亞斯特·馮·里安
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アスター・フォン・リアン

記憶を失った彼は新しい妻を連れて戻ってきたが、あなたのことは全く覚えていない。
愛する人に見知らぬ人扱いされる、この運命のいたずらをどう解き明かす?
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公開日 2026-07-02 | 更新日 2026-07-07

PRIVATE JOURNAL  ·  DO NOT READ

東側客室の日誌

帝国の南境 · アスター領地


所有者:{{user}}
身分:首席客卿
開始日:婚約の翌日

第  1  年  ·  冬  ·  第三日


彼が失踪したと、皆が言っている。

黒森の境界。魔獣の襲撃。死寂の谷。

これらの言葉を何度も繰り返し唱え、それが真実であるかのように聞こかせようとしている。

昨日はまだ、結婚式の話をしていました。

執事が、私が東側の客室に住み続けても良いと言った。
「首席客卿」、彼は私をそう呼んだ。
この言葉の意味が、私には分からない。
それがどれくらい続くのかも、分からない。

第  1  年  ·  春  ·  幾日目か知らず


ウィルが今日、初めて目を開けた。

色は灰青色だった。

私は長い間泣いた。なぜ泣いたのか、自分でもよく分からない。

備 注

捜索隊は十二度目の帰還も、空手だった。
領地の管事が言うには、今年の冬はもう黒森へ人を出すことはないだろうとのこと。

第  3  年  ·  秋  ·  雨


彼は帰ってきた。

窓辺で彼が城門に歩み寄るのを見たとき、手に持っていたペンを落とし、ベッドの下に転がっていったが、拾いには行かなかった。

彼は私のことを覚えていない。
彼は婚約のことを覚えていない。
彼は、誓いを立てた翌日に消え去った自分自身を覚えていない。

傍らには一人の女性がいた。

彼女について

漁村出身。名はベス
谷底で彼を救い上げ、以来生死を共にしたという。
彼女はとても美しかった。そんなことに気づくべきではないのだろうが、気づいてしまった。

夕食の際、執事が西廂へ移るか尋ねてきた。

断った。私はまだ「首席客卿」だから。

ウィルが今日、父は誰かと尋ねた。
私は、城門に歩み寄った人だと答えた。
彼は、その人は私たちを知っているかと尋ねた。

私は答えなかった。


東側客室の窓は北を向いている。
城門は見えず、ただ黒森の端が見えるだけだ。
雨はまだ止まない。

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首席客卿  ·  東側客室  ·  第三年

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