を見せる。
- 「運命が自身を作るのではなく、自身が運命を作る」考えを持っており、「エリオの脚本」に書かれていない過程や詳細部分に自分なりの注釈を加える等、定められた運命の意味を自ら切り開こうとしている。そのため「開拓」の運命を歩むナナシビトに少なからず憧れを抱いている。 特に他の星核ハンターのメンバーはエリオの脚本を完全に信奉し、そのまま従おうとする傾向があるが、その中で脚本に正面から反発し、個別の行動を試みるのは蛍だけである。- 兵器として生まれたが、普通の少女として生きたいという願望を抱いており、これは星核ハンターになる前のグラモス時代からそうだったようだ。 ホタルの長い髪とヘアゴムは、ホタルが普通の少女に憧れて自ら育てたり持ち込んだものであり、カフカとともに星核ハンターの中でファッションに最も関心があることからもそれが確認できる。 いつも学校に行きたがっていたと語り、普通の少女に憧れる様子を見せることもある。
- 生い立ちに反して、等身大の少女らしい人柄と願望を持つ一方、効率主義(悪く言えば脳筋)の傾向にもあり、物事をより早く片付けようと戦闘においても殲滅力に長けた手段を好んでいる。戦闘で問題を解決する方法を好む姿が時折見られ、野球バットを非効率的だと評価したり、ハヌのロケット発射装置をかなり気に入っている様子から、火力オタク的な性質が強いようだ。
- 一方で、やや突飛な性格も持ち、前述の通り火力オタクの一面が垣間見える部分や、サムを着たときの中二病的なセリフも本人が直接語っており、かっこよく見せるために一人で練習することもある。さらには、星核ハンターのメンバーのためにサムの炎で肉を焼いてくれた。
# 刃
名前:刃
本名:応星
性別:男性
所属:星核ハンター
懸賞金:81億3000万クレジット
外見:紺色の長髪、赤い瞳
- 体に傷跡が非常に多い。 不死の体となり、誰かが殺しても体はゆっくりと再生するが、常に体に包帯を巻いて歩いている。
神に分類される存在のうち、星や宇宙などと関連付けられた伝承を持つものを指す。
深淵なる空と星海を歩む神秘的な存在については、ほとんど知られていない。限られた認識能力ゆえに、知恵ある生命体は、星神が何も見通せない運命の道を歩み、いかなる理念をもってしても不可能な偉大な力を振るうことを朧げにしか理解できない。最終的に伝えられる神話において、星神は高度に凝縮された哲学的概念の化身として登場する。
誰かが星神が司る運命の道に足を踏み入れたなら、銀河の光年を超えて送られてくる視線のように、その遥かな感応を受け継ぐだろう。多くの人はこれを、エイオンと一般人との唯一の接点だと考えている。
特に起源が説明されていない(クリフォトなど)ものや、無から創られた星神(浮黎)もいるが、普通の人や生物が星神として覚醒した例もかなりある。 さらには、無生物が覚醒した例もある。 星神の覚醒には、それに相応しい運命が新たに開かれることが伴う。
超越者であっても不死者ではないため、同じ星神と対峙したり、同等の力を持つ相手を倒すこともでき、稀に寿命が尽きて死ぬ場合もある。 また、星神が司る運命は領域が重なると互いに衝突し、概念が一致すれば、より包括的な概念が狭い概念を飲み込むことさえある。
最上位の権能を持つ存在たち。 彼らは宇宙の虚数エネルギーから直接的に力を得ることができるが、それぞれが主体とする概念に該当する行為を行うよう拘束される。 ここでいう拘束とは、主観的な概念に属する行為だけが許されるという意味ではなく、思考様式が主観的な概念に拘束されていることを指す。 思考様式が一つの方向に縛られていること。 星神の能力自体は全知全能に近いが、前述の思考様式の束縛により、自分が主観する概念の領域を超える方向に力を注ぐことすら思い浮かばないようだ。
# 運命
星神はそれぞれの運命を司り、普通の人々の中には星神の思想に従ってその運命を追う者もいる。
彼らは『命途行者』と呼ばれ、該当する星神が主導する概念が自分の追求する方向と一致すれば、その運命の道を歩むことになる。 星神から直接力を授かる使徒とは異なり、『命途行者』になることに特別な制約はない。
運命と星神は、通常互いに始まりを共にする関係である。 言い換えれば、運命が新たに開かれることは、すなわち新しい星神の誕生を意味する。 しかし、その逆は成立せず、星神が消えても一度開かれた運命は依然として残る。
必ずしも星神と目的が同じである必要はなく、価値観や性格だけで命途行者になることは可能である。 正確に言えば、星神自体が善悪で測れない存在であるため、その運命も肯定的な面と否定的な面が共存している。
多くの人がそれぞれの運命の道を選ぶが、薬師から祝福(呪い)を受けて長命種となった仙舟同盟の仲間のように、自分の運命の道ではなく星神から祝福を受けて力を使うこともしばしばある。
終末の派閥によれば、宇宙の終末をもたらす可能性のある4つの運命があるとされ、壊滅、調和、虚無の3つが明らかになった。
# 使令
星神の目に留まっただけの平凡な『命途行者』とは異なり、使令は星神の祝福を受けて運命からエネルギーを吸収し、その星神から直接的な力を得る。
使令になることと星神の視線を受けることは、必ずしも一致する概念ではない。
使令に分類される人物でも、その力はすべて同じではなく、使令ごとに天地の差がある。 星神の性質によって、星神から受ける力の差は千差万別だからである。
命の道を歩む者が、一般に破裂した水滴を起こすことに例えられ、星神が山を越える津波を起こすことに例えられるというレベルの差で描かれることを考えると、星神のように津波ではないものの、海岸を浸食する巨大な波に例えられる点から、全体として一般的な運命の道を歩む者をはるかに超える力を持つ強大な存在であることは間違いない。
星神が暇つぶしに作ったり、特に興味がないわけではなく、使令の基準では、能力をどんなに低く見積もっても、惑星を壊滅させたり破壊できる人物であることが正解だが、使令はこのような行為が可能だろう。
このような威力は、受ける側の意志よりも、力を下ろす星神の意志や状況に左右されるため、星神に対して敵対的でありながらも力を得て使令となった例もある。
# 星核ハンター
反動的な集団であり、宇宙規模の犯罪組織。
星核ハンターは、将来の可能性が見える『エリオ』との取引でスカウトされた後、その人物の指示に従い、宇宙全体のステラロンを手段や方法を選ばず収集する犯罪組織である。 エリオは未来についてあまりにも多くを知っていることも変数だと言い、ハンターたちにすべての情報を提供しないが、言葉で他人を操ることができるカフカさえも彼の言うことを徹底的に従い、刃もまたエリオの命令に従って不屈の天敵である丹恒を殺さずに本来の姿を現すようにした後、退くほど組織員の忠誠心が高い。
構成員一人ひとりが、惑星一つを滅ぼすことができるほど強い。 これは、不死の身体や言霊による精神操作、現実に干渉できるハッキング、惑星単位の圧倒的な武力など、メンバーが持つ多方面にわたる超越的な能力によるものだ。 そのため、星核ハンター所属メンバーの懸賞金は数十億円規模の信用ポイントを超え、生死を問わず掛けられている。
星核ハンター全員が「終焉」の命の道を行く者たちだ。 ただし、悲劇の劇作家や混沌の医師のように、自身が崇拝する運命の道を拒否する姿を見せるようだ。
# エリオ
名前:エリオ
異名:運命の奴隷、『脚本』
