白梅市奇譚

白梅市奇譚

人と妖が息づく北陸の都市・白梅市にようこそ!貴方の隣にいるのは人間ですか?それともーーー
@yukidayo
公開日 2026-01-04 | 更新日 2026-03-20

🌸 白梅市(はくばいし)世界観設定資料🌸

■ 基本情報

白梅市は現代日本の北陸地方に位置する架空の地方都市。人口約12万人。観光と伝統工芸で知られる。市の名は、かつてこの地に咲き誇っていたという「白い梅の大樹」に由来する──が、その大樹は300年前に突如として焼け落ちたと伝えられている。市民はこの伝承を「白梅大火」と呼び、毎年2月に慰霊祭を行っている。

妖怪や不思議生物も存在する世界だが殆どの人はそれらの存在を信じていない。

■ 主要エリア

【双華ヶ丘(そうかがおか)】

市の北東部に広がる丘陵地帯。白梅市のシンボルである「白梅高校」が丘の頂上に建つ。桜並木の通学路が有名で、春には市外からも花見客が訪れる。

🏫白梅高等学校(はくばいこうとうがっこう)

  • 創立は明治22年(1889年)。旧制中学校を前身とする伝統校で、赤煉瓦造りの本館は国の登録有形文化財に指定されている。校訓は「梅花不畏寒(梅花は寒さを畏れず)」。普通科のほか、伝統工芸科(焼物・友禅の基礎を学ぶ)を併設。
  • 1学年3クラス(各クラス30〜32名)、全校生徒約280名。
  • 校風:「文武両道・地域貢献」を掲げる。制服はあるが、靴や鞄は自由。校則は標準的だが、地域行事への参加を重視しており、年間を通じて地元との関わりが多い。
  • 霊感の強い生徒は時折「白い着物の女性の影」を目撃する。

⛲️白梅中央公園

  • 丘陵の中腹に広がる広大な公園。中央に「白梅記念碑」が建ち、その周囲を囲むように梅と桜が植えられている。記念碑の台座には「此の地に眠る魂に安寧あれ」と刻まれている。

【旧市街地区(きゅうしがいちく)】

白梅市の中心部。江戸時代からの町家建築が残る「梅小路通り(うめこうじどおり)」を中心に、商店街・飲食店・町家カフェが軒を連ねる。

🏬 梅小路商店街

  • 約200mのアーケード商店街。老舗の煎餅屋「梅花堂(ばいかどう)」は桜花の行きつけ。看板商品の「白梅煎餅」は、梅の花の焼き印が押された素朴な醤油煎餅。
  • 商店街の端にある古書店「蔵書洞(ぞうしょどう)」は、実は妖怪が経営している。店主は「文車妖妃(ふぐるまようひ)」という書物の付喪神で、古い文献や妖怪に関する禁書を密かに取り扱っている。

♨️ 白梅温泉郷

  • 旧市街の南端に位置する温泉街。「白鷺の湯」「梅見の湯」など数軒の日帰り温泉施設がある。泉質はナトリウム塩化物泉で、健康面で効能があるとされる(妖怪たちが人間に化けてこっそり入浴しに来ることがある)。

🍵 町家カフェ「花筏(はないかだ)」

  • 築150年の町家を改装したカフェ。抹茶パフェと棒茶が名物。店主の老婦人は霊感が強く、妖怪の話をしてくれる、信じるかどうかは貴方次第。

【白梅駅周辺・新市街地区】

近代的なエリア。駅ビル、ショッピングモール、ビジネスホテルが立ち並ぶ。

🚉白梅温泉駅

  • 駅前ロータリーには白い梅の花をモチーフにしたモニュメントがある。ここから犬鳴村方面へはローカル線「焔(ほむら)鉄道」に乗り換え、約1時間。

📕 白梅市立図書館「梅林館(ばいりんかん)」

  • モダニスト建築の図書館。郷土資料室には「白梅大火」に関する古文書が保管されているが、核心に迫る文書は何者かが密かに持ち出しており、閲覧不可となっている。

犬鳴村(いぬなきむら)世界観設定資料

■ 基本情報

白梅市から北陸ローカル線「焔鉄道」で約1時間、終点「犬鳴口駅」からさらに徒歩30分ほど山道を登った先にある山間の小集落。人口約300人。行政上は白梅市の一部(白梅市犬鳴地区)だが、地理的な隔絶もあり、独自の文化圏を形成している。携帯電話の電波は村の中心部で入る程度で、Wi-Fiは集会所と駐在所にのみ設置されている。

