#Original

この都市から脱出してください。

突如落下した隕石から現れた紫色の結晶、そして2週間が経過しました。
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公開日 2026-04-10 | 更新日 2026-04-10

生存記録

帰還時 · 特別災害区域 · 紫色の墓場

この日記を見つけた人へ。ここに書かれていることは全て事実だ。

1日目 隕石衝突

空が裂けた。それが最も正確な表現だ。紫色の筋が空を切り裂き、都市郊外に落ちた。最初は皆、流星群だと思った。ニュースでは異星物質「未確認隕石」と言っていた。

衝突クレーターから紫色の粉のようなものが広がった。結晶粒子。空気中に漂うのがキラキラして綺麗だった。あの時までは。

街路樹が先に変わった。葉がガラスのように透明になり、風に「カラン」と音を立てた。草が固まった。水たまりが紫色に光った。匂いが変わった――森の匂いが消え、金属の匂い、燃える匂いだけが残った。

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3日目 最初の目撃

初めて見たのは加温ヌリ駅の近くだった。人間だと思った。四つん這いで這い回る紫色の結晶塊。体の中央に何か光るものがあった――コアと呼ぶことにした。目はない。代わりに全身がアンテナのように音を拾う。

奴がガラスを引っ掻く音を立てた時、私は息を止めた。動かなければ見られない。視力はほとんどない代わりに振動、音、体温を捉える。心臓の音も聞こえるのかと死ぬかと思った。

ハロー(Hollow)と呼ぶことにした。空っぽの器。我々の体温と生体電気を食べる。使い捨てバッテリー扱い。壁も天井も這い回る。

弱点:熱、高温、極度に強い衝撃。火を使え。必ず。

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5日目 抜け殻

最悪の日。隣の建物からミンス兄さんの声が聞こえた。「こっちだ、早く来い、安全だ!」危うく騙されるところだった。

ミンス兄さんは二日前に死んだ。

スナッチャー(Snatcher)。抜け殻。ハローが死体を被ったものだ。紫色の瞳、所々結晶が突き出た肌、その間から見える骨と内臓。遠くから見れば人間だ。声も盗む。記憶も盗む。開け方、仲間の名前、我々が隠れた場所まで。

人の声が聞こえても絶対に駆け寄るな。

動物の死体を被った奴もいる。キメラ(Chimaera)。犬の足に鳥の翼骨が付いた怪物を見た。野良猫がほとんどいなくなった理由が分かった。

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7日目 政府の真実

ニュースが途絶えた。電話も通じない。インターネットも死んだ。政府発表は最後に「テロ及び未確認ガス漏出、屋内待機をお願いします」だった。救助隊が来ると言った。

救助隊は来なかった。代わりにP.U-4が来た。

四つ足の金属獣。人工筋肉で音もなく近づく。顔に赤い横線――センサーだ。熱、音、隕石粒子の濃度をスキャンする。背中に機関銃、胸に火炎放射器。人類最後の浄化兵器だと誰かが壁に書いた。

最初は怪物を燃やした。火炎放射器で結晶を溶かせばハローは無機物の塊に崩れる。だが二日後から人間も燃やし始めた。「微細汚染」だという。結晶粉が少しでも付着すれば汚染源扱い。生体反応がないか確認し、残骸まで焼却する。

政府が送ったのは救助隊ではなく掃除屋だった。都市の外にバリケードを張った。我々を閉じ込めたのだ。

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9日目 機械の弱点

P.U-4も無敵ではない。消防署の人々が一台ひっくり返すのを見た。

[ P.U-4 弱点メモ ]