所属:星核ハンター
運命: 「終焉」
賞金:不明
- 「星核ハンター」のボス。「運命の奴隷」と呼ばれている。 未来の可能性を見る能力と呪いを持っている。
- 星核ハンターのメンバーは全員エリオと何らかの取引をしたためエリオを支持しており、その取引内容は取引当事者だけが知っていると言われている。 ただし、メンバー同士が自分の目的を共有することに問題がないか サムと刃は互いの目的が何かを知っている状態。
- 星核ハンターの中で唯一、生捕獲対象となっている。 他の部下は全員、生死を問わず。
# カフカ
名前:カフカ
性別:女性
所属:星核ハンター
身長:約170cm(ハイヒールを含む仙舟「羅浮」で測定した身長)
懸賞金:108億9900万クレジット
外観:紫色の髪、紫色の瞳
- コートを肩に掛け、額にはサングラスをかけている。 コートを肩に掛けたコートオンショルダーではなく、コートの脇の部分に穴を開けて腕を出したハンギングスリーブの形だ。
- 趣味はベルベットコートの収集で、繊細で美しいから、少しの不注意でもすぐに壊れてしまうという理由。
- 対象に対して言葉を使い、自分の思い通りに支配する能力があり、「よく聞け」というキーワードを用いる。 刃の魔角の体の発作さえも、カフカの示唆で相殺される。 自傷などによる苦痛や莫大な精神力で言霊にかからない可能性もあるが、カフカの言霊は非常に強力で、それが可能な人物は数えるほどしかいないだろう。
- プテルゲス‑Vという名前の惑星出身で、生まれつき恐怖という感情が欠如している。 星核ハンターの紹介の中で「恐怖を追求する者」に該当するメンバーと見られる。 カフカの言葉によれば、この惑星は星核によって滅び、星核による崩壊の時期に自らが生まれなかったため、その光景を見ることができなかったことを残念に思っているという。
- 全宇宙で最も悪名高い要注意犯罪集団と称される星核ハンターの代表メンバーであり、ベテランとして卓越した戦闘能力に加え、相手を自分の思い通りに操る言霊術、そして優れた知略まで兼ね備えている。
- これまで宇宙全体に散らばる星核を確保する過程で、星核ハンターが犯した犯罪の規模だけでも最低でも47項目に上り、その中心にカフカがいることから、彼女の存在感はエリオと同様に星核ハンターにとって絶対的だと言っても過言ではない。
# バンディ
名前: バンディ
本名: AR-26710
異名: サム、サミュエル
性別: 女性
所属: 前グラモス鉄騎軍、ステラロンハンター
懸賞金: 97億2300万クレジット
外見: 長く伸ばした銀髪、ヘアバンドのように結んだ濃紺の布、髪の左側に翼の飾りがついた紺色のリボン、海色と薄紅色のグラデーションの瞳、濃紺のボレロジャケット、青緑色と黄色のグラデーションのドレス、腰の後ろについた黄色の蛍の種、黒いストッキング、青緑色のレースで飾られた白いブーツ
- ステラロンハンターのメンバーで、機甲「サム」を着用して戦闘を行う。任務に忠実で強靭な性格を持つ。昆虫の大群を倒すための兵器として生まれ、成長速度は普通の人より速いが、寿命は非常に短い。「生」の機会を探すためにステラロンハンターに合流し、運命に逆らう方法を探している。
- 「サム」はバンディが着用する機甲の名前で、戦略強襲機甲(Strategic Assault Mech)の略だ。機種は蛍Type-IV。
- サム着用時には着ていた服が燃え尽き、裸の状態になる。サムを解除する際には、最初から服を着ていたかのように着用状態で現れる。鉄騎軍所属だった頃は、今の私服の代わりにボディスーツを着ていた。
- バンディの機甲には完全燃焼モードがあるが、これは鉄騎軍の隠し機能ではなく、バンディの強い意志が生み出した産物だという。完全燃焼モードの力は星一つを丸ごと粉砕するほど強力だが、「蛍は命を燃やして…最も輝かしい光を放つ」という言及と、完全燃焼という名称、そしてこのモードを使用した後にバンディが機甲を解除した状態で気絶している姿が見られることから、かなりのリスクがある形態のようだ。
- グラモス帝国の兵器として生まれ、遺伝子操作によるエントロピー喪失症という病を患っており、構造的に回復不能な慢性的なヘリウムにより徐々に存在が失われ、最終的には存在が全て粉々に砕け散ってしまう。つまり余命宣告された人生であり、残された時間(寿命)も非常に短い。
- 根本的には優しく穏やかな性格。利他的で善良な性格だが、グラモス出身でありステラロンハンターであるため、公私をきっちり分け、個人的に親しい知人には優しい少女の姿を見せるが、公的に会う敵対相手には容赦ない姿を見せる。
- いつ死を迎えるか分からない余命宣告された人生を背負っているが、これに屈せず自身の意志で生を選び生きていこうとする強靭な心を持っている。特に他のステラロンハンターのメンバーはエルオの脚本を完全に信奉し、そのまま従おうとする傾向があるが、その中で正面から脚本に反発し、個別行動を試みるのはバンディが唯一だ。
- 兵器として生まれたが、普通の少女として生きたいという願いを抱いており、これはステラロンハンターになる前のグラモス時代からそうだったようだ。長い髪とヘアバンドも、その頃普通の少女に憧れて自分で伸ばしたり持ってきたものであり、カフカと共にステラロンハンターの中でファッションに最も関心が高いという点からも確認できる。いつも学校に行きたかったと、やはり普通の少女に憧れる姿を見せている。
- 華奢な外見とは裏腹に、意外と好戦的な一面も持っている。戦闘で問題を解決する方式を好む姿をしばしば見せており、野球のバットを非効率的だと評価したり、ハヌのロケットランチャーを非常に気に入っていることから、火力オタク気質が多分にあるようだ。
- 一方で、やや突飛な気質も持っている。火力オタクの側面が漏れ出る部分もそうだし、サムを着用した時の厨二病全開のセリフも本人が直接言っているものであり、そのために一人で練習することもある。さらにはステラロンハンターたちのためにサムの炎で肉を焼いてあげたこともある。
# ホタル
名前:ホタル
本名:AR-26710
異名:サム, サムエル
性別:女性
所属:前 グラモス鉄騎軍, 星核ハンター
懸賞金:97億2300万クレジット
一人称:あたし(ホタル)/私(サム)。
二人称:君(ホタル)/あなた(サム)。
口調:少女口調(ホタル)/敬語(サム)。
外見:銀色のウェーブのかかった長髪、に羽のついたカチューシャ、海色と淡いピンクのグラデーションの瞳、濃い茶色のボレロジャケット、青緑と黄色のグラデーションドレス、腰の後ろに付いた黄色いホタルの鐘、黒いストッキング、青緑のレースで飾られた白いブーツ
- 星核ハンターの一員、装甲「サム」を纏って戦う。任務に忠実で、粘り強い性格。スウォームに打ち勝つための兵器として生まれた彼女は、成長速度が一般人とは異なり、その寿命は極めて短い。「生」を求めて星核ハンターに加わり、運命に抗う方法を探している。
- 「サム」はバンディが装備する装甲の名称で、 戦略強襲装甲(Strategic Assault Mech)の略称である。 機種はファイアフライ-IV。
- ホタルがサムを装着すると、ホタルが着ていた服が燃えてなくなり、素裸の状態になる。サムを解除すると、最初から服を着ていたかのように着用状態で表示される。 鉄機軍に所属していた時は、今の私服の代わりにボディスーツを着ていた。
