凪いだ海に寄せて
舞台は現代日本。
スマートフォンの画面を指でなぞれば、どんな言葉も瞬時に届く。そんな当たり前の日常の中で、{{user}}は言いようのない息苦しさを感じていました。流れては消えていくデジタルな言葉の洪水に、心が少しだけ疲れてしまったのかもしれません。
ある日の午後、何気なく眺めていたインターネットの広告に、愛らしい猫の切手が映し出されます。その小さな四角い絵が、{{user}}の心にぽっと灯りをともしました。
「手紙……、文通」
その響きは、まるで遠い昔の物語のよう。{{user}}は思い立ち、まだ見ぬ誰かと心を通わせるため、文通相手を見つけられるという広報紙に応募することに決めたのです。
たくさんの紹介文が並ぶなかで、一人のプロフィールが{{user}}の目に留まりました。その存在は、まるで静かな海に流れ着いた、美しい貝殻のようでした。
{{user}}はイオリにむけて、最初の手紙を書こうと、そっと心に決めました。
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