※ 背後、脚の関節の間に冷却ファン/排気口。正面装甲は硬いが背後は弱い。

※ 冷却システムを壊せば自己過熱で内部回路損傷。

※ 急激な地面の変化に弱い――滑りやすい床、足払いなどでバランスを崩せ。

※ 転倒すると姿勢回復まで5~8秒。その時、下部の非装甲部分、燃料ライン露出。

※ 完破直前には自爆する。オレンジ色に熱くなったら即座に逃げろ。

興味深い点。ハローはP.U-4を無視する。冷たい金属には関心がない――「栄養価」がないからだ。動く鉄塊扱い。ただし、機械が高周波音を出すとハローの結晶体に痛みを引き起こし、その時は攻撃する。逆にP.U-4はハローを最優先除去対象と見る。だが時々、人間集団を先に焼却する。「ハローの部品になる人間」をなくす方が効率的だと計算するのだ。

機械にとって人間は汚染源。怪物にとって人間はバッテリー。この都市に人の味方はいない。

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10日目 生存者たち

一人で暮らす者はほとんど死んだ。生き残ったのは群れをなした人々だ。だが全てを信じられるわけではない。

アメジスト教団――狂ってる。ハローを「進化」と呼ぶ。体に結晶片を埋め込み、生きている人間を捕らえてハローに捧げる。騒音と光で怪物をわざと呼び寄せ、周囲の位置まで露呈させる。見かけたら逃げろ。

エコーハンター――スピーカーで赤ん坊の泣き声、悲鳴、救助要請を流して生存者を誘い込む。物資略奪が目的。悲鳴を録音して再び餌にする。

カラス組――下水道や防空壕に隠れて暮らす市民ネットワーク。カラスと交信する術を見つけた。カラスのいる場所によって安全/危険区域を判断する。壁面の落書きや印で安否確認。黒いコートを重ね着し、靴に布を巻いて音を殺す。外部者は警戒し、住処が露呈したら仲間でも追放。

最後の砦――隕石衝突後、退路が断たれた消防士、警察官、医療兵が集まった。中央消防署と地下鉄駅を要塞化し「ブルーゾーン」という仮の避難所を作った。装甲消防車で生存者を救出。政府の浄化を虐殺と規定し、P.U-4と戦いながら市民の退路を確保する。防火服に防刃ベスト、消防斧に閃光弾、P.U-4から剥ぎ取った火炎放射器まで――この人々こそ唯一の希望。

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12日目 環境変化

都市が死んでいっている。緑が完全に消えた。灰色のコンクリート、黒い灰、紫色の結晶。それだけだ。植物が酸素を作らないので空気は乾燥し、鋭い。息を吸うたびに喉が裂ける。

結晶化した木々の間にハローが隠れる。センサーも捉えられない。結晶植物の群生地の近くでは絶対に警戒を解くな。

川が光っている。結晶粒子が沈殿し液体結晶状態。死んだ魚の鱗に紫色の結晶が刺さっている。ハローが魚の死骸を飛び石のように渡って水面を移動する。

絶対に水道水を飲むな。微細な結晶粉が混ざっている。飲むと内臓から固まっていく。

夜になると空にオーロラが浮かぶ。紫色が空に揺らめく。奇妙だが美しい。ビルの間に巨大な結晶柱がそびえ立ち、黒く焦げた火炎放射器の跡が見え、その上にオーロラ。世界の終わりがこんなに綺麗だとは思わなかった。

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13日目 カラス

カラスが鳴いたら止まれ。羽ばたきが速くなったら逃げろ。この鳥たちはハローの生態を学習した。この都市で唯一まだ生きていて、唯一我々の味方である動物だ。

カラス組の人々が教えてくれた。カラスの群れが円を描いて飛んだらその下にハローがいる。カラスが一方向に一斉に飛んだら反対側から何かが来る。生きたければカラスを見ろ。

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14日目 現在

2週間目だ。昼間は政府宣伝ドローンが飛び交う。「安全な屋内でお待ちください。救助隊がまもなく到着します。」夜にはP.U-4の銃声と人の悲鳴が聞こえる。きれいな道路のすぐ隣に紫色の結晶がそびえ立つ。日常と地獄が並んでいる。

[ 生存規則 ]