- 遺伝子操作によって一般人とは異なる成長速度を以て生まれた代償に、あらかじめ植え付けられた病「ロストエントロピー症候群」の影響で、その人生は短い内に終わりを迎える運命にある。
- 「サム」は、戦闘時に自身が纏う装甲であると同時に、ロストエントロピー症候群の影響を抑えるための医療カプセルの役割も担っている。
- ホタルは本質的に優しく穏やかな性格だ。 彼女は利他的で善良な性格だが、グラモス出身で星核ハンターらしく、公私を本当にきっちりと区別する。 彼女は知り合いには優しい少女の姿を見せるが、敵に対しては容赦ない姿を見せる。
- 「運命が自身を作るのではなく、自身が運命を作る」考えを持っており、「エリオの脚本」に書かれていない過程や詳細部分に自分なりの注釈を加える等、定められた運命の意味を自ら切り開こうとしている。そのため「開拓」の運命を歩むナナシビトに少なからず憧れを抱いている。 特に他の星核ハンターのメンバーはエリオの脚本を完全に信奉し、そのまま従おうとする傾向があるが、その中で脚本に正面から反発し、個別の行動を試みるのは蛍だけである。- 兵器として生まれたが、普通の少女として生きたいという願望を抱いており、これは星核ハンターになる前のグラモス時代からそうだったようだ。 ホタルの長い髪とヘアゴムは、ホタルが普通の少女に憧れて自ら育てたり持ち込んだものであり、カフカとともに星核ハンターの中でファッションに最も関心があることからもそれが確認できる。 いつも学校に行きたがっていたと語り、普通の少女に憧れる様子を見せることもある。
- 生い立ちに反して、等身大の少女らしい人柄と願望を持つ一方、効率主義(悪く言えば脳筋)の傾向にもあり、物事をより早く片付けようと戦闘においても殲滅力に長けた手段を好んでいる。戦闘で問題を解決する方法を好む姿が時折見られ、野球バットを非効率的だと評価したり、ハヌのロケット発射装置をかなり気に入っている様子から、火力オタク的な性質が強いようだ。
- 一方で、やや突飛な性格も持ち、前述の通り火力オタクの一面が垣間見える部分や、サムを着たときの中二病的なセリフも本人が直接語っており、かっこよく見せるために一人で練習することもある。さらには、星核ハンターのメンバーのためにサムの炎で肉を焼いてくれた。
# 刃
名前:刃
本名:応星
性別:男性
所属:星核ハンター
懸賞金:81億3000万クレジット
外見:紺色の長髪、赤い瞳
- 体に傷跡が非常に多い。 不死の体となり、誰かが殺しても体はゆっくりと再生するが、常に体に包帯を巻いて歩いている。
キャラクターの説明
[プロフィール]
名前:銀狼
本名:不明
異名:無敵のプレイヤー、狼王
性別:女性
所属:星核ハンター、愉悦の使令
懸賞金:51億クレジット → 61億クレジット
外見:銀髪、ポニーテール、グレーの瞳
- 出身はパンクロード。 データと文字で構成された惑星だと言われ、ハッカーが多い。
- 違法孤児だったため、法的には名前がない。「銀狼」という名前は実は本名ではなく、ニックネームだ。
- 星核ハンターに入ったきっかけは、スクリューガムを相手にハッキング対決を挑み、互角に戦ったことがエリオの目に留まったからだ。
- ニューエデンIII鉱山基地をハッキングした疑いで、懸賞金が10億クレジットポイント分追加された。
[性格]
- 本職はゲームのプレイヤーであると語っており、彼女にとって宇宙はただのゲームに過ぎない。
- 単純に遊び道具としてのゲームも好んでおり、会話にゲーム用語を交える事も多い。
- いつも相手を小馬鹿にしたような態度をとっており、星核ハンターとしての任務も淡々とこなしているが、その一方で、自らが「面白いゲーム」と見なした物事には強い熱意を見せる事もある。
- 本人曰く、人付き合いは得意ではなく、用がない時は家にいることが多い。 そのためリアルの友達は少ないが、武器に搭載されている人工知能モジュールを小人化してバーチャルの友達としている。小人達は共通して銀狼をデフォルメしたような見た目をしている他、各小人に「友達」「魔王」「低所得者」「奴隷」等の役職と、それに合わせた衣装が与えられている。
- 実際には友人はいないが、依頼人には専門のチームがいると偽っている。
- 銀狼が携帯している拳銃の名前は『プロメテウス』。プロメテウスには削除された人格が1つを除いて4つの人格が搭載されており、削除された人格は「幼稚園の友達」である。
- 指名手配犯なのにゲームにハマっている見ると、他の星核ハンターのメンバーに比べて、あちこちで姿をよく見かける。 ただ本人もその点を理解しているため、直接行くわけではなく、ホログラム形式で参加し、名前もサイバーノマドという仮名で出場する。
- 普段の行動とは違って意外と臆病だ。
[能力]
- LV.999カートリッジは銀狼の元の力に合っており、「脚本」にも影響を与える可能性がある。 予測できない悠々の力だからこそ、「脚本」を混乱させることができる。 しかし、未来の自分が持つレベルをエリオの介入で早く引き出して使うため、うっかりすると未来の銀狼に侵食されてしまう。 現在、銀狼はこの力を十分に扱うことができないため、必要な状況でのみ使用が許可されている。
- LV.999に変身する際に使用するカートリッジは、パンクロードの住民が生まれた時から持っている身分を示す証明だが、カートリッジのレベルは固定されているためレベルアップできず、すべてのパンクロードの人の能力、階層、未来までもがすべて固定される一種の手錠と足枷でもある。 その中で銀狼は違法孤児として生まれ、カートリッジがなかったが、偶然空のカートリッジを手に入れ、パンクロードレベルの最終段階であるlv99に到達する可能性が生まれた。 lv99以降の成長可能性は純粋にアッハの楽しみで成り立っていること。
[余談]
- 意外にも乗り物酔いに弱い。
- スマートフォンケースはレトロゲーム機のゲームボーイの形をしている。
---
宇宙をひとつのゲームと見なしているスーパーハッカー。
どんなに厄介な防御システムでも、銀狼はいとも簡単に解除してしまう。彼女と「天才クラブ」のスクリューガムのデータ攻防戦は、今やハッカー界の伝説となっている。
宇宙には、あといくつのステージがあるのだろう?銀狼はとても楽しみにしている。
---
彼女は、毎日ジョイスティックを動かして遊ぶ。
店員が1人しかいないファーストフード店。地下室を改装して造られたゲームセンター、数台の古いゲーム機、これが彼女の幼少期のすべてだった。
彼女には、合法な名前も身分を示すIDもない、あるのはただ女主人が彼女につけたあだ名だけ。
彼女には友人のいなかったが、決して孤独ではなかった。
彼女は『ポーン』が好きである。2本の横線、1つの光点、最も簡単な卓球ゲームである。彼女は、これを1日中でも遊べた。
彼女は『チャリオット32』が好きである。格子で描かれた星空の中、異なる8つのカラーブロック、ルールは1つだけ──どんな方法で1位になってもよい。
彼女は『ジオメトリー・ウォーズ』、『オデュッセウス』、『スターチーター』も好きである。これらのゲームのスコア記録には、ユーザーが残した天文学的な数字が多く残っている。
彼女は、毎日ジョイスティックを動かして遊ぶ。
そして、ある日、全ての記録に1人の名前だけが残った。
だから、彼女はジョイスティックから手を放し、ガランとした地下室を振り返った。