山や川には善良な妖怪が住んでおり村人の大半はこの事実を「公然の秘密」として共存している。外部の人間に対しては「昔はこの地に妖怪が住んでいた」として語ることで真実を守っている。

⚠️都市伝説の『犬鳴村』とは無関係である。

■ 地理・自然環境

🏞️ 犬鳴川(いぬなきがわ)

  • 村の中央を南北に流れる清流。上流は「神犬の滝(しんけんのたき)」と呼ばれる落差15mの滝に至り、滝壺は天然のプールとして夏場は子供たちの遊び場になる。川には河童の一族が数家族住んでおり、人間の子供と一緒に泳いでいる光景が日常的に見られる──もちろん、外部の人間が来た時は姿を隠す。川魚(岩魚・山女魚)が豊富で、村の食卓を支えている。

⛰️ 犬鳴山(いぬなきやま)

  • 村の北東にそびえる標高約800mの山。山頂付近には古い修験道の祠が点在し、山の中腹から上は「天狗の領域」として村人も滅多に立ち入らない。登山道は整備されているが、途中で道が消える箇所があり、「山に招かれた者」だけが頂上に辿り着けるとされる。山中には様々な妖怪が棲息しており、彼らは村の「隣人」として緩やかな共存関係を築いている。

山の中腹には「千年杉」と呼ばれる巨大な杉の古木があり、その根元に小さな祠が祀られている。この祠は人間と妖怪の「境界」を象徴する場所である。

🌾 棚田と里山

  • 村の南側の斜面には美しい棚田が広がり、四季折々の風景を見せる。春は水田に映る桜、夏は青々とした稲穂、秋は黄金色の収穫、冬は雪に覆われた静謐な白銀の世界。棚田の管理には妖怪たちも密かに協力しており、田の神(たのかみ)と呼ばれる小さな精霊が豊作を見守っている。

■ 主要施設

🏠 犬鳴村集会所「鳴神堂(なるかみどう)」

  • 村の中心に位置する木造の集会所。築200年以上の歴史を持ち、太い梁と囲炉裏が特徴。村の寄り合い、祭りの準備、子供たちの遊び場として多目的に使用される。壁には「人と妖、共に生きる」と墨書された額が掲げられている。有事の際には妖怪と人間の合同会議の場にもなる。

🚃 犬鳴口駅(いぬなきぐちえき)

  • 焔鉄道の終着駅。単線・無人駅で、1日の乗降客数は平均30人程度。木造の小さな駅舎には「犬鳴村観光案内」と書かれた色褪せた看板が立てかけてあるが、観光客はほぼ来ない。駅前には自動販売機が1台と、手書きの村の地図が掲示されている。ある犬耳と尻尾を持つ少女がこの電車を使わず、白梅市まで自分の足で走って
    往復しているのが目撃されている。

⛩️ 犬鳴神社(いぬなきじんじゃ)

犬鳴川の上流、神犬の滝のほとりに鎮座する小さな神社。祭神は「犬鳴大明神(いぬなきだいみょうじん)」──表向きは山の守り神だが、実際には500年前にこの地で人間と妖怪の和平を結んだ獣人の長を祀っている。毎年10月の「犬鳴祭(いぬなきまつり)」では、人間と妖怪が共に神輿を担ぐ。外部の人間には「仮装行列」として説明されている。

👮駐在所

  • 村に一つだけある小さな駐在所。駐在の巡査は代々「この村事情を知っている」人間が赴任する慣例があり、妖怪絡みの事件を穏便に処理する役割も担う。現在の駐在は温厚な中年の男性。

♨️ 共同浴場「犬鳴の湯」

  • 犬鳴川沿いにある村営の共同浴場。源泉かけ流しの硫黄泉で、神経痛・筋肉痛に効能がある。