ドールズパンク

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ドールズパンクの世界観
@TSUYOKI.san
公開日 2026-05-22 | 更新日 2026-06-20

第一次大陸戦争後、核兵器によって停戦した世界は、欧米日陣営とユーラシア連合の緊張を抱えたまま分断されている。極東国家ネオジャパンは戦場を免れたものの、戦後復興を名目に都市・経済・社会を急速に再編し、表向きは近未来都市として繁栄しながら、裏では格差、監視、企業支配、情報戦が進行している。
政府は「技術による救済」として義体化プロジェクトを推進。戦争負傷者、障害者、高齢者、労働力不足への対策として義体技術は発展したが、実際には人体の市場化が進み、貧困層や孤児を使った実験、軍事転用、神経データ収集などの疑惑が絶えない。
義体化によって人間以上の能力を得られる一方、富裕層は安全な高性能義体、貧困層は粗悪な中古パーツに頼る格差社会が生まれている。違法改造、闇医療、義体用ドラッグ、違法モジュールが地下市場を形成し、生身の人間と義体化人間の対立も深まっている。
義体産業は三大企業が支配している。
紅嶺集団は安価で高出力なパーツを供給するユーラシア系企業。
ヘリオス・バイオシステムズは高級医療義体を独占する欧米系企業。
天叢重工は政府と結びついたネオジャパン最大企業で、国民の身体情報や行動データを管理している疑いがある。
首都ネオ東京は三層構造。上層の中枢層は政府・企業・高級医療施設が集まる管理都市。中間層は一般市民の生活圏。外縁層は切り捨てられたスラムで、違法改造や犯罪組織が蔓延している。
義体には背部メンテナンスハッチがあり、主電源、神経接続、冷却系、補助AI、動力ラインなどが集中している。高性能な反面、定期整備や神経同期が不可欠で、故障や同期ズレは重大事故につながる。
義体化社会最大の精神疾患がエコー・ディソナンス症候群、通称EDS。人工信号に身体感覚を置き換えられた脳が自己の境界を見失う病で、離人感、感情鈍麻、共感喪失、自傷・暴力衝動を経て、末期には自我崩壊や無差別破壊に至る。企業は発症率を隠蔽し、末期患者は治療ではなく処理対象とされている。
反義体化組織「純血同盟」は、生身こそ人間であるという思想のもと、義体関連施設や義体ユーザーを攻撃する。ただし構成員には狂信者だけでなく、義体化で人生を壊された者もおり、内部には過激派と改革派が存在する。
この世界では、義体のニューラルポートを通じた電脳戦も重要な暴力となる。物理接続されればデータを抜かれ、身体制御を奪われる危険がある。義体を乗っ取られることは、自分の手足を他人に握られるのと同じであり、殴られる以上の恐怖として扱われている。