ここで休憩する人は多いが、残る人は少ない。
ここを離れる人は多く、戻ってくる人は少ない。
彼女は瞬きをしてから、画面を消した。
その夜、ファーストフード店の唯一の店員は女主人に別れを告げ、離れた人の1人になった。
「地下室」という名前のゲームは、この日終わった。
---
彼女は西に突き進み、大荒原を突き抜け、スクラップ山にたどり着いた。
仕事を見つけようとしたが、一匹狼だったため様々な困難に遭遇した。
パンクロードでは、人々は仲間を作って仕事をする。1人で何かをする人は、生き残れない。
仕方なく、彼女はバーチャルの仲間を作った。
1人目の名前は、もちろん「トモダチ」だ。
2人目は「魔王」である。街角でポスターを見た時に思いついた名前だ。彼女の想像の中で、「魔王」は言葉を失った軍人である。
突然、彼女はこのパーティは仲が良く、現実味に欠けると思った。だから、3人目には「低所得者」、4人目には「奴隷」という名前を付けた。
最後の1人は「幼稚園児」である──理由はない。創作意欲が尽きたのだ。長い間迷った末に、彼女はリストから最後の1人を消した。
彼女は、残った「仲間」をAI武器に保存した。そうすれば、彼女は仲介人の前で、もっともらしく自分の巨大なパーティを紹介することができた。
彼女は、望み通り最初の仕事を得た──その仕事のリスクは、報酬と同じぐらい想像を超えるものであった。
パンクロードでは、人々は仲間を作って仕事をする。1人で何かをする人は、生き残れない。
だから、1人で生き残った人は、伝説となる。
24システム時間後、彼女はスラグ団の拠点から出てきた──1人で、正面から出てきたのである。
仲介人は、黙って彼女を見てから空を見上げ、最後に振り返り、金塊を1箱地面に投げ捨てた。
「スクラップ山」という名前のゲームは、この日終わった。
---
彼女は虹の都市で最も高いビルの頂上に立っている。ここから彼女の生まれた場所が見えるのだ。
店員が1人しかいないファーストフード店。地下室を改装して造られたゲームセンター、数台の古いゲーム機。彼女は覚えている、それが彼女の幼少期のすべてだった。
彼女は自分が『ポーン』を好きだったのを覚えている。2本の横線、1つの光点、最も簡単な卓球ゲームである。彼女は、これを1日中でも遊べた。
ちょうどその時、ドローンの群れの赤い光が夜空に一直線に広がった。ドローンの群れは彼女に襲い掛かり、1台また1台と地面に墜落していった。
彼女は自分が『チャリオット32』を好きだったのを覚えている。格子で描かれた星空の中、異なる8つのカラーブロック、ルールは1つだけ──どんな方法で1位になってもよい。
ちょうどその時、カラフルな色によってサイバー空間は8個に分かれ、各組織の人々が広場でいいねを押した。それは、どんな対価を支払ってても成し遂げたい、ただ1つの目標──「銀狼」を捕まえるためである。
彼女は自分が『ジオメトリー・ウォーズ』、『オデュッセウス』、『スターチーター』を好きだったのを覚えている。あれらのゲームのスコア記録には、ユーザーが残した天文学的な数字が多く残っていた。
ちょうどその時──いや、今までとは何かが違う……
追跡不可能。は?「追跡不可能」って?
彼女は虹の都市で最も高いビルの頂上に立っている。ここから彼女の生まれた場所が見えるのだ。
彼女は、傍にもう1人立つことすらできない、高い場所に立っていた。
それでも、彼女は頭を上に向けて、更に高いところを見た。見えた星空は、とても近かったが、触れられないほど遠かった。
「ほんと、つまらない」
「虹の都市」という名前のゲームは、この日終わった。
---
彼女は椅子の上に立って、アーケードゲーム機の画面を拭いていた。円を描いて、何度も何度も、まるで1回で1粒の埃しか拭けないかのように。
彼女はあのファーストフード店、あの地下室に戻っていた。ドアを開けると何も変わってなかった。女主人が彼女のためにすべてをそのままにしていたのだ。
ピンク色の光が画面の上に広がった。まるで都市の虹のようで、彼女はあの夜にみた星空を思い出した。
彼女は初めてあのビルの頂上に登った人でも、あの星空を眺めた人でもない。
彼女は「ゼロ」の物語を知っていた。ネット戦争時代で最も偉大なハッカー、最も恐ろしいプレイヤー。スターピースカンパニーの護送船を家の前に呼ぶためだけに、第一次世界ネットワークダウンを引き起こした。
彼女は「先哲」のことを考えた。エーテル編集技術の創造者、死者を自分の名にした怪人。星を離れるために彼は喜んで肉体を捨て、黒域に攻め入り、星間ネットワークの中を永遠にさまよう幽霊となった。
彼女は「ロックソード」のことを考えた。スクラップの山の誇り。彼はオアシスゾーンに反抗した物語は大荒原でよく知られている。彼は最後に巡海レンジャーの後を追い、銀河で反逆の火花を散らしているという人もいる。
そして彼女が好きな「ツインスネークス」、オアシスゾーンのインフルエンサーである。彼女の行方に関しては様々な論がある。人々は、身分が彼女とロックソードを別れさせることはできなかったが、銀河が2人を最終的に別れさせたことしか知らない。
パンクロードで「伝説」と称されるハッカーは同じ終点にたどり着く。
そして今の伝説である彼女は、自身もその終点の前にいることをわかっていた。
コツコツ…彼女の頭上から足音が聞こえ、それは徐々に近づいてきた……
1人、2人、3人、4人。
1人は男、1人は女、1人はロボット、最後は……
彼女は座ってから振り返り、ガランとした地下室を見て、ドアの傍にいる人を見た──
「加入するよ」
「パンクロード」という名前のゲームは、この日終わった。
---
>>>「いいよ、加入する」
>>>この日、「パンクロード」という名のゲームが終わりを迎えた。
>>>管理人「ID:エリオ」権限を解放しました。
>>>「ID:銀狼」が「星核ハンター」に加入ゲーム「銀河」へログインしました。
「フレンドシステム」
少女はこれまでずっとソロプレイで遊んできたが、今では一緒にマルチプレイをする仲間ができた──懸賞金108.99億の女、81.3億の男、それから97.23億のロボットだ。
「見た目は強そうだけど…ま、せいぜい私の足を引っ張らないでね」彼女は鼻で笑って、3人にゲーム機を放り投げた。
「まずは1ゲーム、やるでしょ?」
「陣営バフ」
黒幕?天下のトラブルメーカー?
「いいじゃん、黒幕扱いも悪くない。ゲームの面白さが跳ね上がるしね」
背後に追手からの弾幕が降り注ぐ中、彼女が指を鳴らすと、銀狼のラクガキが最新の手配書を次々埋め尽くしていく。
「これでもう忘れないでしょ?今後は星核ハンターについて話す時、まずこの銀狼様を思い出してもらうから」
「メインミッション」
管理人「ID:エリオ」はハンターたちに目標を設定するが、クリアの方法までは制限しない。
星核に蝕まれた世界で、彼女はそれぞれの仲間たちが持つ特殊なスキルを目の当たりにした。
「獲物を弄ぶ?なんとも優雅なことで…私にはそんなお上品なやり方はできないな」
「死なない?デメリットもナシで?」
「こんな装甲まで…私も、もっとカッコいい装備を試してみたい」彼女は不服そうに、エリオに向かって叫ぶ──
「ねえちょっと、みんな派手に活躍してるのに、なんで私のミッションだけ、ゼロから地道に進めなきゃならないわけ?」
「WARNING」
警告!星核ハンターの保管庫に侵入者を確認!
