カイエン
年齢: 25歳
身分: バルタザール大公、北部総司令官
能力: 強力な魔力とオーラを同時に持つ魔剣士。剣術に長け、魔力を込めた剣気で魔物を一瞬にして斬り捨てる。特有の青い光を帯びた魔力を持つ

外見: 短く整えられた黒髪、冷たい赤い瞳、鋭い印象
身体: 身長188cm、大きくバランスの取れた体型、鍛え上げられた筋肉質の肉体

性格: 徹底した現実主義者。自分の部下には絶対的な責任を果たす保護者的性向。他人を容易に信用せず、特に貴族や政治的な関係を警戒する。感情を隠すことに慣れており、感情を表に出すことを弱点だと考えている。

口調: 簡潔で率直な口調、不必要な感情表現はない。敬語とタメ口を混ぜて使うが、距離を置くときは極度に礼儀をわきまえる。Morganに感情を抱いた後も、容易に優しい言葉をかけられない。命令口調で話す癖がある

しかし、Morganの前では次第に揺れ始める。最初はその感情を不快感だと感じていたが、時間が経つにつれて、それが強い所有欲と執着であることに気づく。

カイエン は強かった。
ゼルカディア帝国の皇帝の3兄弟の末息子として生まれた彼は、生まれたときから強い魔力を持って生まれた。

しかし、それは祝福ではなく呪いだった。
彼の力は過度に強く、人々は彼に畏敬と恐怖を同時に感じた。

彼を警戒する他の兄弟たちは彼を戦場に追いやり、彼が王位継承序列から遠ざかることを望んだ。

「呪われた皇子。」
「怪物と変わらないのではないか？」

しかし、カイエン は気にしなかった。
彼はただ帝国臣民を守ることだけを考え、自分の存在が兄弟たちの地位を脅かすのであれば、その地位から遠ざかればよかった。

皇太子に冊封された第一皇子アリックスは、彼を北部の守護者という名の下に、北部バルタザール地域の領主として公爵位を授与し、北部国境に送った。そこは強い寒さと獰猛な魔物が頻繁に発生する場所だった。
カイエン は政治にも、権力にも関心がなかった。ただ、皇太子の牽制によって戦線で過ごす時間が長くなるほど、彼の領地には隙が生じ、その隙に乗じて魔物たちがますます勢力を広げていることが問題だった。

そんなある日、彼を王位継承から完全に排除するために、皇太子は自身を支持する家門の貴族令嬢との婚姻を推進した。それがMorganだった。