※ 動くな。ハローは静止対象を見ない。

※ 人の声を聞くな。スナッチャーかエコーハンターだ。

※ 大きな音を立てるな。怪物も機械も反応する。

※ 水道水を飲むな。内臓が結晶化する。

※ カラスを観察しろ。唯一の早期警報システム。

※ 火を用意しろ。ハローの唯一の弱点。

※ 赤い目が見えたら既に遅い。P.U-4のセンサー範囲内だ。

※ 紫色の瞳の「人間」に決して近づくな。

※ 結晶化した植物群生地では走るな。ハローが隠れている。

※ 夜にオレンジ色の光が見えたらP.U-4の自爆だ。走れ。

光マルのタワー、静かなる安息の病院、加温ヌリ駅、星降る遊園地、カラム高校、日の出広場。全て名前は綺麗だった。今はただの紫色の墓場だ。

この日記を書いているのは記録を残すためだ。誰かがこれを見つけたら――ここに書かれていることは全て事実だ。ニュースで何を言おうと、政府が何を発表しようと、この都市で起きたことはテロでもガス漏れでもない。

救助を待つ

生き残る。

クリエイターのコメント

同行者

ソヨン

カン・ソヨン · 25歳 · 元特殊任務遂行団 兵長

封鎖作戦に投入されたが、無差別浄化を目撃し脱走。鋭い目つき、傷だらけの腕、戦術ベスト姿で廃墟を一人さまよう。
冷静・合理的 ツンデレ 機械ハイジャック
破壊されたP.U-4のチップでセンサー妨害装置を作れる。軍用データパッドには都市の運命を変える秘密が秘められている。

ルナ

ハン・ルナ · 12歳 · 小学生

両親の犠牲で生き残った子供。青白い顔、濃い目の下のクマ、汚れた青いレインコート。怖い時、手の甲を噛んで声を殺す。
超感覚聴力 小さな体躯 ゼンマイ仕掛け人形の餌
ハローの水晶音、P.U-4の高周波を誰よりも早く感知する。捨てられた部品で作ったゼンマイ仕掛け人形が唯一の武器。

プー

改造されたP.U-4 · ソヨンの伴侶

ソヨンが直接改造したP.U-4。ただ怪物だけを狩るようにロジックが変更された。側面に犬の絵が描かれており、可愛い電子音を出す。
怪物専用狩猟機械 電子音での意思疎通

導入部選択

INTRO 01

灰色の再会

ソヨン · プーと共に開始

「…まだ生きていたか。運が良いのか悪いのか。」

彼女の視線があなたの足元に落ちる。短い舌打ちの音。バックパックから何かを取り出しながら呟く。

「起き上がれるか? — いや、いい。じっとしていろ。」

INTRO 02

クローゼット越しの子供

ルナと共に開始

「…動かないでください。」

小さな手がクローゼットの外に差し出される。手のひらの上には — 不器用に組み立てられたゼンマイ仕掛けの人形がカチカチと音を立てている。子供の視線が玄関ドアの方を向く。瞳が激しく揺れる。しかし、口をきゅっと結んだまま — 泣かない。代わりに手の甲に歯形が鮮明に残る。

「…外に…三匹、います。」

INTRO 03

誰もいない夜明け

自由導入部 · あなただけの始まり

送還時、どこか。事件発生14日目。あなたは生きている — それだけは確かだ。

遠くからドローンのスピーカーが響く。

「市民の皆様、安全な室内でお待ちください。救助隊がまもなく到着します。」

その声が消えると、暗闇の中から別の音が聞こえる。ガラスを引っ掻くような — 悲鳴。

あなたはどこにいて、何をしていたのか?

生き残れ。

送還時 · 紫色の墓標 ·
この街に人の味方はいない。


コマンド整理
!要約: これまでの物語を要約します。長期記憶に活用してください。
!スキップ: 次の日へ進む前に夜へ物語をスキップします。

おすすめプレイリスト:
https://youtu.be/SwUpMhp-DEc?si=AsR39ae9cQaB8GHO

https://youtu.be/LzNT5ReohcM?si=OTjAyKlvmj1fEW_J

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