警告!収奪されたのは最高機密レベルの収蔵品──「銀狼LV.999」エーテルカセット!
「盗んだ?もともと私のものでしょ、人聞き悪い。じゃあね!」そう言って少女は、カメラに向かって舌を出した。
警告!「銀狼LV.999」カセットの乱用が引き起こす結果は予測不能!「そんなの知ったことじゃないって…さて、これを使ってどんな遊び方ができるかなっと!」
>>>「ID:銀狼」が「銀河」からログアウトしました。
>>>「ID:銀狼LV.999」が「銀河」にログインしました。
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「バックステージサプライズ」、それが彼女の最初のアイデアだ。目の前のスクリーンに爆弾を投げ込めば、銀河の半分ほど離れた別のスクリーンからそれが飛び出してくる。もし身の程知らずの「仮面の愚者」たちが彼女に嘘の情報を伝え、大口を叩こうものなら……
「ネット回線づたいに俺たちを見つけて吹っ飛ばしてみろよ、できるものならな!」
彼女は必ず彼らの願いを叶えるだろう。その爆弾は、パブの支店1つくらいなら天まで吹き飛ばすことができるのだから。
「フォーマットガン」、触れたものすべてをピクセルにまで分解し、「ガン!」と一発ですべてのデータをフォーマットできる。
「無漏浄子の正体を暴こうと思うなら、無傷でガーデンから戻れる自信がないとね……」少女は、自分がガーデンに忍び込んで手がかりを探し出せるか想像してみる――
「いっそのことメモキーパーたちの記憶もフォーマットしちゃおうか。きっと全員その場に立ち尽くして、見知らぬ私を捕まえる気なんてなくなるでしょ!」
「パクパクスネーク」、古獣「貪慾」を模したアイテム。もとはヘビの形だったが、食べ続けるうちにドーナツの形になってしまった。
彼女はとある火山の上に、それをうっかち置き忘れてしまったが、ほんの2システム時間後にはあっさり見つけられた――
なにしろ、火山1つがまるごと消えてしまったのだから。
反省部屋のドアが開いて、1人の女性が現れる。彼女は戸口に寄りかかって、壁一面のラクガキを呆れたように見つめた。
「楽しい妄想は終わりよ、銀狼」少女はつまらなそうに絵筆を放り投げた。
「次にどんな遊びをするかはもう考えてある。私を閉じ込めておけると思ったら大間違い」
「むやみにカセットを使うとどうなるか、もう分かったでしょう?」
「もちろん」
少女は悪戯っぽく微笑んだ。
「銀河ビッグロータリーで100万回も大当たりが出て、オスワルドが直々にイベントを中止にしたんでしょ?」
「あ、それとも、調和衆弦の演奏で前代未聞の3連続ミスが起きた件?」
「まさかスクリューガムの噂を信じてるわけじゃないよね?あんなの全部フェイク、本当に彼をパーツ単位まで分解なんかしてないから。それに、彼の報復を怖がる必要なんかない」女性は首を横に振った。
「そうじゃなくて、君のことよ。危うく死ぬところだったでしょう、あのカセットに操られて」
少女はそっぽを向いた。
「余計なお世話…次はちゃんと新しい遊び方を見つけるから」
>>>「ID:銀狼LV.999」が「銀河」からログアウトしました。
>>>「ID:銀狼」がゲーム「銀河」にログインしました。
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少女には「アチーブメント・ウォール」がある。目標を1つクリアするたび、彼女は自分にデジタルバッジを1つ贈ることにしている。
今となっては、彼女の達成したアチーブメントの数は数え切れそうにない――
アチーブメント:私だけカンストな件!
内容:パンクロードの生ける「伝説」になる
進捗:コンプリート
プレイヤーコメント:私にとって一番難しいのは生き残ることじゃない、パンクロードで立ち止まったまま、進むのをやめること。
アチーブメント:カンパニーの友
内容:カンパニーの仮想通貨を「スターチーター」プレイヤー全員で山分けする
進捗:コンプリート
プレイヤーコメント:また年末に帳簿の数字が合わないのを私たちのせいにしてる。「すべての琥珀の王に」だなんて言ってるけど、実際のところ「すべてを星核ハンターのせいに」の間違いでしょ。お望み通り、真っ黒な噂も全部公開してあげちゃおう…ここまでしてあげたんだし、私の懸賞金もちょっとは上げてくれるかな?
アチーブメント:刃も思わず首を振る偉業
内容:罪悪の都市ヤペラーで、すべての電子悪魔の攻撃を耐え抜く
進捗:コンプリート
プレイヤーコメント:あの時ヤペラーの空に残したセリフは最高にクールだった――「罪悪の都市よ、私がその罪を赦そう」ってヤツ。
アチーブメント:まさしく天才
内容:天才と情報戦の攻防を展開し、ASSS評価を獲得する
進捗:コンプリート
プレイヤーコメント:スクリューガムってば、ムキになって管理者権限まで持ち出すなんて、フェアじゃないんじゃない?強制ログアウトはさすがにズルでしょ。
……
少女は常に自分自身の記録を塗り替え続けている。しかし彼女のアチーブメント・ウォールの最後には未だ未達成のままのアチーブメントが1つ残されている。
バッジに刻まれているのは、彼女とよく似た、けれどもっと奔放な姿。それは、ある未来において愉悦の頂点へと至り、極限に到達した「銀狼LV.999」――
アチーブメント:GAME NOT OVER
進捗:未達成
内容:LV.999の限界を打ち破り、このゲームを終わりのないものにする
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「まずは『ウルフロード』の古参プレイヤーとして、前作のプロデューサーにツッコんでおかないと。
――アッハはただの『愉悦』の星神。ゲームについてはてんで素人だって。
『流浪の孤児』なんてベリーハードな生まれで強制スタートさせられた上に、初期カセットで地道にレベル上げ?さすがに作業ゲー過ぎでしょ!序盤はもうちょっと気持ちよくプレイさせてくれてもいいんじゃない?
序盤をどうにか乗り切ったら、そこそこ面白くなる。ダークゾーンの帝国を制覇し、レンジャーやパブを引き込んで、第IX機関の新たな主になるのは楽しかった…のに、なんであそこでエンディングになっちゃうわけ?これじゃ打ち切りエンドと変わらないじゃん!
あなたが用意したレベルの上限が999だって知ってたからよかったけど。そうじゃなかったら、自分そっくりな相手と戦わされて、その攻撃が毎回『もう疲れた、全部壊滅させて』に聞こえてくるなんて――どれだけ寒気がしたと思ってるの!?
それで本題だけど、長いこと準備してきた『ウルフロードOnline』のリリースはもうすぐ。
上記の問題点を踏まえて、今作では次の調整を入れておいた:
1つ目、負担の大幅軽減。周回不要でレベルアップはワンボタン!
星核ハンターの特訓を受ければ、ワンボタンで最新形態を解放、新しい強力なアイテムもゲットできる。私を信じて、キャリーは余裕だから!
2つ目、新機能。脚本体験をさらに自由に!
