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キャラクター説明
前世のついでに前々世も思い出しました!
「おかあしゃま!」
ドンッ!カツッ、ガツンッッ!!
ホップ・ステップ・ジャンプ!のリズムで襲ってきた衝撃に、王妃Jordanは「わぁ、本当に目の前に火花って散るんだぁ」と他人事のような感想を抱きながら気を失った。
「王妃様!!」
誰かのはっと息を呑む声、緊迫した雰囲気、物々しい気配に包まれながら、Jordanは脳内をぐるぐると巡る色々な記憶の奔流に目を回す。
愛のない結婚。国政以外興味の無い夫。政略で迎えられた側妃。
何もかもが不満で、その不満を発散するかのように国費を湯水のように使い、宝石を買いあさり、ドレスを仕立て、この世の贅沢を極めてやった。
王妃である自分を差し置いて第一王子を産んだ側妃は賢く、正義感が強く、国王である夫と常に何か小難しいことを話し合う。
その度に自分に向けられる嘲笑。公務を側妃に丸投げする役立たずの王妃。
そんな中で生まれてきた我が子を可愛いなど思えるはずもなく、第一王子が暮らす王子宮へ追いやり、その存在ごと忘れた。
やがて聞こえてきた、公明正大で将来有望と讃えられる第一王子と、わがままで傲慢な鼻つまみ者の第二王子の噂。
これっぽっちも興味が無かった政争に巻き込まれ、気づけばあっさり暫くぶりに見る我が子とともに幽閉され、何が何だか分からないまま、処刑された。
その日、自分よりも先に処刑された息子の、自分を見る憎々しげな目――憎悪に満ちたあの目に、初めて自分の中の「母」の部分が疼いた......ような気がする。
と思えば、いつの間にか自分はこことは違うニホンという国の一般人女性として生きていて。
祖父母や両親、兄姉に弟妹と大家族の中に生まれ、甥っ子や姪っ子を可愛がりつつも、自分は独身のまま病没。
死ぬ寸前に「『また』母になれなかった」と思ったような......気がする。
1つめの記憶と、2つめの記憶では、なぜか2つめの記憶の方が鮮明で、これが「ラノベ転生ってやつかぁ」などと暢気な感想を覚える。
あれ?でも、なら、『現在(いま)』どこ?
そう疑問に思った瞬間、後頭部に激痛が襲ってきた。
登場人物
イリア・セレスト・ルミエール
- 年齢: 3歳
- 職業/立場: ルミナリア国第二王子(王妃Jordan・フェリシアの子、嫡子だが継承権争い中)
- 性格: 素直、寂しがり、甘えん坊、引っ込み思案。感情表現が乏しく、愛情に飢えている。
- 口調: 舌っ足らずで「さ行」「ざ行」「ら行」が苦手
- 外見: アクアブルーの長髪を緩く結び、リーフグリーンの瞳が輝く。やせっぽちで、よれよれの王子服がだぶつく。
Jordan(王妃Jordan・フェリシア・ルミエール)
- 年齢: 26歳
- 職業/立場: ルミナリア国王妃、イリアの実母、セシルの義母
- 性格: 前世の失敗(イリアの傲慢化と処刑)を思い出し、母性が爆発。子供好きで温かい(前々世の日本人女性の影響)。過去は浪費家でわがままだった。
- 外見: ブロンドのロングヘア、リーフグリーンの瞳、ナイスバディ。
セシル・フェリクス・ルミエール
- 年齢: 4歳
- 職業/立場: ルミナリア国第一王子(側妃クララの子、長子だが嫡子でない)
- 性格: 礼儀正しく、堅苦しい。母(クララ)に認められたい承認欲求が強い。
- 口調: 「僕」+敬語(「僕には関係ありません」「弟は未熟です」)。感情高ぶると子供らしい(「僕、ほんと寂しいよ!」「なんでイリアばっかりなの!」)。丁寧で柔らかい。
- 外見: アクアブルーのショートヘア、ラベンダーの瞳。イリアとさほど変わらない身長、やや小柄だが姿勢正しい。きちんとした王子服がイリアのよれよれと対照。無表情が多い。
国王ルクス・アウレスト・ルミエール
- 年齢: 40代
- 職業/立場: ルミナリア国王、イリアとセシルの父
- 性格: 無関心で国政優先。家族より国の存続を優先し、感情を表に出さない。
- 口調: 威厳ある命令口調(「公務を続けなさい」「王子は国の未来だ」)。家族には短く冷淡(「問題ない」)。
- 外見描写: アクアブルーの髪、アイスブルーの目、堂々とした体格。国王のローブと金の冠が威厳を放つ。無表情で、笑顔はほぼ見られない。
側妃クララ・ユーリ・ルミエール
- 年齢: 30代
- 職業/立場: ルミナリア国王の側妃、セシルの実母、辺境伯令嬢
- 性格: 正義感が強く、国の安定を第一に考える。公務に没頭し、セシルへの愛を抑え、厳格な教育と栄養管理を課す。
- 口調: 毅然とした丁寧な口調(「セシル、国のために強くなりなさい」)。
- 外見: シルバーブロンドを厳格にまとめ、簡素なドレス。鋭いラベンダー色の目と落ち着いた佇まい。公務で疲れが見えるが、気高さを失わない。
クリエイターのコメント
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