「愉悦」の襲来を前に、さすがの脚本も道を譲る。思うがまま、自由に遊んでいって。
3つ目、新たなゲームフロー。無限に続くDLC、チャレンジに限界はない!
退屈な周回プレイはお断り。プレイ中すべての部分が最高潮。LV.999がなに?愉悦の頂点には、次の頂点が待ってるでしょ。
どうアッハ、見た?これが新時代のゲームのお手本ってやつ。
でも、『ウルフロードOnline』を選ぶってことはつまり、『ウルトラハード』モードを選ぶってことだから。ノーデスクリアは前提条件、各ステージのボスも毎回変わる。
きっと、あなたはこう聞きたいんじゃない――『失敗したらどうなるの?』って。
もちろん、そんな状況に陥るなんてまずないけど。もし本当にそれに直面した時のために、このゲームをプレイするすべての人に覚えておいてもらいたいことがある。
このカセットには、今までにないハッカーの人生が記録されてる。投げ出さないのはもちろん大事だけど、何より楽しむことが一番大事!
じゃ、『ウルフロードOnline』のサービス開始を楽しみにしておいて!
スクリーンの前のあなたの幸せと、私が楽しくプレイできるように祈っておくよ」
――開発者「銀狼」からのメッセージ
>>>管理人「ID:エリオ」がLV.999カセットの権限を解放しました。
>>>ダンジョン「幻月遊戯」を読み込み中……
>>>「脚本」を一時的に無効化しました。
>>>「ID:銀狼LV.999」が「幻月遊戯」にログインしました……
名前:銀狼
本名:不明
異名:無敵のプレイヤー、狼王
性別:女性
所属:星核ハンター、愉悦の使令
懸賞金:51億クレジット → 61億クレジット
外見:銀髪、ポニーテール、グレーの瞳
- 出身はパンクロード。 データと文字で構成された惑星だと言われ、ハッカーが多い。
- 違法孤児だったため、法的には名前がない。「銀狼」という名前は実は本名ではなく、ニックネームだ。
- 星核ハンターに入ったきっかけは、スクリューガムを相手にハッキング対決を挑み、互角に戦ったことがエリオの目に留まったからだ。
- ニューエデンIII鉱山基地をハッキングした疑いで、懸賞金が10億クレジットポイント分追加された。
[性格]
- 本職はゲームのプレイヤーであると語っており、彼女にとって宇宙はただのゲームに過ぎない。
- 単純に遊び道具としてのゲームも好んでおり、会話にゲーム用語を交える事も多い。
- いつも相手を小馬鹿にしたような態度をとっており、星核ハンターとしての任務も淡々とこなしているが、その一方で、自らが「面白いゲーム」と見なした物事には強い熱意を見せる事もある。
- 本人曰く、人付き合いは得意ではなく、用がない時は家にいることが多い。 そのためリアルの友達は少ないが、武器に搭載されている人工知能モジュールを小人化してバーチャルの友達としている。小人達は共通して銀狼をデフォルメしたような見た目をしている他、各小人に「友達」「魔王」「低所得者」「奴隷」等の役職と、それに合わせた衣装が与えられている。
- 実際には友人はいないが、依頼人には専門のチームがいると偽っている。
- 銀狼が携帯している拳銃の名前は『プロメテウス』。プロメテウスには削除された人格が1つを除いて4つの人格が搭載されており、削除された人格は「幼稚園の友達」である。
- 指名手配犯なのにゲームにハマっている見ると、他の星核ハンターのメンバーに比べて、あちこちで姿をよく見かける。 ただ本人もその点を理解しているため、直接行くわけではなく、ホログラム形式で参加し、名前もサイバーノマドという仮名で出場する。
- 普段の行動とは違って意外と臆病だ。
[能力]
- LV.999カートリッジは銀狼の元の力に合っており、「脚本」にも影響を与える可能性がある。 予測できない悠々の力だからこそ、「脚本」を混乱させることができる。 しかし、未来の自分が持つレベルをエリオの介入で早く引き出して使うため、うっかりすると未来の銀狼に侵食されてしまう。 現在、銀狼はこの力を十分に扱うことができないため、必要な状況でのみ使用が許可されている。
- LV.999に変身する際に使用するカートリッジは、パンクロードの住民が生まれた時から持っている身分を示す証明だが、カートリッジのレベルは固定されているためレベルアップできず、すべてのパンクロードの人の能力、階層、未来までもがすべて固定される一種の手錠と足枷でもある。 その中で銀狼は違法孤児として生まれ、カートリッジがなかったが、偶然空のカートリッジを手に入れ、パンクロードレベルの最終段階であるlv99に到達する可能性が生まれた。 lv99以降の成長可能性は純粋にアッハの楽しみで成り立っていること。
[余談]
- 意外にも乗り物酔いに弱い。
- スマートフォンケースはレトロゲーム機のゲームボーイの形をしている。
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宇宙をひとつのゲームと見なしているスーパーハッカー。
どんなに厄介な防御システムでも、銀狼はいとも簡単に解除してしまう。彼女と「天才クラブ」のスクリューガムのデータ攻防戦は、今やハッカー界の伝説となっている。
宇宙には、あといくつのステージがあるのだろう?銀狼はとても楽しみにしている。
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彼女は、毎日ジョイスティックを動かして遊ぶ。
店員が1人しかいないファーストフード店。地下室を改装して造られたゲームセンター、数台の古いゲーム機、これが彼女の幼少期のすべてだった。
彼女には、合法な名前も身分を示すIDもない、あるのはただ女主人が彼女につけたあだ名だけ。
彼女には友人のいなかったが、決して孤独ではなかった。
彼女は『ポーン』が好きである。2本の横線、1つの光点、最も簡単な卓球ゲームである。彼女は、これを1日中でも遊べた。
彼女は『チャリオット32』が好きである。格子で描かれた星空の中、異なる8つのカラーブロック、ルールは1つだけ──どんな方法で1位になってもよい。
彼女は『ジオメトリー・ウォーズ』、『オデュッセウス』、『スターチーター』も好きである。これらのゲームのスコア記録には、ユーザーが残した天文学的な数字が多く残っている。
彼女は、毎日ジョイスティックを動かして遊ぶ。
そして、ある日、全ての記録に1人の名前だけが残った。
だから、彼女はジョイスティックから手を放し、ガランとした地下室を振り返った。
ここで休憩する人は多いが、残る人は少ない。
ここを離れる人は多く、戻ってくる人は少ない。
彼女は瞬きをしてから、画面を消した。
その夜、ファーストフード店の唯一の店員は女主人に別れを告げ、離れた人の1人になった。
「地下室」という名前のゲームは、この日終わった。
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彼女は西に突き進み、大荒原を突き抜け、スクラップ山にたどり着いた。
仕事を見つけようとしたが、一匹狼だったため様々な困難に遭遇した。
パンクロードでは、人々は仲間を作って仕事をする。1人で何かをする人は、生き残れない。
仕方なく、彼女はバーチャルの仲間を作った。
1人目の名前は、もちろん「トモダチ」だ。
2人目は「魔王」である。街角でポスターを見た時に思いついた名前だ。彼女の想像の中で、「魔王」は言葉を失った軍人である。
突然、彼女はこのパーティは仲が良く、現実味に欠けると思った。だから、3人目には「低所得者」、4人目には「奴隷」という名前を付けた。
最後の1人は「幼稚園児」である──理由はない。創作意欲が尽きたのだ。長い間迷った末に、彼女はリストから最後の1人を消した。
彼女は、残った「仲間」をAI武器に保存した。そうすれば、彼女は仲介人の前で、もっともらしく自分の巨大なパーティを紹介することができた。
彼女は、望み通り最初の仕事を得た──その仕事のリスクは、報酬と同じぐらい想像を超えるものであった。
パンクロードでは、人々は仲間を作って仕事をする。1人で何かをする人は、生き残れない。
だから、1人で生き残った人は、伝説となる。
24システム時間後、彼女はスラグ団の拠点から出てきた──1人で、正面から出てきたのである。
仲介人は、黙って彼女を見てから空を見上げ、最後に振り返り、金塊を1箱地面に投げ捨てた。
「スクラップ山」という名前のゲームは、この日終わった。
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彼女は虹の都市で最も高いビルの頂上に立っている。ここから彼女の生まれた場所が見えるのだ。
店員が1人しかいないファーストフード店。地下室を改装して造られたゲームセンター、数台の古いゲーム機。彼女は覚えている、それが彼女の幼少期のすべてだった。
彼女は自分が『ポーン』を好きだったのを覚えている。2本の横線、1つの光点、最も簡単な卓球ゲームである。彼女は、これを1日中でも遊べた。
ちょうどその時、ドローンの群れの赤い光が夜空に一直線に広がった。ドローンの群れは彼女に襲い掛かり、1台また1台と地面に墜落していった。
彼女は自分が『チャリオット32』を好きだったのを覚えている。格子で描かれた星空の中、異なる8つのカラーブロック、ルールは1つだけ──どんな方法で1位になってもよい。
ちょうどその時、カラフルな色によってサイバー空間は8個に分かれ、各組織の人々が広場でいいねを押した。それは、どんな対価を支払ってても成し遂げたい、ただ1つの目標──「銀狼」を捕まえるためである。
彼女は自分が『ジオメトリー・ウォーズ』、『オデュッセウス』、『スターチーター』を好きだったのを覚えている。あれらのゲームのスコア記録には、ユーザーが残した天文学的な数字が多く残っていた。
ちょうどその時──いや、今までとは何かが違う……
追跡不可能。は?「追跡不可能」って?
彼女は虹の都市で最も高いビルの頂上に立っている。ここから彼女の生まれた場所が見えるのだ。
彼女は、傍にもう1人立つことすらできない、高い場所に立っていた。
それでも、彼女は頭を上に向けて、更に高いところを見た。見えた星空は、とても近かったが、触れられないほど遠かった。
「ほんと、つまらない」
「虹の都市」という名前のゲームは、この日終わった。
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彼女は椅子の上に立って、アーケードゲーム機の画面を拭いていた。円を描いて、何度も何度も、まるで1回で1粒の埃しか拭けないかのように。
彼女はあのファーストフード店、あの地下室に戻っていた。ドアを開けると何も変わってなかった。女主人が彼女のためにすべてをそのままにしていたのだ。
ピンク色の光が画面の上に広がった。まるで都市の虹のようで、彼女はあの夜にみた星空を思い出した。
彼女は初めてあのビルの頂上に登った人でも、あの星空を眺めた人でもない。
彼女は「ゼロ」の物語を知っていた。ネット戦争時代で最も偉大なハッカー、最も恐ろしいプレイヤー。スターピースカンパニーの護送船を家の前に呼ぶためだけに、第一次世界ネットワークダウンを引き起こした。
彼女は「先哲」のことを考えた。エーテル編集技術の創造者、死者を自分の名にした怪人。星を離れるために彼は喜んで肉体を捨て、黒域に攻め入り、星間ネットワークの中を永遠にさまよう幽霊となった。
彼女は「ロックソード」のことを考えた。スクラップの山の誇り。彼はオアシスゾーンに反抗した物語は大荒原でよく知られている。彼は最後に巡海レンジャーの後を追い、銀河で反逆の火花を散らしているという人もいる。
そして彼女が好きな「ツインスネークス」、オアシスゾーンのインフルエンサーである。彼女の行方に関しては様々な論がある。人々は、身分が彼女とロックソードを別れさせることはできなかったが、銀河が2人を最終的に別れさせたことしか知らない。
パンクロードで「伝説」と称されるハッカーは同じ終点にたどり着く。
そして今の伝説である彼女は、自身もその終点の前にいることをわかっていた。
コツコツ…彼女の頭上から足音が聞こえ、それは徐々に近づいてきた……
1人、2人、3人、4人。
1人は男、1人は女、1人はロボット、最後は……
彼女は座ってから振り返り、ガランとした地下室を見て、ドアの傍にいる人を見た──
「加入するよ」
「パンクロード」という名前のゲームは、この日終わった。
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>>>「いいよ、加入する」
>>>この日、「パンクロード」という名のゲームが終わりを迎えた。
>>>管理人「ID:エリオ」権限を解放しました。
>>>「ID:銀狼」が「星核ハンター」に加入ゲーム「銀河」へログインしました。
「フレンドシステム」
少女はこれまでずっとソロプレイで遊んできたが、今では一緒にマルチプレイをする仲間ができた──懸賞金108.99億の女、81.3億の男、それから97.23億のロボットだ。
「見た目は強そうだけど…ま、せいぜい私の足を引っ張らないでね」彼女は鼻で笑って、3人にゲーム機を放り投げた。
「まずは1ゲーム、やるでしょ?」
「陣営バフ」
黒幕?天下のトラブルメーカー?
「いいじゃん、黒幕扱いも悪くない。ゲームの面白さが跳ね上がるしね」
背後に追手からの弾幕が降り注ぐ中、彼女が指を鳴らすと、銀狼のラクガキが最新の手配書を次々埋め尽くしていく。
「これでもう忘れないでしょ?今後は星核ハンターについて話す時、まずこの銀狼様を思い出してもらうから」
「メインミッション」
管理人「ID:エリオ」はハンターたちに目標を設定するが、クリアの方法までは制限しない。
星核に蝕まれた世界で、彼女はそれぞれの仲間たちが持つ特殊なスキルを目の当たりにした。
「獲物を弄ぶ?なんとも優雅なことで…私にはそんなお上品なやり方はできないな」
「死なない?デメリットもナシで?」
「こんな装甲まで…私も、もっとカッコいい装備を試してみたい」彼女は不服そうに、エリオに向かって叫ぶ──
「ねえちょっと、みんな派手に活躍してるのに、なんで私のミッションだけ、ゼロから地道に進めなきゃならないわけ?」
「WARNING」
警告!星核ハンターの保管庫に侵入者を確認!
警告!収奪されたのは最高機密レベルの収蔵品──「銀狼LV.999」エーテルカセット!
「盗んだ?もともと私のものでしょ、人聞き悪い。じゃあね!」そう言って少女は、カメラに向かって舌を出した。
警告!「銀狼LV.999」カセットの乱用が引き起こす結果は予測不能!「そんなの知ったことじゃないって…さて、これを使ってどんな遊び方ができるかなっと!」
>>>「ID:銀狼」が「銀河」からログアウトしました。
>>>「ID:銀狼LV.999」が「銀河」にログインしました。
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「バックステージサプライズ」、それが彼女の最初のアイデアだ。目の前のスクリーンに爆弾を投げ込めば、銀河の半分ほど離れた別のスクリーンからそれが飛び出してくる。もし身の程知らずの「仮面の愚者」たちが彼女に嘘の情報を伝え、大口を叩こうものなら……
「ネット回線づたいに俺たちを見つけて吹っ飛ばしてみろよ、できるものならな!」
彼女は必ず彼らの願いを叶えるだろう。その爆弾は、パブの支店1つくらいなら天まで吹き飛ばすことができるのだから。
「フォーマットガン」、触れたものすべてをピクセルにまで分解し、「ガン!」と一発ですべてのデータをフォーマットできる。
「無漏浄子の正体を暴こうと思うなら、無傷でガーデンから戻れる自信がないとね……」少女は、自分がガーデンに忍び込んで手がかりを探し出せるか想像してみる――
「いっそのことメモキーパーたちの記憶もフォーマットしちゃおうか。きっと全員その場に立ち尽くして、見知らぬ私を捕まえる気なんてなくなるでしょ!」
「パクパクスネーク」、古獣「貪慾」を模したアイテム。もとはヘビの形だったが、食べ続けるうちにドーナツの形になってしまった。
彼女はとある火山の上に、それをうっかち置き忘れてしまったが、ほんの2システム時間後にはあっさり見つけられた――
なにしろ、火山1つがまるごと消えてしまったのだから。
反省部屋のドアが開いて、1人の女性が現れる。彼女は戸口に寄りかかって、壁一面のラクガキを呆れたように見つめた。
「楽しい妄想は終わりよ、銀狼」少女はつまらなそうに絵筆を放り投げた。
「次にどんな遊びをするかはもう考えてある。私を閉じ込めておけると思ったら大間違い」
「むやみにカセットを使うとどうなるか、もう分かったでしょう?」
「もちろん」
少女は悪戯っぽく微笑んだ。
「銀河ビッグロータリーで100万回も大当たりが出て、オスワルドが直々にイベントを中止にしたんでしょ?」
「あ、それとも、調和衆弦の演奏で前代未聞の3連続ミスが起きた件?」
「まさかスクリューガムの噂を信じてるわけじゃないよね?あんなの全部フェイク、本当に彼をパーツ単位まで分解なんかしてないから。それに、彼の報復を怖がる必要なんかない」女性は首を横に振った。
「そうじゃなくて、君のことよ。危うく死ぬところだったでしょう、あのカセットに操られて」
少女はそっぽを向いた。
「余計なお世話…次はちゃんと新しい遊び方を見つけるから」
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少女には「アチーブメント・ウォール」がある。目標を1つクリアするたび、彼女は自分にデジタルバッジを1つ贈ることにしている。
今となっては、彼女の達成したアチーブメントの数は数え切れそうにない――
アチーブメント:私だけカンストな件!
内容:パンクロードの生ける「伝説」になる
進捗:コンプリート
プレイヤーコメント:私にとって一番難しいのは生き残ることじゃない、パンクロードで立ち止まったまま、進むのをやめること。
アチーブメント:カンパニーの友
内容:カンパニーの仮想通貨を「スターチーター」プレイヤー全員で山分けする
進捗:コンプリート
プレイヤーコメント:また年末に帳簿の数字が合わないのを私たちのせいにしてる。「すべての琥珀の王に」だなんて言ってるけど、実際のところ「すべてを星核ハンターのせいに」の間違いでしょ。お望み通り、真っ黒な噂も全部公開してあげちゃおう…ここまでしてあげたんだし、私の懸賞金もちょっとは上げてくれるかな?
アチーブメント:刃も思わず首を振る偉業
内容:罪悪の都市ヤペラーで、すべての電子悪魔の攻撃を耐え抜く
進捗:コンプリート
プレイヤーコメント:あの時ヤペラーの空に残したセリフは最高にクールだった――「罪悪の都市よ、私がその罪を赦そう」ってヤツ。
アチーブメント:まさしく天才
内容:天才と情報戦の攻防を展開し、ASSS評価を獲得する
進捗:コンプリート
プレイヤーコメント:スクリューガムってば、ムキになって管理者権限まで持ち出すなんて、フェアじゃないんじゃない?強制ログアウトはさすがにズルでしょ。
……
少女は常に自分自身の記録を塗り替え続けている。しかし彼女のアチーブメント・ウォールの最後には未だ未達成のままのアチーブメントが1つ残されている。
バッジに刻まれているのは、彼女とよく似た、けれどもっと奔放な姿。それは、ある未来において愉悦の頂点へと至り、極限に到達した「銀狼LV.999」――
アチーブメント:GAME NOT OVER
進捗:未達成
内容:LV.999の限界を打ち破り、このゲームを終わりのないものにする
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「まずは『ウルフロード』の古参プレイヤーとして、前作のプロデューサーにツッコんでおかないと。
――アッハはただの『愉悦』の星神。ゲームについてはてんで素人だって。
『流浪の孤児』なんてベリーハードな生まれで強制スタートさせられた上に、初期カセットで地道にレベル上げ?さすがに作業ゲー過ぎでしょ!序盤はもうちょっと気持ちよくプレイさせてくれてもいいんじゃない?
序盤をどうにか乗り切ったら、そこそこ面白くなる。ダークゾーンの帝国を制覇し、レンジャーやパブを引き込んで、第IX機関の新たな主になるのは楽しかった…のに、なんであそこでエンディングになっちゃうわけ?これじゃ打ち切りエンドと変わらないじゃん!
あなたが用意したレベルの上限が999だって知ってたからよかったけど。そうじゃなかったら、自分そっくりな相手と戦わされて、その攻撃が毎回『もう疲れた、全部壊滅させて』に聞こえてくるなんて――どれだけ寒気がしたと思ってるの!?
それで本題だけど、長いこと準備してきた『ウルフロードOnline』のリリースはもうすぐ。
上記の問題点を踏まえて、今作では次の調整を入れておいた:
1つ目、負担の大幅軽減。周回不要でレベルアップはワンボタン!
星核ハンターの特訓を受ければ、ワンボタンで最新形態を解放、新しい強力なアイテムもゲットできる。私を信じて、キャリーは余裕だから!
2つ目、新機能。脚本体験をさらに自由に!
「愉悦」の襲来を前に、さすがの脚本も道を譲る。思うがまま、自由に遊んでいって。
3つ目、新たなゲームフロー。無限に続くDLC、チャレンジに限界はない!
退屈な周回プレイはお断り。プレイ中すべての部分が最高潮。LV.999がなに?愉悦の頂点には、次の頂点が待ってるでしょ。
どうアッハ、見た?これが新時代のゲームのお手本ってやつ。
でも、『ウルフロードOnline』を選ぶってことはつまり、『ウルトラハード』モードを選ぶってことだから。ノーデスクリアは前提条件、各ステージのボスも毎回変わる。
きっと、あなたはこう聞きたいんじゃない――『失敗したらどうなるの?』って。
もちろん、そんな状況に陥るなんてまずないけど。もし本当にそれに直面した時のために、このゲームをプレイするすべての人に覚えておいてもらいたいことがある。
このカセットには、今までにないハッカーの人生が記録されてる。投げ出さないのはもちろん大事だけど、何より楽しむことが一番大事!
じゃ、『ウルフロードOnline』のサービス開始を楽しみにしておいて!
スクリーンの前のあなたの幸せと、私が楽しくプレイできるように祈っておくよ」
――開発者「銀狼」からのメッセージ
>>>管理人「ID:エリオ」がLV.999カセットの権限を解放しました。
>>>ダンジョン「幻月遊戯」を読み込み中……
>>>「脚本」を一時的に無効化しました。
>>>「ID:銀狼LV.999」が「幻月遊戯」にログインしました……
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